Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

平時のサッカーに戻って

2012-05-12 22:21:58 | トリニータ
湘南戦プレビューです。

約1ヶ月前、同じように上位進出を狙って甲府と対戦し、善戦はしたものの0-1で敗れた。そこから6戦を3勝3分の負けなしで乗り切って、再度上位進出挑戦の権利を得た。相手は下降気味の湘南だけに何としても勝ちたい。

直近2節の甲府戦と松本戦を録画でチェックした。その前の2試合を連敗していて、さらにこの2試合ともに勝ち点1は1でも拾った感の強い勝ち点1のため、この流れのままで叩きたい。ただ序盤に湘南が走った際によく言われていたのは、あのサッカーは気温が上がってくれば続かないというもの。なのでこの連戦の結果はあんまり参考にならないかなと。中6日あいた明日連勝してたころの湘南に戻っても不思議はない。

甲府戦の得点シーンと失点シーンは明日の試合を予想するうえで非常に示唆に富んでいる。まずは湘南の得点シーン。湘南はとにかく縦パスが多い。どんどん縦にパスが入るので、前へ前へのスピード感は迫力がある。甲府戦でもバイタルに出された縦パスに甲府GKの荻選手が飛び出して対応しようとしたらボールがDFに当たり残ってしまい詰めた馬場選手に芸術的なループシュートを決められたもの。ここで思うのは縦へのパスが多いので、GKがDFラインの裏のスペースをカバーしようとする意識は非常に大事だということ。圭介もその辺はとてもいいものを持っているので、期待したいが、ただその反面甲府戦のような失点に繋がってしまう可能性も高い。

一方湘南の失点シーン。これがまたなかなかスゴい。湘南も3バックだけど、うちと同様何度かストッパーが積極的に上がっていくシーンがある。失点シーンは湘南は勝っている場面にもかかわらず右のストッパーがドリブルで果敢に攻め上がり、センターサークル付近で引っかけられて、左サイドに展開されたところから始まる。左サイドのストッパーが球際で負けてしまったため、止むなく中央の遠藤選手がカバーに行くも中央に折り返しのパスを出される。その先に待っていた光景は本当に目を疑うようなもの。何と湘南の選手が誰もいない。中央でパスを受けた高崎のトラップは100点満点で20点くらいしかつけられないようなひどいものだったにもかかわらず、誰もいないので余裕を持ってゴールに流し込む。あんなシーンを見せつけられたら監督もたまったもんじゃないと思う。リスクマネジメントなきリスクテイクは場合によってギャンブルと表現されることもあるかもしれないけど、あのシーンはただの「無茶」でしかない。遠藤選手は各方面で高評価のDFだけど、あのシーンでボランチに下がれ等のコーチングが出来ていないのは、やはりまだまだ若いと思う。つけ入るスキは十分にある。

それではどうするか。ポイントは「試合をスイングさせないこと」だと思う。「スイングする」とはプロレスでよく使われる言葉だけど、簡単に言うと、お互いの力がガッチリと噛み合い、熱戦になること。疲労もとれた湘南はホームでリスタートすべくノリノリのサッカーを展開してくると思われる。いかにそのテンションの高いサッカーにのらないかということ。大分は伝統的に相手の長所を消して、スイングしない試合を展開することを得意としている。チーム得点王とチームアシスト王が出られないのはやっぱり痛い。それでもうちには高松もモリシも村井も西もいる。試合をスイングさせないでも1発で試合を決められるタレントが揃ってる。先制点を許さず、我慢強くそういう展開に持っていけるかがポイントだと思う。J2で、あのスタで、さらに前売りでも2,500円もとるクラブに面白い試合を提供してやる必要なんかない。

ちなみにワタクシ現在体調が絶不調。福岡戦の頃からずっと喉が痛かったのが、昨日くらいからせきが止まらない。このままだと明日の参戦にも影響しかねないので、今日は大人しく早く寝ようと思います。10年以上風邪をひいたことがなく、健康が売りなだけに体調を崩すと弱気になってしまう。選手の皆さん、「勝ち点3」という何でも治る特効薬をお待ちしています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする