崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

私の韓国語に異常

2011年06月20日 05時37分37秒 | エッセイ
私の新著を校正した出版社の洪社長と対話を交わした。彼の話では私の韓国語は古く感ずるという。また日本的な単語が分かりにくかったという。また私からは韓国語の単語が分からないものがあったということで、「私の韓国語に異常がある」と感じた。それには二つの理由がある。一つは韓国語が変わったこと。ノル(鹿に似ている動物)の尻尾が短いところから「給料がノルの尻尾のようである」といういい方を「給料がネズミの尻尾のようである」と表現が変わった。しかしネズミの尻尾は体に比して長いほうである。そのような類は多くある。もう一つは新造語である。虐めをワンタという。はじめは日本語のイジメをそのまま外来語として使われたが、韓国語のタドリン(人を外す)のタに強調するワン(王)を接頭してワンタになったようである。私の言葉はバイリンガルになって国際的になったと思っていたのに中途半端な言葉になっていることが分かった。
 私の言葉だけではなく、生活もそうであろう。日韓の両文化の混合となっている。時には日本式、時には韓国式をこなせる。しかし自分の都合に合わせて悪く、賢くならないように注意はしているつもりである。誕生日に日韓の友人から花などを多くもらった。それを嬉しく思っている私に家内は私に幸せそうだといった。幸せも日韓総合であると、肯定的に応えた。