こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

こっちで良かったよ

2007年11月04日 | プラネタリウム

 いや~、さすがに昨日の旅行で疲れてしまい、今日はあまり何処かへ行く気力が無かったのですが、やはり、家でじっとしているのもイヤなので、近場のプラネタリウムってコトで行ったのは「五反田プラネタリウム」。ここはサイトでは「日本で2番目に小さい」とうたっていますが、実際は3番目なんですよね。私が知る限り、日本で一番小さいのが大阪の「池田市五月山児童文化センター併設プラネタリウム」でドーム径は「5m」。私が番宣ポスターで参加している「柏プラネタリウム」はドーム径「6m」ですから、コレが日本で二番目です。それで、五反田ですがここはドーム径「6.5m」ですから三番目ってコトになるのではないでしょうかね?まぁ、それはさて置き、11月のテーマは「宇宙の将来はどうなるの?」です。私は初めこのタイトルから「今後の宇宙開発」のことだと思っていましたが、ところがどっこい、宇宙の今後のコトで、現在一般的に「宇宙は膨張している」といわれています。それが、今後更なる膨張をするのか、それとも収縮へ向かうのか。そのような宇宙の将来の話でしたね。では、レビューをしましょう。

 上映時間になりまずは、注意事項と、ドーム内の説明。プラネタリウムの投影機の解説の時「家庭用プラネタリウム」はプラネタリウムではない」という話が出ました。何でも「プラネタリウム」の語源は「プラネット」からきているので「家庭用プラネタリウム」は惑星を映せないので厳密に言うとプラネタリウムの基準を満たしていない。ってコトだそうですよ。まぁ言わんとしているコトは解りますが、初めからなかなか過激なお言葉でした。それから、太陽が沈み、東京のあまり星の見えない空から満天の星空へ。まずは7時くらいで、木星、まだまだある「夏の大三角」その中では「白鳥座」のもうひとつの呼び名「ノーザンクロス」についてです。ノーザンクロスは、12月25日くらいになると、ちょうど地平線に十字架がかかったようになるのでいっそうその意味が強くなる。と面白い話がでましたね。それから、また時間を今度は1時間30分ほど進めて、「秋の四辺形」が天頂付近に見えるようにして、解説再開です。まずは「フォーマルハウト」で「みなみのうお」その上にいる「みずがめ」「秋の四辺形」から「ぺガスス」。「アンドロメダ」「カシオペヤ」と来てここで「エチオピア王家」の物語を話しながら、それにあわせて、登場人物たちの星座を展開していきます。「ケフェウス」、「くじら」「ペルセウス」と神話に乗せて解説していくのはとても楽しかったですね。でも「ケフェウス」に対してのコメントが「あまり見せ場が無く、ただ、占い師に神様からのお告げを求めただけ」とここでもバッサリです。そして、物語が終わると、10月28日深夜から29日未明にかけて17等星から急に「アウトバースト」を起こして極大化して2等星近くの明るさになった「ホームズ彗星」の話へ。確かに「ホームズ彗星」の話はなんとなく聞いたコトはありましたが、このように極大化するとは思っても見なかったですね。それで、その経緯と今でもまだ見れるようですよ。大体「ペルセウスα星」のあたりにいるようで、比較的明るい「アンドロメダ」の3つ並んだ星と、「カシオペヤ」の間を双眼鏡で行ったり来たりすれば見つけられるかも知れない。とのコトでした、そして、テーマの「宇宙の将来はどうなるの?」の始まりです。ここはオート番組を使わないので、コレも解説員さんによる解説になります。宇宙は一般的に「ビックバン」から始まり、今も膨張を続けている。といわれています。では、なぜ「膨張している」ってわかったのでしょう?1924年に「エドウィン・ハップル」さんが「ウイルソン山天文台」での観測により「天の川銀河」つまり「太陽系」がある銀河の中にある「星雲」の中に天の川銀河外の外にある銀河の存在を確認したのです。そして、遠くの銀河を調べるとそのスペクトルは「赤い方」にずれている事が解ったのです。光は波長のひとつで光源が移動すると、その波長もずれます。それは、遠ざかればその波長は伸び「赤く」。近づけば波長は詰まり、短くなって「紫」になっていくのです。つまり、遠くの銀河のスペクトルが「赤い」と言う事は「遠ざかっている」コトになるのです。このように「光のドップラー現象」を「赤方偏移」と言います。さらにハップルさんはさまざまな銀河を調べてみると、遠くにある天体ほど赤方偏移の程度が大きくなっている事を発見したのです。つまり遠くにある天体ほどものすごい速さで遠ざかっているって事になるのです、さらに調べ1929年にはどの方向のおいても遠い銀河ほど早く遠ざかっている事がわかったのです。コレは言い換えると「均一に宇宙は膨張している」って事の証明になり、コレを「ハップルの法則」というのです。では、今後の宇宙はどうなるのでしょうか?このまま膨張をし続けるのか、それとも、ある程度膨らむと今度は収縮に向かうのか、はたまた…。それで、「アインシュタイン」の方程式から導かれた予想は3つ。

 途中から収縮する。宇宙に存在する物質の量が多い場合、宇宙の膨張速度は物質の重力により遅くなり、やがて膨張は止まり、今度は収縮へむかいます。そして最後は1つの点になってしまいます。これを「ビッククランチ」(大崩壊)というのです。そしてその後、またビックバンを起こして新しい宇宙が出来るというさらに発展した理論もあるようです。この事を「閉じた宇宙」とも言います。

 一定の大きさに近づく。宇宙に存在する物質の量がちょうどの場合、宇宙の膨張速度は重力により遅くなっていきますが、膨張は止まらず、一定の大きさに近づきながら、まるで「アキレスと亀」のように永遠に膨張を続けるのです。この時の宇宙の物質密度を「臨界密度」というのです。

 広がり続ける。宇宙に存在する物資の料が少ない場合、宇宙の膨張速度は物質の重力により遅くはなるのですが、重力が弱いため、永遠に膨張を続けます。これを「開いた宇宙」ともいいます。

 それを踏まえて、現在考えられている宇宙の将来の姿はと言いますと、前の3種のどれにも当てはまりません。宇宙には「ダークマター」や「ダークエネルギー」と呼ばれているまだはっきり解明されていないエネルギーや物質があるのです。その存在は全宇宙の大半96%と言われているのです。このダークエネルギーの存在により宇宙はこうなると考えられました。宇宙が膨張するにしたがって、宇宙の物質密度は低下していき、物質が及ぼす重力は弱くなっていきます。一方宇宙を膨張させるダークエネルギーは変わらないので宇宙を膨張させる力が宇宙を収縮させようとする重力を上回ります。その結果宇宙はある時から膨張の速度を増し、そして無限に、加速的に膨張していくのです。そして、最後の方は星々との間は極端に広がり孤立した宇宙になっていくのです。それで、この急速な膨張は宇宙誕生から71億年辺りからダークエネルギーが重力を上回るのです。つまり、現在も膨張速度は加速を続けているって事になります。

 と、まぁ、このように小学生や中学生では難しい内容ですが、解説員さんの話し方が巧いせいか最後まで集中力が切れる事無く聞けました。最後は土星、下限の月、金星、水星と明けの明星で、日の出を迎えて終了。それで、終了後解説員さんとお話したのですが、どうやら、本日の方は「中野ZEROプラネタリウム」からの出向だそうです。お名前は「大樂」さん。そのうち中野でまた。とお別れしました。道理で解説がお上手なワケですよ。

 それでは、本日の登場人物は「プラネタリウム」を純粋に楽しめた事もあり「天象精霊」の「カスミ・アウロラ・タマノイ」さん。宇宙の将来。どうなるんでしょうね?

2007_11_04

コメント (2)
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