崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

犬の散歩から考える

2011年06月12日 06時14分15秒 | エッセイ
 家内が留守中に犬の散歩が心配であった。以前私が連れて行っても歩かず、走らず止まってたばかりであったからである。しかし今度の散歩では歩いてくれた。それは犬との信頼関係の増進であろうと感じた。犬と家内とは信頼関係の太いもの、私は時々怒ることもあって、全面的な信頼はなかったようである。しかし最近私と一緒にいる時間も長く、犬が本当に私のパーソナリティを知って、信頼できるようになったようである。
 人への信頼も同様である。人によっては、仕事よりもパーソナリティに異和感を持つ人が多い。今、菅総理もそのようなパーソナリティの人であるようである。その人に強いリーダーシップを要求するのは無理であろう。資本主義とは、ほぼすべてを資本とする時代になり、パーソナリティもよい資本であることを認識しなければならない。中には売り物にしてはいけないことがある。命と愛は売り物にしてはいけない。パーソナリティを超えて人を愛することもできるからである。