銀幕大帝α

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ザ・タワー

2024年08月14日 14時09分06秒 | 洋画ホラー

LA TOUR/LOCKDOWN TOWER

2022年

フランス

89分

サスペンス/ホラー

PG12

劇場公開(2024/04/12)

監督:
ギヨーム・ニクルー
脚本:
ギヨーム・ニクルー

出演:
アンジェル・マック
アティック
アーメド・アブデル・ラウィ
ニコラス・ピグノン

<ストーリー>

様々な人種が住むフランスの団地が、突如すべてを飲み込む“闇”に覆われた。外の世界と遮断され閉じ込められてしまった人々は、徐々に正気を失っていき…。

―感想―

面白い面白くないで言うと、微妙なライン。

全てを「無」にするという事で、部屋の窓を開けたら外の世界は闇だった、この出だしは不気味さが現れていて良かったんだけどね。

何故だか電気と水は通っているが、携帯は圏外、TVは砂嵐状態の孤立したタワー=団地内で、食料不足に悩みを抱く者達が徐々にいがみ合っていく様を描いています。

食える物と言ったらそう、犬か猫。

上手く繁殖させる事で、その生まれた犬なり猫なりを「中国人が食っているんだから俺達も食えるだろ」と、腹の足しにしていくのだが、俺はちょっと気が引けるなあ。

まあそんな否定的な考えじゃ生きていけないよね、飢えに苦しむ位なら食える物があったら食っておこうとなるのが人間の持つ残酷さかな。

そして流石の人種差別大国のフランスなだけあって、黒人だけのチーム、白人だけのチーム、と分けてしまったのが災いとなり、チーム同士での争いとなるのは当然の結果。

因みに、外の闇に腕を差し込んだりしたならば、スパッと切断されてしまいます。

それを皆が知っているものだから、敵対した相手をポンポンと闇へと放り投げる様は最早、非道そのものである。

月日が経つにつれて、皆が狂気を帯びてくるのはリアル。

助け合い精神を捨て去った住人達による殺し合いによって数も減って行き、外の闇は次に団地の下からも浸食。

最後は主人公がライオンの話を語る所で終わるのだが、多分に世界消滅という絶望さを暗示させているんだろうね。

静かに死を待つのか、それとも多少なりともあがいて見せるのか、そこは人それぞれではあるが、確実に死ぬと予想出来るならば、俺はギリギリまで耐え忍ぶだろう。

人間が持つ醜さをこれでもかと見せつけてくる胸糞さには反吐が出る作品。

只、何でこういう事態になったのか、その辺の説明は一切なく、ラストも結というには中途半端過ぎるので、そこが映画的に勿体なく、モヤッとしたまま観終えるのが残念。

評価:★★☆

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