崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

小笠原諸島を世界自然遺産として登録

2011年06月25日 06時00分17秒 | エッセイ
今日は朝鮮戦争の勃発の記念日である。決して祝うべき日ではない。私にとってその日は辛さを極める日である。戦争は私の人生にとって重要なテーマである。ただ今私は『戦争を論ずる』を読んでいる。前半は論理がしっかりしていてまあまあ分かりやすく読んだが後半には訳文が難雑で辛い苦読になっている。それは文章だけのことではない。特にイスラエルとパレスチナとの差別、恨みと復讐の戦争とテロの連続からうけるものである。今朝は気分的に一層重い。
 ただ今良いニュースが入った。フランスのパリで行われているユネスコの世界遺産委員会が小笠原諸島を世界自然遺産として登録することを正式に決定したという情報が入った。写真掲載ページ: http://www.320per.net/tag/?p=382。小笠原諸島には生物や植物が数多く存在している点が高く評価された。その自然遺産の中には虫の存在も大きかった。「虫を無視」した人の目からうろこが落ちた気分である。人間は自然を征服するために何世紀もついやしてきた。これからは生命と環境を重要視する世紀であることを新しく認識する思いである。