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Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

「大分、もどかし」(27節京都戦)

2014-08-18 21:21:07 | マッチレポート14’
極端な勝ち点計算をしてみると、ホーム全勝(1~2つは落とすとして)、アウェイは全部ドロー(富山と讃岐には勝つ)で勝ち点68。12年の6位のうちが勝ち点71、13年の6位の長崎が勝ち点66。ガンバと神戸の上2つが走った13年シーズンの方が、湘南と松本が走ってる今季に状況としては似てる。だから上記の勝ち点計算を成立させればPO圏内には滑り込めるわけで、昨日の勝ち点1もそういう意味ではOKだし、ごっちゃんの同点ゴールにはそれだけの価値があったと思う。






シーズン当初からずっと感じてる何とも掴みどころのない今季のチーム。このチームととことん付き合えるかの覚悟を試されたような試合だったように思う。高木はこのチームの問題点をメンタルだと言ってるけれど、その点についてはここ数試合成長したところが垣間見えるように思う。何よりも終盤に得点を奪って、勝ち点の数を変えられた試合が多いことがその証明。

前節に続いてボランチの組み合わせが変更。ボールを落ち着かせて前線に配球するという点においては伊藤&末吉のユニットを上回る組み合わせは今の大分にはない。ただ伊藤&末吉の組み合わせだとどうしても重心が後ろに下がるし、得点力不足の一因と田坂さんは捉えたんじゃないかな。その課題に対する打ち手が縦パスを入れられるジョンヒョンだったり、運動量豊富に前線まで顔を出せるタメの起用だと思う。昨日のタメはボールに関与する回数も多かったし、ドリブルで持ち上がってチャンスを演出する回数も多かった。前半の攻勢はタメの起用が奏功したと言っていい。でも反面、同点にされたゴールはタメの起用が裏目に出たように思う。後半の入りが大事だと耳にタコが出来るくらい田坂さんから言われたであろう選手たちは飛ばし気味に後半に入った。明らかにオーバーペースで入ってたけど、主導権を握りたいという気持ちの表れで個人的にはいいと思って見てた。ただ失点シーンの直前はタメと伊藤が同じくらいの高さでボールホルダーに同時に寄りにいってしまい、見事にその間にパスを通され、石田の独走を許す形になってしまった。「たら・れば」になるけど、伊藤&末吉だったら前半の攻勢も後半頭の失点もどちらもなかったように思う。次節以降、田坂さんがどう評価して誰を使ってくるのか、ここは非常に興味深い。個人的にはリスクを負ってでもタメでいってほしいと思ってる。



自分は天皇杯とホーム群馬戦で武田を外してほしいと思ってる。今まで武田のファインセーブや素晴らしい飛び出しに救われたことは数知れない。でもそんなことは百も承知で、だからこそここまでずっと武田が正GKとしてゴールマウスを守ってきたわけだから。昨日も100%武田が悪いとは思わない。もちろん若狭のリターンの質も悪い。でも武田が蹴る時点で大黒は既に動き出していたわけで、そこに注意を払わずルーティンの動作のようにパスを出したのは最後の砦として立ちはだかるべきGKとしてはあまりにも緩慢。同じく武田だけが悪いわけじゃないけど、山形戦で試合を決定付けるミスをやったばかりでもあるし。ミスが要因でレギュラーから外されると、選手が委縮してしまうんじゃないかとも思うけど、何点獲っても後ろのチョンボで何点獲られるか分からないというネガティブな側面を考えれば、相殺じゃないかな。2試合外して、レギュラー争いはまた一からやればいい。武田のセービング面での安定感に頼らざるを得ない局面は必ずまた来る。ちなみに個人的にはスタジアム参戦の直近3試合が札幌、山形、京都で全てでチョンボやられてるから、冒頭にも書いたけど「試されてる感」ハンパない。



俄然混沌としてきたFWのレギュラー争い。ラドンチッチ加入後の戦術変更は予想してたよりも大きな変化で、ラドンチッチ不在時の不安を助長させるレベルのものであったことは事実。昨日の試合が終わった直後はラドンチッチ不在でも複数ゴール出来たし、大きな課題克服と思ったんだけど、どうも田坂さんの試合後のコメントを読むと、そうでもないように感じる。もっと中盤がガツガツ来るチームだったら、ラドンチッチ不在かどうかを問わず苦労したんじゃないかな。いずれにしても層が厚くなるポジション争いは大歓迎。ラドンチッチ帰ってきてもポジションないくらいに獲ってくれて全然構わないからね。


松本怜が右SBに起用され始めてから昨日が一番いい出来だったんじゃないだろうか。対面は駒井で、背番号7を着けてることからも分かるように、松本怜同様本職ではない。試合前はここの主導権争いが試合の流れを決めるんじゃないかと思ってた。当然ながらどちらもDF面に課題を抱えてるわけで、引いたら負け。ハッタリでも構わないからガンガン上がって押し込むことが必要だと思ってた。まあ、そこまでではなかったけど、得点シーンのクロスを含め非常に良かったと思う。あれだけの上下動をして、90分やり切れたのはなかなか。大輔→さんぺーと受け継がれるロングレンジウインガーの系譜はこの男によって伝承されていくのだろうか。おっと、レンタル中でした。ただ一つ欲を言わせてもらえば、終盤にごっちゃんの横を上がっていって足元にパスが出てきたのをリターンしたプレーはぶちかましてほしかった。あれこそ、「打てば何か起こるかも」の典型。贅沢言っちゃうと、前任者たちには得点力が備わってたんでね。


28節は岡山-千葉、29節は京都-北九州、30節は福岡ダービー、京都-千葉と毎節のようにPO圏内を争うクラブ同士のつぶし合いがマッチメイクされてる。その間うちは群馬、愛媛、熊本と17~19位に沈むクラブと立て続けに対戦となる。簡単ではないけど、潰し合うライバルを横目にジャンプアップするチャンスではある。「天皇杯?何それおいしいの?」のスタンスでオレはいいと思ってる。









いやー、しかし蒸し暑かった京都。もともと蒸し暑い土地ではあるけども、この週末は大雨が降った影響もあったのかもしれないけど、輪をかけて蒸し暑かった。今回は泉湧寺で楊貴妃観音、永観堂でみかえり阿弥陀、千本釈迦堂で六観音といずれも京都のスター級の仏像ばかり見て回った。行った先では必ずご朱印をいただくわけだけど、ご朱印を書いていただく方のレベルの高さに京都のポテンシャルを見せつけられたような気分になった。先々週も山形でいくつかご朱印をいただいたけど、正直に言ってあまり見栄えが良くない。こういのって上手下手ではなくて、味があるかないかだと思うから、下手だとは言わないけど、まあこんなもんか程度だった。でも京都は違った。


今回いただいた中で一番のお気に入りは永観堂。めちゃめちゃ愛想の悪い女性だったんだけど、仕上がりを見せられるとぐうの音も出なかった。千本釈迦堂でも首にタオル巻いたおっちゃんが書き始めた時は「おいおい」と思ったけど、これまた素晴らしい仕上がり。やっぱりこういう文化においては京都は最高峰なんだなと改めて実感した。秋には国立博物館で鳥獣戯画の全巻が見られるらしいので、岐阜戦の後にまた京都に行くことに決めた。


ちなみにタイトルは永観堂にあるみかえり阿弥陀のエピソードが元ネタ。
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決戦はオクトーバー(26節東京V戦)

2014-08-10 22:06:56 | マッチレポート14’
結果論かもしれないけど、前半のラドンチッチの連続決定機が決まっていてあっさりと試合が決っするよりも、こんな勝ち方の方が良かったのでは、なんて贅沢なことを言ってみたり。

試合運びに難ありと言えなくもないけど、前半と後半でそんなに大分自身の出来が変わったとは思わない。いま絶好調のヴェルディの前半が低調だっただけで、後半にあれくらいの巻き返しを食らっても何ら不思議はないわけで、とにかくもうここまで来れば、勝ち点3を取るということが最優先されていい。そういう意味ではやや飛ばし気味に試合に入って、絶好調のチームの勢いを止めに行った戦術は良かったと思うし、結果的にもそれがうまくハマった。

得点ももちろんだけど、今日はいい形が多く作れていた。39分にタメが左45°からシュートを放ってCKを獲得したシーンは、タメの仕掛けと同時に、タメの前を昌也が、後ろをヤスが同時に追い越しにかかっていて、タメのプレーに自由度を与えていた。54分のヤスのアーリー気味のクロスはラドンチッチに合わせにいったと思うけど、その前を触れられなかったものの宏矢が勢いよく飛び込んでいって可能性を広げてた。

2失点したDFについては、折り返し以降のヴェルディの成績を見れば分かるように絶好調なわけで、ゲームの流れの中でギリギリの許容範囲の中で抑えたということで、必要以上に悲観的に捉える必要はないと思う。


田坂さんの試合後のインタビューの中で今週は決起大会が行われたことが言及されてた。それもクラブが関わる形だったようだ。これは抜群のタイミングでの開催だったとオレは思う。やっぱり前節山形戦の敗戦は負け方も含めて、今季を左右しかねない試合だった。今季強いホームとは言え、迎えるは絶好調のヴェルディ。今日の後半の躍動するヴェルディを見てれば、試合の入り方によってはあっさりやられてズルズルいきかねないものだった。勝てた要因はもちろんそれだけじゃないとは思うけど、クラブ全体で「今が耐え時」と捉えて対策を打ったことはとてもいいと思う。


今週ふと今後のスケジュールを見た時に、10月の組み合わせが磐田、松本、千葉、岡山という地獄のような並びだということに気が付いてしまった。ここが勝負所になるのは誰の目にも明白なわけで、とにかくそこまで我慢してついていかなくちゃならない。だから、9月の頭に総力戦を打ち出したのもいいと思うし、何が何でも結果を追い求めてまずは10月まで突き進むのみ。で、磐田戦でシャムスカを迎え撃つにあたって必要なら、「総力戦~秋の陣~」とか打ち出しちゃってもいいんじゃないの。大変だとは思うけど、総力を結集するのは何も年一回である必要はないはずだ。


もう毎年のことだけど、この時期になるとどのチームも自らの目標(昇格、プレーオフ、残留等)のために補強等の対策を打ってきたり、戦術の熟成が図られてきたりするから、現在の順位に関わらず簡単に勝ち点を取れるチームがほとんどなくなってくる。だからマイチームが信じられないくらい勝ち点を落としても、周りもそうだったりするから、勝ち点1でも絶対に無駄に出来ない。もう「上位陣が順当に勝利を収める」なんて週末が来ることはまずない。だから「勝ちゃいい」と思うし、チーム全体の気持ちが落ちそうになったあの時間帯に前へ前へと突き進んだ林の突破を賞賛したい。PKを獲得したからじゃなく、失点後すぐにチームを鼓舞するかのごとく前へ出ようとした気持ちを賞賛したい。これを続けよう。
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毎度毎度いい波を逃す(25節山形戦)

2014-08-04 02:45:07 | マッチレポート14’


アウェイ遠征を10年続けて分かったこと。試合に負けた時、それも内容が悪ければ悪いほど、帰りの運転の質が高くなる。今日も帰りは4時間近く一度もピットストップせずに、ずっと集中を保ち続けて、予定よりも1~2時間早く帰宅出来た。「何が悪かったのかなぁ」とか、「何やってんだよ」とか、そんな類のことで脳が活性化されたりでもしてんのかね。でもこれけっこうマジでいつもの話だから、どういう精神状態がそういう現象を呼び込むのか、ちょっと興味ある。


前節がターニングポイントになったのか?

「否」と言わざるを得ないね。ホントにこういうとこダメね、今季のチーム。いつも通りに真夏の連戦にも関わらずメンバー固定する田坂さんも悪いし、武田とヤスの連携なんて問題外だし、パワープレーもラドンチッチじゃなくて高松ばっかり狙うし、正直ほとんど見どころなかった。

失点シーンで気になったのは、山形GKの山岸が近くの選手にアンダーハンドでボールを渡した瞬間にセットプレーから帰陣しようとして高木が猛然とアタックにいったこと。あれ多分スカウティングだったんじゃないかと思ってるんだけど、結果的に決勝点に繋がってしまったことを考えると、バランス崩してまで本当にやることだったのかなと疑問に思う。(田坂さんの試合後のコメント読むと、どうやらスカウティングではなさそうだ。そうなると高木個人の判断なのか?そういうこと一番しなそうに見えるけど。)

サッカーの結果を一つの要素だけで判断することは出来ないけど、今日の試合については「アウェイ勝てない病」よりも「連戦でのメンバー固定の弊害」の方が結果に及ぼした影響は大きかったんじゃないかと思ってる。序盤にロメロフランクとかディエゴあたりが前からプレスに来てうちのDFがバタついたのを見て、そこから山形の前プレが厳しくなった。もし山形が戦術として前プレをやろうとしたのだったら、スタートから中島や雅人を使ってくると思うし、そう考えるとロメフラやディエゴの前プレは行き当たりばったりで、暑いことも重ね合わせれば後半は早々にバテると思ってた。でも一向に押し返せないし、結局は失点して相手が引いてからしか主導権を握ることは出来なかった。誰が走れてないとかはなかったけど、全体的に重くてスイッチがいつまで経っても入らない、そんな印象だった。田坂さん、そんなに選手いない?少なくとも宏矢、土岐田、高松あたりはスタートからいってもおかしくないでしょ。3連敗で死に物狂いだったこともあるかもしれないけど、前節から4人替えてきた山形の方が終始躍動してたよ、どう見ても。



オレ大分トリニータのことけっこう好きで、ちゃんとコツコツと現場に足運んでるんだけど、もう4ヶ月も勝つとこ見てないんだよ。北は北海道から南は大分まで、足を運べど勝ちは見られず。でも何が驚きって、最後に勝ったのを見たのがホーム札幌戦で、そこから今日の山形戦まで9試合で4分5敗、その中に4失点した試合が3回もあるから、感覚的にPO圏がまだ手の届くところにあるっていうこと自体が信じられないわけよ。もう多分今後もターニングポイント的なものもなく、ホームでそこそこ勝って、アウェイはほとんど負けて、一進一退で最後にPO滑り込めればラッキーみたいなシーズンになるんじゃないのかな。



お初の林容平。今日は完全に埋没してましたな。高松が出てきた後の役回りがいまいちよく分からなかった。




「勝ってみろ」と「食ってみろ」。何?山形っていまこの口調が流行ってんの?つーか、山形は早急にロメロフランクを俊足選手に鍛え上げて、「韋駄天フランク」とのコラボ商品を開発すべき。



今回の山形遠征は最初は丸々2日間遊び倒すつもりで、普段あんまり行けない鶴岡にホテルを予約してた。しかし直前になってどうしても仕事が終わらなくて、木曜日にやむなくキャンセル。ただ金曜日にがっつり巻き返して、土曜日は午前中だけの対応で済んだので、急きょ土曜日のうちに山形市入り。バタバタした割にはしっかりと遊べた。






月山行ったり、二十数年ぶりの秘仏開帳が2週間前に終わったばかりの寒河江の慈恩寺行ったり、山形名物たらふく食べたり、かなり満喫した。





中でも今回一番面白かったのは、湯殿山神社の参拝。湯殿山神社は山岳信仰で有名な出羽三山の一つで、かなりの山奥の中にある。舗装はされてるけどデコボコな山道を上がっていくと、突然姿を現す巨大な赤い鳥居の違和感というか、異物感にまず驚く。で、写真にも写ってる鳥居をくぐるとそこからは「ご神域」のため、撮影は一切禁止。本宮に参拝する人は全員が裸足になって、お祓いを受けてから入る。本宮の「ご神体」は言ってしまえば最上部から湯が湧いてる巨大な岩。その周りをいい大人が何人も裸足でビチャビチャさせながら歩いているという本当に異様な光景。神社の参拝って旅行で行くと観光になりがちだけど、本来の目的は「宗教」に触れることだってことをここでは再認識させてくれる。好奇心が刺激されて、本当に面白かった。三山の残り二つの月山神社と出羽神社にもいつか行ってみたい。


トリニータに話を戻す。次節はヴェルディと。ホームに戻るのと、最近調子がいいとは言え、下位に沈んでいることには変わりないヴェルディなので絶対に勝ち点3が欲しい。昨シーズンの開幕前にブレイクの予感を感じさせた杉本竜士がここ4試合で3ゴールと絶好調。出てくるのが予想より1年遅いけど、要注意。
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ターニングポイント(24節栃木戦)

2014-08-01 01:04:58 | マッチレポート14’
田坂さんの言うように、この試合をターニングポイントと出来るか否かで今季が決まるように思う。

結果を知ってから録画で観たので何とも言えないところはあるけど、この試合は選手たちのがんばりを本当に評価していいと思う。2年前に北九州にやられたみたいに、数的不利になる→粘って粘って一発、で勝ち点3を取るような試合はそこそこあると思うけど、昨日みたいに、数的不利になる→先制される→逆転する、っていうのはなかなかお目にかかれないと思う。前半の終盤に全然攻撃の形が作れないのを見て、この状態からよくひっくり返したなと思った。リアルタイムで観てたら、良くて引き分けって思ってたよ、絶対に。ひっくり返したこともそうだし、最後まで粘り切れたこともフィジカルトレーニングの効果が出てきたからだと思いたい。札幌戦も北九州戦も予兆みたいなものは感じたし、それを確信に変えるきっかけとなる試合だったと、後から思い返せたら最高だ。


前節の記事で林はうまくいくかどうかは別にして何を見せたいのかが見えてこないことが不満だと書いた。そういう意味では昨日の試合で良かったなと思うのは、得点シーンよりも、前半7分の左から右へダイアゴナルに走って、ヒールでラドンチッチにボールを落としたプレーだ。昨日のフォーメーション変更が成功したように、ラドンチッチは決して一人で輝く選手ではなくて、意外と周りを活かすし、周りに活かされる。シーズン前にああいう役回りを期待したのは、間違いなく後藤優介だったわけだけど、残念ながら後藤はチャンスを活かすことが出来なかった。ただこのまま終わってほしくないし、林にはそんな既存FWをビンビンに刺激する存在でいてほしい。それでも燃えないのなら、そこまでだって話だ。


武田のこととか、まだまだ色々と書きたいことはたくさんあるんだけど、夏休み前のラストスパートで疲弊し切っていて、ちょっと文章作成意欲がこれ以上わいてこない。昨日も祝杯にビールを飲みながら試合を観てて、終了から10分もしないうちに寝てしまった。今日も明日も会社で飲み事があって、今夜のうちに書かないと山形戦が来てしまうということで気力を振り絞って、この文章を書いてる。


最後に一点だけ、ジョンヒョンについて。個人的にジョンヒョンにはとても期待してて、昨日も退場するまでは昨シーズンまでに比べて視野が随分と広くなってるなと感じてたし、昨シーズン最終ラインで起用されたことの効果なのかなと思った。何よりもボランチの3番手として田坂さんから評価を受けてることが、がんばってきたんだろうなという何よりの証拠だった。だからこそあんなふざけたカードで退場させられたことに腹が立つし、もっとやらせてあげたかった。退場したこと自体はもう覆らないし仕方がないとは思うけど、一つ注文をつけさせてもらえるのなら、周りの選手たちにもっと真剣に抗議してほしかった。いや、姿勢だけでもいいんだけど、一緒に戦ってる姿を見せる意味でももっと感情丸出しで主審に迫ってほしかった。北九州の時は審判に対する批判がすごかったのに、あんなふざけたカードで退場させられたにも関わらず、ジョンヒョン擁護の声が少ないのはちょっとかわいそうだなと思った。田坂さんもこれで諦めずにジョンヒョンをもっと使ってほしいと思う。


さて、ターニングポイントの話。簡単に言えば、これで波に乗っていってほしいということ。アウェイ福岡戦の時も素晴らしい逆転ゲームだったにも関わらず、次のホーム松本戦でだらしない負けを喫した。アレを繰り返さないでほしい。少々の勘違いが含まれてたとしても、波に乗っていくのにふさわしい試合だったわけだし。だから山形戦は超重要。分水嶺の尾根に立っているいま、どちらに進んでいくかは自分たち次第。もう一回言うけど、山形戦超重要。
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色々とノーインパクト(23節北九州戦)

2014-07-27 23:49:31 | マッチレポート14’
土曜日は長野まで遊びに行ってたので、ホテルの部屋でオンデマンドのライブ観戦。オンデマンドでトリニータの試合をフルで観たのって多分初めてじゃないかな。移動中に観てるとブツブツ切れるけど、止まって観てれば切れることはないのね。1試合を通して快適に観ることが出来た。今日は長野から前橋に移動して、ユースのクラ選を観てから帰宅したので、いつもよりもマッチレポートを書くのが遅れてしまった。

結論から言うと、あまり記憶に残っていない。さっき観てきたユースの試合があまりにも鮮烈で、タブレットの小さい画面で観たさほどパッとしない内容の1日前の試合を思い返すのは、予想以上に難解な作業。まあ、その程度の可もなく不可もない試合で、今の実力そのままが出たような試合だったと思う。

試合中に簡単に走り書きしたメモを頼りに記憶を振り絞ってみる。

昌也のゴールが決まった瞬間に「まだ分からんよ」とまるで先制点を決められた側のような言葉が自然と口をついて出てきた。1点じゃ勝てないことをイヤってほど今季は思い知らされてきたから、喜びよりも先に心配の思いが自然とわき上がってくる。そして試合はその通りの結果に。ただ試合を客観的に評価すればドローが妥当な内容だったと思うよ。新しいディフェンスのやり方が良いのかはまだ正直よく分からないけど、安定感が増した感はある。一方攻撃に目をやれば、北九州のアタッキングサードのアイデアの豊富さは大分の遥か上を行ってたし、さすがはPO圏内を守ってるクラブだなと感じた。だから北九州の今の順位は伊達じゃないし、そういう意味ではそんな上位クラブ相手によくやれたとも思うし、一方でそういう評価は今季の限界を示しているとも思う。果たしてどっちに転ぶのか、来週の2試合で大体は判明するだろうから、そこまでハッキリとした評価は待とうと思う。


選手起用については、林がいきなりのスタメン。強化部や監督が必要だと判断して獲得した選手なんだろうから、連携とか序列とかはひとまず脇に置いて、とりあえず使ってみるというスタンスは賛成。まあ、前節高松とラドンチッチの組み合わせがそんなに悪くなかったから、サブの第1順位でもよかったんじゃとは思うけど、いきなりスタメンで使うところは田坂さんらしいなと。正直インパクトはほとんどなかった。特長が何か分からなかったというよりも、分からせてくれるようなプレーを見せてくれなかったことの方が不満。全体としてゴールは奪えてないものの宏矢も高松も個としては悪いわけじゃないから、そんなに長くチャンスが与えられ続けるわけじゃない。だからもっと「何が何でも感」が欲しかった。次に期待したい。


ゴール自体はとてもいいゴールだったと思う。伊藤の視野の広さに尽きるところがあるとは思うけど、ラドンチッチの強引な突破に完全に北九州のDFラインは集中しちゃってた。こぼれ球を伊藤が浮かした時に外の2枚は対応が一歩遅れてたもんね。遅らせるほどの迫力を見せてたというこれも「ラドンチッチ効果」のゴールといっていいと思う。デビュー戦でも思ったけど、ラドンチッチは予想以上に「切れない」。(審判側が)しょうもないファールを取られたり、厳しく削られたり、足を痛めたりと、切れそうになる要素は結構あったのに、最後の最後で切れずに辛抱出来る。昨日の試合、モリシだったら多分もうボロボロだったと思う。交代については、足を痛めてたし、カードももらってたし、次節もすぐ来るからタイミングとしては妥当だったんじゃないかな。


失点シーンはちょっと気になった。全く崩されてるわけじゃないのに、最終ライン→SB→前線であっさり失点。あれが入っちゃうようだといくらでも入るような気になってしまうようなゴールだった。帰宅して失点シーンだけ何度か観てみたけど、SBにボールが入った瞬間に松本怜が相手の2列目に気を取られてて、中に絞り過ぎてる感じがある。それでチェックが遅れて簡単にクロスを入れさせてしまう。ただ中も準備する時間はあったわけだから、高木がもうちょっと厳しく寄せててもよかったようにも見える。いずれにしても決定的な要因がないだけに余計に心配になっちゃうゴールだった。松本怜のSB起用についてはちょっと疑問。前節は終盤に札幌が勝ちにきてかなり引いてたところがあったから、両SBが西と松本怜でも分かる気はしたんだけど、今節は先発。その松本怜のところから上げられたクロスが唯一の失点だったことを考えれば、起用は成功だったとは言い難い。まだフルで使えないからというのがあったのかもしれないけど、土岐田で良かったんじゃないのかな。それよりもちょっと前まで田坂さんの中で大流行してた西のSB起用はどうしちゃったのかな?あれはもう飽きちゃったのかな?


いずれにしても来週の2試合が終わった時点でまだ食らいついていければ、今季はチャンスがあるように思う。その時点で8戦勝ちなしとかになってれば、さすがにもう厳しいんじゃないかな。前節も今節も終盤にエネルギーが残ってるような試合運びが出来てるところは、唯一期待が持てるところ。真夏の連戦は死ぬほどしんどいと思うけど、リスクを背負ってまでフィジコを入れ替えてハードメニューに切り替えた効果を今こそ見せてくれよ。特に次節は、5日間で栃木→岡山→栃木→大分の長距離移動を強いられてる栃木SCが相手。これは絶対に負けらんないよ。末吉が累積で出場停止になるけど、どうせどこかで消化しないといけないわけで、連戦で休ませられるのは不幸中の幸い。今のメンツで誰がボランチに入るかは分からないけど、それだけに誰がアピールしてくるかも楽しみ。


急な坂道をダッーと駆け上がって昇格争いという頂上に登り切れるか、それとも踏ん張り切れずに転がり落ちるか、の局面をいま迎えてると思う。信じてるというよりも、丁半博打の結果を待ってるような気分に近い気もするけど、とにかく結果。それも今すぐに。
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反撃の狼煙は上がったか(22節札幌戦)

2014-07-21 03:15:30 | マッチレポート14’
非常に評価の難しい試合だったと思う。失点の仕方があまりにもひどくて気持ちが完全に萎えてたので、正直同点ゴールもそんなに前向きな気持ちでは受け止められず。少なくとも、折り返しを迎えて本気で昇格を掴み取りに行くのであれば、「アウェイで勝ち点1だから上出来」なんて評価で締めてしまってはいけないと思う。


ラドンチッチを迎えたことで完全にサッカーが変わった大分。個人的には、この世の中に数多あるフォーメーションの中で、屈強なポストプレーヤーと優秀なリンクマンさえいれば、4-1-4-1システムが一番合理的だと思ってる。前半は自らの変化に自らが戸惑ってる感じでギクシャクしてたけど、後半からは変わった。末吉のところからサイドに大きく散らせる展開が増えて、相手を押し込む時間を増やせた。もちろんそこから先の崩し等にまだ課題はあるものの、やってることとして可能性は感じるやり方だとは思った。ただまだ録画もチェックしてなくて、ゴール裏から観てた感想だけなので、伊藤の自由度が高まったことや宏矢のプレーエリアが下がったことくらいしか分からなかった。何度もこだわって恐縮だが、ああいう役回りのポジションなら木村にもっと可能性が出てきてもおかしくはないと思う。真ん中の狭いプレーエリアでシンプルにやらせたら、絶対にいい仕事するはずだから。



さて、お披露目となったラドンチッチ。最初に見た印象はそのまんま「デカイ」なということ。攻撃面での効果はもちろん、序盤はセットプレーのディフェンスでその「デカイ」効果は表れたと思う。前半、札幌に相当数あったCKを小野がことごとくショートコーナーを選択したのは、やはり中でのラドンチッチの存在感に気圧されたんじゃないかと思ってる。実際に放り込まれてもキッチリと跳ね返してくれてた。ラドンチッチ、高木、阪田あたりがいればそうそう高さに屈することはなさそうに思える。なので、阪田が軽症であることを祈るばかり。

デビュー戦で自らのストロングポイントで勝ち点をもぎ取ってくるあたりはまさに助っ人の風格。試合中で印象に残ったのはあんまりイライラしないなということ。ファールを取ってもらえなくて、審判に確認に行ったりすることはあっても、少なくとも味方からのパスが合わなくて大きなジェスチャーで不満を示すようなシーンはなかった。むしろ絶好のクロスのチャンスをJAXAしてしまった阪田に対して、「いいぞいいぞ、どんどん入れてこい!」みたいなジェスチャーをしてるシーンがあって、ストライカーとして好感が持てた。今日は周囲との連携の息が合わないことが相当あったけど、逆に言えばこれが合ってくればもっと期待が持てるわけで、ラドンチッチのデビュー戦は上々だったと言える。


ラドンチッチの韓国歴の長さを象徴するようなシーン。モンテネグロ国籍の選手と韓国籍の選手が日本のピッチ上で再会。サッカーって素晴らしいなと思う。



やっぱりこの男の復帰は大きいよ。土岐田がいい選手だと思うのは、高いテクニックを持ちながらも、そこに頼らずにタフに走ったり、熱さを試合にぶつけていけるところ。今日は攻撃時に右サイドが相手陣内でふんづまることが何度もあった。アレはスペースに走り出したい土岐田と、サイドに張ってから勝負したいタメの相性が悪かったように思える。タメには中に向かって思い切って勝負する気持ちを失ってほしくないんだけど、土岐田の飛び出せる魅力を引き出すことを優先するなら組み合わせが違うかなと今日は観てて感じた。フラフラ~と中に入っていくフリをして土岐田のプレーエリアを作り出してあげられるような気の利いた選手。今日だと伊藤あたりなのかな。



突如ベンチ入りした感のある鈴木くん。プレーを見ることは出来なかったけど、その精悍に日焼けした姿から一生懸命に練習してるんだろうなという感じは伝わってきた。一つ不思議に思うのは、まだ獲得を決めていない鈴木くんを遠征に帯同させる一方で、早々に正式獲得した福森くんを特別指定しないのは何か意味があるんだろうか。ただ鈴木くんのベンチ入りを見て、いやもっとがんばってほしい選手がいるだろという思いがあるのは間違いないから、その選手の奮起を期待したい。





さて、今日の札幌ドームは小野一色だったわけだけど、いきなり2万人を超える動員が出来たことで、もうある程度の成功はしたと言えるんじゃないだろうか。




プレーに関しては、プレビューにも書いたけど、あんなもんでしょ。今日早速結果が出たように、分かりやすく獲得効果がサッカーに出るのはラドンチッチのようなプレーヤーだよ。小野は左サイドで先発したので、目の前で見ることが出来たけど、正直に言って5月にヤマハで見た松井大輔の方がずっと恐かったし、これからも札幌が小野効果で爆発的に勝ち点を上積みしていくことはないように思う。ただ野々村社長はそこまで見越してるからこそ、今のタイミングでプロモーションに必死になってるんじゃないかな。J2であれだけ動員出来て、あの雰囲気作り出せれば、もう戦略としては当たりだと思うけどね。



北海道遠征3度目にして初めての札幌ドーム。所詮野球場だし、そんなに期待はせずに行ったけど、思った以上に見やすいスタジアムだった。バックスタンドからはやや遠そうだったけど、両ゴール裏は近くて高くて傾斜があるので、とても臨場感があった。


今回試合前にどうしても見てみたかったのが、人工芝と天然芝が入れ替わるシステム。で、多分使ってない方が出されているであろうスペースに行ってみたらこんな感じだった。野球の時に使ってる人工芝はどこにあったのでしょうか?



数年前に仙台の菅井選手がゴール後に落下したのはこの落差。2m以上は余裕でありますな。ちなみ試合中はこの段差の壁に背を付けるようにしてボールボーイが待機してるので、当時のボールボーイはボールじゃなくて菅井選手が降ってきた時はたまげたでしょうなあ。



札幌ドームには有料だけど、展望台があってこんな角度からピッチが見られます。


高さは53m。


近未来チックな長いエスカレーターで上がっていくんだけど、もうこの時点でけっこう恐い。


外から見るとこんな感じ。最初は本当に足がすくむくらい恐いけど、あんな角度からスタジアムを見渡せる施設はそうそうないので、一見の価値はある。ちなみに試合中は入ることは出来ないんだけど、作戦ボードのように真上からサッカーの試合を観てみるのも面白そうだなとも思った。

前節のレポートに引き続き今節でもLCC賛歌を少々。今回は初めてバニラエアを使って成田-新千歳を往復した。北海道のハイシーズンである夏で、しかも3連休。にもかかわらず往復で1.5万円しかかからなかった。何なんでしょ、この価格破壊ぶりは。去年JALで釧路まで行った片道のほぼ半分でしかない。ジェットスターは有料だけど、バニラエアは20kgまでなら荷物も預け入れられる。機内がちょっと古いかなくらいしか不満もないし、LCCマジで素晴らしい。今回は札幌滞在25時間で、ジンギスカン(300g)、深夜のおにぎり、スープカレー、寿司(約20カン)をいただいた。もう札幌には10回くらい行ってるけど、いつ行っても美味しいものがある。でもその一方でどんどん値段が高くなってる印象も受ける。LCCの就航とか、中国人の大量襲来で、観光地色が強まってるからなんだろうけど、特にジンギスカンなんかは安いのが魅力だったわけで、一葉さんがお一人逝ってしまわれるくらいなら東京でも食べられるかなと思っちゃったね。



後半戦の1試合目が終わってPO圏まで勝ち点差2ではあるものの、順位は12位。近い順位の中ではGDでぶっちぎりで置いていかれてるわけで、徐々に追い込まれてきてる感がある。そしてこのタイミングで超重要な3連戦がやってくる。9日間で北九州、栃木、山形と対戦するクラブの全部がいわゆる「圏内」。ここでの結果が今季を大きく左右することは間違いない。ポジティブな面を挙げれば、補強したストライカーがいきなり結果を出したこと、そして90分という時間帯に追いついたように走力で相手を上回れてきてる感があること。ネガティブな面は、確か今回の遠征も1日早く出発したと何かに書いてあった気がしたんだけど、そうだとすれば遠方アウェイでいい試合が出来たのってヤマハもそうだけど、必ず1日余裕を持って出発してるわけだ。それ以外の成績は惨憺たるもの。クラブのお財布事情を考えたら、毎回そんなことしてるわけにもいかないはずだし、そういう点から考えて札幌の次に遠い山形遠征の結果がどう出るかは非常に重要かつ、今までの流れで考えれば非常に恐い。そして、新しいやり方に手応えを感じ始めてる中で今日のような失点の仕方は絶対にしてはいけないということ。CBはミスが失点に直結するポジションだから、厳しいのは十分に理解してる。サッカーに「絶対」はないけど、それでも田坂さんの言う「発展」を目指すなら、「絶対」にやってはいけないミス。試合後の「気持ち」は伝わってきたし、次節以降に期待したい。それだけ。
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間に合うのか?(21節千葉戦)

2014-07-06 23:16:52 | マッチレポート14’
昨日は今季2度目のホーム参戦。


この人が新しいフィジカルコーチの土斐崎さんかな。6月になってから突如として勝てなくなってきた大分。試合前に読んだマッチデーのプレビューも新しいフィジカルコーチ就任に関することでほとんどが占められてた。昨日も目を覆わんばかりに単純なパスミスや連携ミスが発生してたし、「言い訳を探すな」と田坂さんは言ったらしいけど、シーズン途中からハードな練習メニューに切り替えたことがこの不調の最大の要因と捉えるのが一番しっくりとくる。

リスクを負って変革に踏み切ったわけだから、落とした勝ち点を取り返すだけの効果をもちろん期待したい。田坂さんが言うには、「現状と未来を考えて会社と協議した」とのこと。湘南や松本が好調なことを見るまでもなく、J2はフィジカルがより重要なリーグだと言える。この変革による効果は、大なり小なりはあっても、間違いなく出るとは思う。ただし、それが間に合うのかということ。昨季史上最低の成績で降格した監督を続投させてるわけで、今季の目標を「昇格」以外に設定することはあり得ないし、クラブもそう言ってる。そう考えると、効果が出るのが「将来」では遅すぎる。田坂さんも「言い訳を探さずに」、「現状」で結果を出してほしい。しばらくは信じて、お付き合いをする覚悟。

カレンダーと状況を見れば、チャンスは十分に残されてると思う。次節の札幌戦までリーグ戦は1週お休み。天皇杯を軽んじることは避けたいけど、リーグ戦の現状を考えたら、札幌戦に照準を合わせたトレーニングをしてほしい。その弊害としてヴェルスパに負けたとしても、オレは我慢する。そしてJ2の状況。ここ4試合で1分3敗12失点の惨状にも関わらず、POホーム開催の4位まで勝ち点3差。これをラッキーと言わずして何と言う。せっかく周りが待ってくれてるわけだから、置いてかれる前に何とかハードトレーニングの成果を形で出していきたい。札幌、北九州、栃木、山形と連戦を含むここからの4試合は全て勝てば順位をひっくり返せるポジションのクラブ。間に合うのか、このまま沈没していくのか、ギリギリの痺れる局面を迎えたと思う。



GKの交代はどういう意図があったのだろうか。確かにここ数試合は失点は多かったものの、交代の必要を感じるほど武田の出来が悪かったとは思わなかったし。まあ室にとってもチーム状態がこんなだけに割を食ったような大分デビュー戦だった印象。2ndGKが使われることの多い天皇杯、そして札幌戦はどういうチョイスになるのかな。









今月末に行われるクラ選の壮行会。ホントがんばってきてな。プリンスリーグでも首位だし、楽しみ。トップで使わないなら、坂井くん出せばいいのにと思う。



今回の遠征は行きも帰りもジェットスターだったんだけど、どっちも機内は千葉サポだらけ。近所からLCCがバンバン飛んでて羨ましい限り。千葉の選手たちの帰りの便とほぼ同じ時間だったけど、選手たちは羽田便なんだね。ちなみに今回はジェットスターのセールで予約したんだけど、往復で1万円というちょっと信じられないような価格。LCCだからって別に不自由を感じることもほぼないし、ネックは成田までのアクセスくらいだけど、スカイライナーに乗っちゃえば日暮里から35分だから羽田と大差ない。昨日はホテル代まで含めてソラシドの最安値とほぼ同じ支出だった。LCC使い勝手が良すぎて九州クラブの多いJ2に千葉が居座り続けてるのかとも思ったけど、多分違う。



初出場の室を撮ろうと思ってシャッターを切った1枚なんだけど、その室の向こう側で豪快な跳躍を披露してる男が一人。



出場させたかった。。


昨日の試合後の挨拶で、高木がバックスタンドを大幅にショートカットしたことについて。確かに昨日は4失点目の後、バックスタンドのお客さんはゾロゾロと帰っていった。4失点目と言ってもまだ後半の30分だからね、そんな行動取らせちゃうような試合をしてることがまずまずいんだけど。ただそれにしたってもピッチから向かって右側のA席はおろか、SB席すらも無視して左側のA席前でしか挨拶をしなかったのはまずいと思う。年に数回しかホームでの試合が観られないからいつもどうしてるかは分からないけど、いつもあそこから始めてるとしたら、お客さんに対する態度としてはまずいよ。たかが挨拶だとは思うけど、されど挨拶だよ。イライラしてる感じが見受けられるけど、昨日の2失点目の対応を見てもハードトレーニングの影響を一番受けてるのは高木なんじゃないかと思う。ヨタヨタしてる感じが常につきまとうし、前半にバックスタンド側でケンペスと競り合った時に、ケンペスの手が高木の顔にヒットしてたのかもしれないけど、その後のリターンをもらうケンペスのスプリントについていけないのを見て、大量失点は十分に予測がついた。そもそも4試合で12失点だし、休ませるのもアリだとは思うけどね。1試合2失点までに抑えるなら若狭でも十分やれるでしょ。



昨日はドイツ-フランスを観てから90分睡眠のみで大分へ。午前中に大分空港に着いてから試合までの間に永石→浜脇→東蓮田と別府の温泉を3つハシゴ。温泉のおかげかは分からないけど、極度の睡眠不足だったにも関わらず夜まですこぶる体調が良かったことと、初めて食べた友永パンのあんパンが超絶美味しかったことだけが収穫の週末。札幌ではどうか試合を収穫と言わせてください。
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北関東全敗(20節群馬戦)

2014-06-29 00:42:55 | マッチレポート14’
そもそも去年のシーズン中から首尾一貫して田坂監督続投絶対反対派なので、これくらいの惨状は十分に予測してたから今さらバタバタするわけもなく。前節があのシチュエーションでアレでしょ。今日の試合もこんなもんでしょ。むしろ今までDF陣がギリギリで踏ん張って対症療法的に問題を先送りしてきただけの話であって、選手たちもうっすらとまずいことは分かってたんじゃないの。


20試合で19得点。うちセットプレーから5得点、PKで4得点、流れの中からはわずかに10得点。PKも仕掛けて奪ったものは2つで、残りの2つはセットプレーのもみ合いの中でもらったもの。別にセットプレーの得点が悪いとは言わないけど、ボールを動かして主導権を握るサッカーを目指してるチームが2試合に1ゴールしか流れの中からゴールを奪えないのなら、チアゴ・シウバとウーゴ・ロリスでも補強してこない限り後ろは耐えらんないよ。


ゴールが奪えないことの原因なんて挙げ出したらそれこそ星の数ほどありそうだけど、一つ思うのは何をしたいのか全く伝わってこないこと。今日は同点にしたすぐ後くらいに全員が連動してボールを追いこんでって相手に苦し紛れにパスを出させてセンターサークルあたりでボールを奪ったシーンがあったけど、全員の動きに意図が感じられたのって本当にそのプレーくらいで、あとはいつも通りアタッキングサードに侵入してからみんなで考え始めて、ボールをコネコネしてロスト、もしくは適当に真ん中に放り込んでは跳ね返されるの繰り返し。あれじゃゴールは奪えないよね。J2の場合は偶発的なチャンスが転がり込んでくることが多々あるから、それをドキドキワクワク待ってる方がよっぽど期待出来る。


あと、やっぱり今季のチームには自分の気持ちがうまく乗っかっていかない。ちょうど2年前の敷島での試合って、タメがゴリゴリサイド破って折り返したボールに高松が体ごと突っ込んでゴール奪ったりとか、すげぇいい試合だった記憶がある。もちろん負けた試合と比較しても意味はないけど、それにしても今季本当に気持ちがチームに乗っかってったなあっていう試合は福岡戦くらいなもん。みんな大人しそうだもんなぁ。シーズン前の編成段階でそういうのって考慮しないのかな。何だかんだ言ってもスタジアムで一番感じたいのってこの部分だから、今年のチームはホント残念。








次節は千葉戦。千葉はうちと勝ち点が3つしか差がないのに監督を解任。負ければ順位もひっくり返るし、進退かけていただくにはいいタイミングなんじゃない。まあやらんだろうけど。順位が下のチームにはきっちりと勝ててたから、内容がイマイチでも問題が表面化することはなかったけど、ここ3試合は全て順位が下のチーム(それも18位と2試合)にもかかわらず奪えた勝ち点わずかに1、奪われたゴールは何と8!本当に昇格を目指すのなら千葉戦に進退をかけてくれよ、つーかそれくらいの気持ちでやってくれよ。一緒に降格した磐田と湘南がきっちりと自動昇格圏をキープしててうちだけ蚊帳の外。何でこんなに差が付いたのでしょうか。同じような予算規模でやってるであろう湘南とたったの20試合で勝ち点27差、GDは44ですよ、44!!「勝ってこそスタイル」、やっぱ重たい言葉だなぁ。




改修後の正田醤油スタジアムは今回が初。今までは通り道でしかなかったゴール裏にスタンドが出来た。行く前は平塚みたいなのをイメージしてたけど、ボチボチ高さもあって見やすかった。




群馬はとにかく随所でお金がないアピールをしてた印象。このキャンペーンのサブタイトルもなかなか強烈だけど、驚くべきはその協賛企業全てが自動車ディーラーであること。さすがは世帯あたりの自動車保有台数が全国ナンバー1の群馬県だけはある。


支援募金お願いのチラシはアウェイ側にも配られてたけど、ブラジル人を2人も保有してたり、アウェイでフルベンチだったりとそこまで困ってるわけではなさそうなので、協力するつもりはない。
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20周年記念『塩』試合(19節愛媛戦)

2014-06-21 22:15:35 | マッチレポート14’
何じゃこりゃ、しょっぱい試合しくさりおって。


終了の笛が鳴った瞬間、開幕戦後に次いで今季2番目の怒りがわいてきた。クソみたいな試合をした前節よりも強い怒りがわいてきた。裏切られた気分だ。長いシーズンこんな試合もあると前節我慢したことを裏切られた気分だ。

田坂さん、あなたが前節の試合後に言った言葉を2週連続で貼っておくよ。

『それと、もっとベースのところですよね。球際とか戦うところ。栃木は前回の試合を踏まえてそのあたりを全面に出してくるだろうと。それは予想していたし、今週口酸っぱく言っていたけど、まだまだ選手の中で温度差があったことが動かせないことにつながった。戦術的なことも諸々あるけど、ベースのところをもう少しやり直さないといけないなと。』

どこにあったかな、そんなプレーが。同点にされたゴールなんて、典型的なあと数十cm寄せてれば防げたゴールだよね。今日はそういうプレーを見せることが一番大事なことだったんじゃないの。4点は無理でも3-0くらいで勝つと思ってたけど、百歩譲ってスコアはいいとしても、球際を圧倒するとか、相手が戦意喪失するくらい走り倒すとか、そんなの全然なかったじゃん。何なんだよ、前節目の前で栃木がどういう試合をしたのか、見てなかったのかよ。

いやホント1週間何してたの?W杯ばっか観てて寝不足?冷静に考えても求心力の低下は疑っといた方がいいよ。



前節の後は、今節での反発を期待してグッとこらえて何も書かなかったけど、ゴール数が決定的に不足してることに対して一つ書こうと思ってたことがあった。それはジョンハンの欠場がケガだと思ってたから、「決定力不足の解決策が再びジョンハンの復帰であってはならない」ということ。ところが、復帰どころか退団。もうジョンハンが前線の起爆剤になってくれることはなくなってしまったわけだ。今日少し光明が見えたことと言えば、高松のコンディションが上がってそうだったことくらいで、輝希はそもそも試合に絡めないし、後藤も一皮むけるどころか、逆にもう一皮かぶっちゃった感じだし、どうやって点を獲るおつもりなんでしょうか、監督は。


ここが今季のターニングポイントだと思うよ。

1.記念試合でたくさんのお客さんが入って圧倒的ホームの雰囲気で行われた試合

2.前節惨敗の反発補正があった(はずの)試合

3.高松の神通力

これだけのプラスの要素がありながら、ヨレヨレのドロー。明らかに気温が上がった前節から突如として勝ち点が獲れなくなってきたことを考えれば、ここで動かなければ間違いなくズルズルいく。ベンチに90分戦えるSBを置きながら、2試合連続でSBにカードを1枚無駄使いして、得点力不足を解消させられない監督が有能だとはとても思えない。むしろ新しいフィジカルコーチに期待したい。


18位の愛媛にこの程度の試合しか出来ないわけで、油断なんてしてる余裕ないだろうけど、群馬全然弱くないからね、18位でも。
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勝ち点3は関門海峡を越えず(18節栃木戦)

2014-06-14 19:49:49 | マッチレポート14’







言いたいことはもうそれこそ山のようにある。

でもこんなクソみたいな試合をしてしまったら、その後どうすればいいかは今日栃木から教わったばかりだから、ここはグッと我慢する。


『それと、もっとベースのところですよね。球際とか戦うところ。栃木は前回の試合を踏まえてそのあたりを全面に出してくるだろうと。それは予想していたし、今週口酸っぱく言っていたけど、まだまだ選手の中で温度差があったことが動かせないことにつながった。戦術的なことも諸々あるけど、ベースのところをもう少しやり直さないといけないなと。』

田坂さん、この言葉信じるよ。



















分かっているとは思うけど、もう18位相手にホーム1-0の勝利じゃ宿題の回答としては認めないし、北関東から持ち帰った宿題の回答は北関東でしか受け取らないから。勝ち点6とGD+4までが宿題だから。
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いくらまでなら出す?(17節岐阜戦)

2014-06-07 23:32:56 | マッチレポート14’
「内容が悪くても勝てばいい」のではなく「内容が悪いからこそ勝たねばならない」のだと試合中ずっと思ってた。

一向に上向く兆しを見せないサッカーの完成度に反比例するように勝ち点は積み上がり、ついに単独の4位にまで順位も浮上してきた。今季の大分は順位なりに勝ち点が取れる傾向がずっと続いているから、ここ5試合ほどの結果はある意味で予想通りで、かつこれをずっと続けていけば悪くてもPO圏内は確実にキープ出来るということ。受け入れるべきなのかなとも思う。

ジョンハンがいないとゴール前の迫力というか、相手にとっての恐さのようなものがかなり落ちるように思う。代わりに出る選手の奮起を期待したいところだけど、今日の試合で判断するならジョンハンの早期回復を待つ方が先決だと思ってしまう。ゴールに迫る形がどうにも少ない。そんな中でも今は1点はきっちりと獲れてるからいいものの、これがスコアレスで終わる試合が出てきた時に途端に迷宮入りしそうな気がしてならない。攻撃陣にはもっと貪欲にゴールに迫って、こっちを熱い気持ちにさせてほしい。


それにしてもミスが多過ぎて、観ててちょっと萎えるレベルだった。もちろん両軍ともに。ミスでもらったボールをミスで即返すとか、冒頭にも書いたけど、こんな内容だからこそ意地でも勝ち点3を掴まなきゃと願って観るしかなかった。相手の長所を消し合うJ2っぽい戦い方とも言えなくはないけど、昼間に観た岡山-松本はお互いの長所をガンガンぶつけ合ってスイングしてたし、第三者の自分が観ていてスコアレスドローにも関わらず面白い試合だったから、その数時間後に観たマイチームの試合がしょぼく見えちゃったのは必然でもあり、何とも残念。松本や岡山あたりを最終的には殴り倒さないとJ1には上がれないわけで、今のままなら勝てないよ。「内容が悪いからこそ勝たねばならない」でじっと我慢して、早く目指すべきサッカーの完成度を上げていかないと。


そろそろ西を岩武くんに戻してもいいんじゃないだろうか。試合後の若狭のインタビューによれば、西→若狭の交代は西が足をつってたことによるらしいし、若狭があそこで押し込めたのは結果論的な要素が強い(交代策が的中したという意味ではない)し、点を獲りにいかなければならない時間帯で3枚目の交代が消極的なSBの交代は痛い。横浜戦のフリーランニングは確かに鮮烈だったけど、その後はああいうプレーもないし、西でなければならないというプレーはほぼない。少なくとも岩武くんが出た9試合で消極的なカードの切り方になった試合はなかったはず。これ以上この状態が続くなら、900分出場を目の前にした岩武くんの契約に関する大人の事情と勘繰らざるを得ない。こういうことを言うとカズに怒られちゃうけど、将来性を考えても岩武くんをわざわざベンチに置いておく必要はないと思う。


大分市民優待ということで、ワンコインで観戦出来た今日の試合。何とか9千人台まで動員も戻した。J2に降格したとはいえ、今季はホームゲームでは7勝2敗と好成績を収めていて観客動員がジリ貧になる理由はちょっと分からなかった。ただ今日のワンコイン優待でトリニータのホームゲームの価値が奇しくもある程度掴めてしまったんじゃないだろうか。とにかくどうしても行けない場合を除いて皆勤なのは約5千人。5百円なら行く人が約5千人。ここに無料なら行くという人がどれくらい乗るのかというレベル感が今の大分トリニータの動員ポテンシャルだ。J2なら常時1万人動員すればトップクラスなわけで、そこを目指すとして今評価されてる大分トリニータのホームゲームの適正価格は約5百円だということ。今季はやるのかどうか分からないけど「総力戦」の3万人も3年続けて達成してないわけで、今季の平時の状況から判断して3万人を掲げるのは無謀だし、そろそろ観客動員を真面目に考え直さなければならない段階に来てると思う。かく言う自分も今季はまだ1試合しかホーム参戦出来てないので、もっと貢献せねばと、チラッと奥さまの機嫌をうかがってみたりなんかして。


今日のスタメン表を見てて、ふと思ったのが、高木、ヤス、末吉ともう3人も累積にリーチがかかってること。もう17節で守備的な仕事を担う面々ばかりだから溜まってくるのは仕方ないけど、今は固定したメンバーで何とか踏ん張ってるものの、今後は少しずつ顔ぶれを変えないといけない試合がすぐにでもやってくる。その時に対する備えは必要だし、勝負所の試合でバタバタっと重なるのだけは避けたい。高木のところもヤスのところも若狭が入るのかな。

次節は、前節うちが完封で退けた山形に6失点で惨敗を喫した栃木。6失点もする試合ってそうそうないと思うんだけど、なぜか去年6失点したチームを不思議と知ってるんだよね。でもね、そのチームは6失点した次の試合でもあっさりと負けてたから、栃木のリバウンドメンタリティーとかそんなに恐れる必要ないと思うよ。注意すべきはFWの瀬沼、狙うべきはボランチの岡根。あとデカいの多いから今日みたいなダサいセットプレー繰り返してたらあっさりとやられちゃうぞ。数少ない関東での大事な試合なのに、当日は子どもの参観日と重なってしまった。午前中で終わるらしいので、諦めきれないし、例えラスト10分しか観られないとしても、グリスタ目指して東北道をぶっ飛ばす!3連勝やったってくれ!!
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武田で勝ち点3(16節山形戦)

2014-06-01 00:23:14 | マッチレポート14’
試合終盤に押し込まれまくってキーパー大活躍なんてヒヤヒヤドキドキの展開もスタジアムで観てこその醍醐味だからさ。大分の人もっとスタジアムにサッカー観に行ってよ。耐えて耐えて最後に勝ち点3を掴んだ時の爽快感は他のことじゃそうそう味わえないよ。運動会なんだったら、上がったテンションもそのままに体操服のまま走って丘の上のスタジアムまで行っちゃえよ。内容は別として、去年J1で今年もPO圏内で踏ん張ってるチームに5千人台はかわいそうだと思うよ。


3試合連続の先制。前の2試合でその先制後の試合運びに問題があり、順位がかなり下のクラブからも勝ち点を落とした。そういう意味では今日は先制してからどんな試合が出来るのかがポイントだと思ってた。結論から言えば、課題はほぼ100%次節に持ち越し。及第点は与えられないと思う。田坂さんは試合後のコメントで「暑い中よくがんばった」というようなことを言ってるわけだけど、そんなもんは1000km以上も離れた地から移動してきた相手も全く同じなわけで、何を今さら感が120%。もっと早い時間のキックオフのゲームは軒並み30℃を超えてたらしいし、そんなとこに言及してる場合かよと思わざるを得ない。


積極性もあって今季一番いいんじゃないかなと思ってた松本怜を田坂さんは後半頭から替えてきたわけだけど、シュート0に終わった低調な前半にさすがにまずいと思ったんだろうと推測する。交代で出てきた木村も抜群に良かったわけではないけど、後半頭からは若干エンジンがかかり、相手のアクシデントも重なってこの時間帯にその流れのまま先制点を奪えたことが勝ち点3の何よりの要因だと思う。その後カウンターからジョンハンのクロスバー直撃もあったけど、結局追加点は奪えず、主導権は奪われるという毎度の展開。フラフラしながらも最後の最後はやらせないという点で特にDF陣のがんばりは評価出来るけど、チーム全体としてはどうなんでしょという状態がずっと続く。前節のヴェルディ戦は明らかにフィジカル面で劣ってたからあんな試合になってしまったというのは分かるんだけど、今日についてはそこまで走り負けてる感じもない中で最後は押し込まれっぱなし。それも引き切っても受け止められるという読みに基づいたディフェンスじゃなく、もういっぱいいっぱいのディフェンス。今まではあまり見られなかった最後に高さを投入するという交代策を採ったところにもギリギリ感が伝わってくる。今の大分が目指してるサッカーは、相手のプレッシャーをボールを動かして外して攻撃を構築、そして試合も支配するというものだから、本来であれば走るのがしんどいこれからの季節に本領を発揮するものと予測してたわけだけど、夏本番を感じさせる気温の試合でいきなり見せた低調な内容は今後が心配になるものだ。今後はほとんど夜のキックオフになるけど、一つだけポツンと13時キックオフにされてるアウェイ栃木戦はちょっと気になる。

選手個人を見ていくと、使われ方の問題なのかもしれないけど、高松のコンディションが上がってきてないように見えるのが、少し気になる。復帰以降、そこそこの出場時間がありながら、「さすが高松」と唸ってしまうようなプレーは見せてもらってない。ベテランだし、徐々にだろうと思いたいところ。同時に気になるのは、そんな高松に序列で先を行かれてしまう後藤、伊佐、輝希、キジあたり。キジについてはもう言ってもしゃあないと割り切ってはいるけど、後藤には「とっとと実力でポジション掴みやがれ!」と言いたい。もどかしい、もどかしすぎるぞ!

武田のセービング面における活躍はもはや「安定」の域に入りつつあるんじゃないだろうか。ぶっちゃけ今日は武田で勝たせてもらったと言っても過言ではない。WGあたりで武田の読書感想文的なコーナーを作ってほしい。「今回の遠征のお供はこれです!」みたいなの。黙々とファインセーブを連発するGKがオフは読書家ってキャラクター的に面白いと思うんだよね。ちなみに武田のチャントは最近の個人チャントの中でも一番好き。


松本に完敗を喫した後、4試合で勝ち点8はPO圏を照準とすれば十分な成績。ゴール数が試合数をなかなか超えないとか、未だGDマイナスとか、気になる要素はいつまでも解決されずヤキモキとはするわけだけど、順位表上で食らいついてることは素晴らしいし、嬉しい。つい先日開幕したばかりって感覚だけど、気付くと折り返しまでもう残り5試合。2年前は折り返し一発目の試合を終えて首位に立ったわけだけど、それでも最後はギリギリ6位。そう考えると、不安とか心配しかないわけだけど、まあやり続けるしかないね。スタジアムでスカッとした試合が観たいよ。

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残念な試合(15節東京V戦)

2014-05-24 21:43:08 | マッチレポート14’
「長いシーズンだし、こんな試合もあるよ」って後々言える試合にしてもらいたいもんだ。まあ、一言で言えば残念な試合。

前節の記事の最後に点は獲れないけど獲られないヴェルディの現状を考えると、スコアレスドローが濃厚だと書いたけど、前半早々にそんなチーム相手からややラッキーな形で先制出来たにもかかわらず、この結果、内容はいずれも残念の一言。なかなか点が獲れないチームが早々に失点して攻めにいかざるを得ない状況になれば、普通はバランスが崩れて大量失点ってパターンがよくある話だと思うんだけど、アウェイとはいえ何だったんでしょうか、今日の試合は。

あれだけ各所で簡単に1対1に負ければ、そりゃ思い通りに試合は進められないし、よく勝ち点1獲れたなって気もする。奇しくも今週のブロゴラで木村が「球際に行けてる時は良いゲームが出来ている」って言ってたけど、もうまさにそんなゲームだった。球際ユルユルで最後バテバテ。やっぱ勝ち点1はラッキーだったかも。前節は圧倒的な試合内容で進めながら結局とどめを刺すゴールを決められなかった。それでも横浜FCに全く覇気がなかったから勝てたものの、今日みたいに相手が勝ちたい気持ちを強く出してくれば、簡単に勝ち点を失う。同点にされたゴールは後半頭から頻繁にサイドから好機を作られてて、ヤバそうだなと思ってた流れの中からだったから、入った瞬間に納得感あったよね。「そりゃそうなるよね」って。ああいう局面をピッチ内の選手だけで修正出来るようになってほしいけど、まあ今日は修正云々の前にそもそも全然走れてなかったってのもあるけど。

ライバルクラブの勝敗というチーム外の状況、ここで連勝出来れば波にノっていけそうだというチーム内の事情、どちらを考えても今日はどうしても勝っておきたい試合だったけど、自滅感あふれる内容で勝ち点を忘れてくるという本当にまだまだなチーム。

次節はホームで勝ち点2差の山形。ここから上位に食らいつけるのか、下位に引きずり込まれるのかを占うのにはちょうど手頃な相手じゃないだろうか。

せっかくの土曜日なのにビールが全然うまくない。来週は頼む。

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『フィット』してたというよりは『ムーヴ』してた西(14節横浜FC戦)

2014-05-19 00:07:48 | マッチレポート14’
あのゴールはスタジアムで見てこそと思うわけですよ。テレビではボールの動きと西にエンジンがかかって加速していく様子は同時には見られない。ピッチを広く使ったダイナミックな攻撃は全体が見渡せるスタジアムで見てこそ。7千人はやっぱ少ない。ホームでの前の試合がしょぼかったから仕方ないけど、こんな素晴らしいゴールが見られる(かもしれない)スタジアムに大分の人はもっと足を運んでほしい。

磐田戦の時に負けてもいいと思ったと書いたけど、それは下位に沈むこの横浜FC戦と次の東京V戦に勝つことが前提だったわけで、実際にきっちりと勝ったからそれでいいと思う。もちろん相手の低調さに助けられたとか、もっとゴール獲れただろっていう思いもあるけど、今の混戦状態からもっとチームが振るい落とされて1敗や2敗で順位が激変するような状態じゃなくなるまでは、順位通りに勝ち点を拾っていって、PO圏に食らいついていくことが最優先だと思う。ちなみに折り返しの21節までの残り7試合は全て大分より順位が下のクラブ。ということは・・・。

西のSB起用については1試合だけでは判断出来ないというところかな。あのランニングからのクロスは本当に素晴らしかったけど、そもそも田坂さんがどういう意図で起用したのかが、今日出てるコメントとかだけだと分からない。1番手の岩武くんがベンチ入りしてたからケガというわけではないし、2番手のジョンハンも他のポジションで先発してたから、あえて初めての西を起用するという勝負に出る必要があったようには思えなかったから、結果オーライ感は拭えない。ここ何試合も頑張ってた岩武くんを外して西を継続するのなら、もう何試合か見てみないことには評価は出来ない。あえて言うなら、今日はSBにフィットしたというよりも1人のプレーヤーとしてキレてたという印象の方が強いし、最近の試合では最悪レベルに不安定だった最終ラインの要因が西だったかもしれないというのは本人コメントからもうかがえるしね。(そもそもダイハツサンクスデーで「フィット」とか言えるかいって話。)

最終ラインの不安定さからの話の派生になるけど、完封出来た大きな要因として武田の2つのビッグセーブは外せない。磐田戦でも前に出るセーブで2ついいのがあったけど、今日のは特に素晴らしかった。相変わらずキックやDFとの連携では今一つなところがちょいちょいあるんだけど、セーブ面では本当に頼りになるGKだ。磐田戦の時に選手バスがスタジアム入りするところで入り待ちをしてたんだけど、バスがスタジアムに着いて選手たちが降り始めても一人だけずっと読書を続けてる選手がいた。それが武田だったんだけど、その姿を見て何となく武田に興味がわいてきた。正直に最初は覇気を感じない選手だなと思ってたんだけど、今はこんな雰囲気のGKがいても面白いかなと思い始めてる。あんなにも中断するのが惜しいと思える本は何だったんだろうか。とても気になる。

さて次節は東京V戦。シーズン前に色々とゴタゴタし、現在も18位に沈んではいるものの、実は侮れない相手だ。現在は勝ち点13で18位ではあるものの、4月以降に限定すると今日までの9試合で何と4失点しかしていないという隠れたDFの固いチームなのだ。1試合1ゴールを切ってる大分がゴールを決めるには中々難しい相手だ。ただし今日の熊本戦でも1試合で2本しかシュートを打ててなく、ゴールを決められる可能性もかなり低そう。データ通りならスコアレスドローで終わる可能性が極めて高い試合になりそうだけど、西の継続起用も含めて田坂さんはどう手を打つのだろうか。

ここらでポンと連勝出来るようなら自動昇格圏もそんなに遠くはない。来週から土曜日開催が続くけど、土曜日に勝つとアフターゲームが日曜開催の倍は楽しいから、ここから『連勝サタデーシリーズ』の開幕といきたいもんだ。
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ハードルを下げて臨む(13節磐田戦)

2014-05-12 01:19:21 | マッチレポート14’
今季も10試合以上を経過して段々とチームの傾向が掴めてきた。実力通りというか、上位にはきっちりと完敗して、そこそこには引き分け、下位クラブには勝つという、言ってしまえば当たり前の結果が出始めてきていた。だからというわけでもないが、今日は負けるだろうなと思って磐田に向かっていた。シーズン前の戦力比較や半年前の対戦を思えば、アウェイ磐田戦が最も難しい試合になるだろうという考えは間違っていないと思う。

そして前半はその通りの試合展開となった。予想外だったのは、磐田の中盤のプレッシングが素早くかつ厳しかったこと。そのためロングフィードで活路を見出すくらいしか攻め手はなかった。多くのタレントで構築する攻撃の質は予想通り高く、よく1失点で凌いだし、またそれが勝ち点が取れたことの大きな要因となったように思う。松井大輔は思ったよりも断然動けて視野の広さとかボールタッチの柔らかさとか、J2のレベルの選手じゃないなと思い知らされた。そんなこんなだからハーフタイムでの印象としては湘南戦の時よりも勝ち点が取れるイメージはなかった。ただ、いざ後半が始まってみると、見事なまでに磐田の足は止まった。うちがよく走ったとも言いたいけど、アレは磐田が自滅したという方がしっくりくる。結局のところ、磐田ってあんなに中盤からプレッシングの強度を上げるようなチームじゃないんでしょ。前半からうちを圧倒して戦意喪失を狙ったのかもしれないけど、前半1ゴールに終わったことで後半頭からうちが「戦う意志」を見せられる余地を作ってしまい、そこでシャムスカのゲームプランは崩れてたように思う。

だけど、高木のPK、後藤のミドルシュート、シャムスカのコメントに「敗因」という言葉が出てくること等を勘案すると、妥当とまでは言わないけど、十分に勝てた試合だったと思う。結果は勝ち点1だけども、試合前に思い描いていたイメージに対して内容が伴った上での勝ち点1だったから納得の試合ではあったけど。帰りは勝ったような気分で家路につかせてもらった。




この二人ってよく考えたら南アW杯パラグアイ戦の後に肩組んで美しい涙を流してた同級生コンビだね。繰り返しになっちゃうけど、松井の前半のパフォーマンスは敵ながら存分に楽しませてもらった。世界を知ってるプレーヤーの繊細なプレーをあの見やすいスタンドから見られるのは本当に素晴らしい。J2サポーターは絶対にヤマハ行くべしですよ。ただし日本のこの環境下ではもうフルタイムやれるプレーヤーではなくなってしまったけど。







今日の右サイドは岩武→昌也→後藤の流れでフィニッシュまでもっていくシーンもあったりとかで、生粋の大分っ子たちの躍動を堪能させていただきましたよ。岩武くんは今日も素晴らしいパフォーマンスだった。ヤスがガンガン上がるもんだからやや上がりは抑えてた感はあったけど、90分を通して安心して見てられる。目測を誤って失点に繋がったのは明らかに岩武くんのミスだけれども、ああいう大外に振られるシーンは長崎戦でも気になってた。長崎戦ではことごとくああいうボールに触れるかもしくはすぐに体の向きを変えてシュートコースに入って失点を未然に防いでいただけに、今後のことも考えて組織で対応出来るようにしておきたい。SBだけの責任ではない。






ヤスのゴールは、伊藤がFKを蹴ったポイントとヤスのヘッドを結んだ線のちょうど延長線上あたりで見てたので、ボールがゴールに吸い込まれていく軌道がバッチリ見えた。ヤスがボールに触れる強さが絶妙で、「チッ」と音がしそうなくらいにキレイに薄く当てて軌道を変えた。富山戦のゴールの方がヤスっぽいんだけど、このビューティフルゴールは休まず上下動を繰り返してチームの活性化に貢献したご褒美だと思うよ。ニアで勝負出来るところを見せておけば、次は真ん中で高木、阪田が活きてくる。高木で思い出したから、しつこいけどもう一回だけ言っとくけど、高木のは100%PKだからな。

今日の審判はここ何年で見た審判の中でも最も下手だったかもしれない、線審も含めて。高木のPKはコーナーに近付き過ぎる松井大輔に気を取られててゴールから遠い位置で見てたのが原因だと思うし、終盤に速攻に移ろうとしたGK八田のクイックのスローイングを手で止めた高松にカードを提示しないのは自軍の選手がやったプレーとはいえ、全く理解出来ない。インテンショナルなプレーなのは明らかだったし。同じく終盤にピッチ中央で高松のハンドと相手選手の足が高く上がったプレーが同時に出た時は、ファールを取られた磐田サポーターとシャムスカが怒ってて、さらにその後のクイックリスタートを認められなかった大分サポーターと田坂さんが怒ってるという、もう本当どうしようもない瞬間もこの審判は作りだしちゃってて、ついでに認められなくて思いっきりボールを叩きつけたジョンハンもおとがめなしという、こんなにもダメな審判は久しぶりだった。ジャッジが偏ってて特定のチームから叩かれる審判はJ1にもたくさんいるけど、単純に技量が決定的に不足してて試合がまとまらないってのはJ2っぽいなと思った。



お久しぶりです。シャムスカと大分の関係はこのスタジアムで終わったわけだけど、再会の場所がまたこのスタジアムというのは不思議な縁ですな。今日は勝ち点をいただきましたが、ちゃんと自動昇格してくださいよ。自動昇格して当たり前の戦力です。あなたが本当に評価されるのは来季J1でどういう結果を残すかだと思うので、松本あたりとデッドヒート繰り広げてる場合じゃないですよ。




「プレーオフプレーオフ」。同じ言葉を2回もダンマクにするくらいにプレーオフ進出に対する熱い思いを見せつける磐田サポーター。ちなみに去年の最終戦でも例の煽り動画ですっかりプレーオフのテーマとして定着した感のあるPRIDEのテーマをスタジアムでガンガン流してたジュビロ磐田。これで今年マジでプレーオフに回ってきたら、その呼び込む力に最大限の敬意を表したい。

半年前にヤマハスタジアムを訪れた時はそんなに感じなかったけど、ジュビロの運営スタッフさんたちの挨拶の徹底されっぷりがすごかった。相手サポーターの骨抜き作戦なのかもしれないけど、ちょっと気持ち良くなるくらいに皆さんが挨拶をしてくれる。ジュビロはこの日の試合でリーグ戦の累計入場者数が500万人を突破したということで、試合後には紅白餅が配られてて、これがきっちりとアウェイ側にも配られるという配慮まで。ちなみに我が家は累計で5百万分の10くらいは貢献しました。


選手たちは本当にしんどかったであろう連戦がこれで終わった。ここまでしんどい連戦はこの後はないし、長崎、松本、磐田と強豪も並んだ日程を2勝1敗2分の勝ち点8というまあまあの結果でクリア出来たことは良かったと思う。この連戦はローテーションもしながらだったので、前の4人については田坂さんの中でどういう序列になってるのかが今は全く分からない。特に今日から高松もジョンハンも戻ってきたので、層は相当に厚みを増した。今週からは1週間の準備期間を持てるので、特に前線の選手たちはポジションを掴むためにバンバンアピールしてほしい。1週間後にどういう組み合わせの選手たちがピッチに立ってる今からとても楽しみ。

ということで冒頭にも書いた通り、試合前までは負けてもいいと思ってた。それは順位通りの結果を出し続ければPO圏には食らいついていけるだろうという予測をベースとしている。この勝ち点1を価値あるものとするには、来週からの19位横浜FC戦、18位東京V戦に必ず勝つことだ。
コメント (3)
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