オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

2016年通信簿 19 唐川侑己

2016-11-20 00:48:30 | 千葉ロッテ

 

19 唐川侑己 投手 27歳 年俸4800万円

【2016年成績】 15試合 6勝6敗0S 防御率2.84 88回2/3 84被安打 2被本塁打 37与四球 3与死球 64奪三振 被打率.260

このまま凋落の坂道を転げ落ちるだけかと思っていた唐川が、ギリギリのところで踏み止まりました。
130キロ台のストレートに「このままでいいとは思っていない」とは数年前に口にしましたが行動が伴わず、しかしさすがにやばいと思ったのかもしれません。
肘の位置を下げて成田のときのフォームを意識しての改造、あるいは体重を増やすなどスピードアップを心がけての成果が徐々に出てきての今季だったように思います。
ただ時折に140キロ台半ばから後半のストレートを投げても基本的には140キロ台そこそこ、試合の後半には130キロ台まで落ちますので復活へはまだ道半ば、あるいはそれすら至っていないのかもしれず、それなりに結果が出て手応えもあったであろうところからさらに突き進めるのか、安心をしてしまうのか、来季がターニングポイントになります。

春季キャンプ、開幕とも二軍スタートでかつての二桁勝利、8年間で54勝の唐川は浦和での開幕投手に忸怩たるものがあったでしょう。
その開幕戦をDeNAの山口と投げ合っての7回2安打6奪三振零封と無難なスタート、しかし次の登板では6回9安打7失点と炎上で「やはりダメか」とガッカリしたことを覚えています。
それでも徐々に調子を上げてGWに一軍昇格、負けはしましたがMAX146キロに140キロ台のストレートをビシバシと投げ込んでファンを喜ばせてくれました。
ストレートが走るようになったことで緩いカーブが効果的となり、ストレートも変化球も球速差が無くて打者に上から目線で対されていた昨年までと比べれば唐川には別世界が見えていたのではないかと、なかなか白星には恵まれませんでしたがピッチングスタイルを変えなかったことが夏場以降の好投に繋がったように思います。
これまでのサボリの代償か投げ慣れないスピードボールを制御しきれずにコントロールが乱れるシーンもままありましたが、それも慣れの問題でしょう。
また体がついていかなかったのか左脇腹痛での抹消は投球練習でのものですから情けなくもありますが、クレバーな唐川ですから同じ過ちは繰り返さないと信じています。
これでもかと昨年、今年と即戦力を期待される投手をドラフトで指名をしたのは唐川ら中堅どころの停滞が最たる理由、それを跳ね返す唐川復活への第二幕が楽しみです。

2008年通信簿 2013年通信簿
2009年通信簿 2014年通信簿
2010年通信簿 2015年通信簿
2011年通信簿
2012年通信簿


【オリオン村査定】 4800万円 → 4800万円 (±0%)


にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
一日一クリック応援をお願いします。

コメント (18)

忍びの国

2016-11-20 00:32:00 | 読書録

忍びの国

新潮社

このアイテムの詳細を見る

舞台は戦国期の伊賀国、十二家評定衆が支配をする忍びの国に攻め入る織田の軍勢、そんな天正伊賀の乱が描かれています。
いわゆる史実に基本的には忠実に大きく外れることなく、それでいて独創的な、そして魅力的な登場人物が横行闊歩なところなどは作者の筆力が成せる技なのでしょう。
それなりに複雑な設定も読みやすい文章で取っつきやすく、戸惑うようなところはありません。

その主人公は伊賀で随一の技を誇る無門なのか、武辺一筋の日置大膳なのか、はたまたその成長を信長に認めさせた織田信雄なのか、いやいや、伊賀の下人こそが主人公です。
人間扱いをしない十二家評定衆に幼い頃から人間性を失うような鍛錬を強いられて、生死の境を見失い、倫理観を持たず、金のためなら何でもやる、その置かれた境遇、生き様、時折に見せる一寸の虫にも五分の魂、一人一人はゴミのような扱いをされていますが、その集大成とも言える無門を通してそれらが描かれているように思います。
また侮蔑しあっていた者同士がギリギリの環境で心が触れあうところなどもしびれますし、信長のニヤリ、はなかなか秀逸でした。
来年に上っ面をなぞっただけのような映画化がされるようで、観るつもりはありませんが、それで作品の価値が貶められやしないかと今から心配です。


2016年11月18日 読破 ★★★★☆(4点)


ブログランキング・にほんブログ村へ
一日一クリック応援をお願いします。

コメント (2)

2016年通信簿 18 藤岡貴裕

2016-11-19 00:21:55 | 千葉ロッテ

 

18 藤岡貴裕 投手 27歳 年俸3850万円

【2016年成績】 32試合 1勝1敗0S 防御率2.55 42回1/3 35被安打 6被本塁打 17与四球 1与死球 32奪三振 被打率.235

プロ入りから初めて先発が無かったシーズンは中継ぎとして数字を見ればまずまず、しかし持っている資質からすればまだまだでしょう。
どうしても長いイニングを投げようとすると手を抜くわけでもないでしょうが、中途半端なスピード、コントロールになってしまうことから中継ぎできっちりと腕を振ることを体に染み付かせるまでは中継ぎで鍛えるべき、と考えていますので、その点では階段を昇りつつあるとは思います。
それでも1イニングであれば140キロ台半ばから後半を投げられなければ藤岡の持ち味は活きませんし、140キロ台はキープをしながらも残念ながらそこまでには至らず、左の先発が足りないことから待望論はあるでしょうが、来季も中継ぎがよいと思います。

春季キャンプでチェンジアップを磨く、との意気込みは、緩急を付けることでストレートはもちろんのこと変化球の威力を増すとの意図があったのでしょう。
その春季キャンプは二軍スタートながらも調整は万全で開幕一軍、夏場まで1点台の防御率を維持していましたので充分な活躍ぶりだったと思います。
ただやはり本来の藤岡らしいピッチングにはなっておらず、昨年までに比べればスピードアップをしても自信までにはならなかったのか、弱気の虫を駆逐することはできていません。
タイプは違えどどこか大嶺祐に似通っているような、スピードを抑えたからといっても精緻なコントロールを手にできるわけでもないのにウィークポイントを意識しすぎで、せっかく早いカウントから追い込んでもコーナーを狙いすぎて球数を増やしてしまうシーンが少なくありませんでした。
6月上旬には左肘内側側副靭帯損傷で離脱と体調面での不安も露呈し、場所が場所だけにさすがに早すぎるだろうと思われた一ヶ月後の復帰も早々に再離脱、9月の復帰後もどこかおっかなびっくり投げている感じがありましたからやはり先発は時期尚早、もっと貫禄を見せてからでなければ賛成はできません。
かなり高いところにハードルを置いていることへの自覚はありますが、藤岡なら乗り越えられると信じ、期待をしています。

2012年通信簿
2013年通信簿
2014年通信簿
2015年通信簿


【オリオン村査定】 3850万円 → 4000万円 (△4%)


にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
一日一クリック応援をお願いします。

コメント (23)

ZOZOっとね

2016-11-19 00:00:03 | 千葉ロッテ

千葉マリンの次なる名称が、ZOZOマリンスタジアムになることが決まりました。
かなりオーソドックスな決着にやや気が抜けたような感じもありますが、語呂も悪くありませんし馴染みやすいのが一番、シンプルイズベスト、なのかもしれません。
ネーミングライツはQVCよりも増額の年間3億1千万とはZOZOTOWNは太っ腹、その半分が球団の懐に入りますのでまさに慈雨といったところでしょう。
これが補強資金に回らないのがロッテだったりもしますが、新たなるスタート、そのお披露目を楽しみにしています。
今度こそ、向こう十年間をよろしくお願いします。


にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
一日一クリック応援をお願いします。

コメント (19)

ダフィーらっしゃい

2016-11-18 00:00:07 | 千葉ロッテ

新外国人選手が正式に発表となりました。
昨年に新人王投票で2位となったのはマシュー・マイケル・ダフィー、こちらはマシュー・エドワード・ダフィー、どちらもマット・ダフィーではあります。
ロッテでは過去にどこまで本当の話かは分かりませんがヘクター・ロペスとアルト・ロペスなんてのもありましたから、今回のダフィーにもその再来を願いましょう。
数字だけを見れば三振が多い、四球が少ない、大砲と言うほどのパンチ力があるわけでもない、と心配材料が並んでいますが、あくまでマイナーでのそれは参考でしかないのであとはNPBの野球に順応できるかどうか、しっかりと春季キャンプの初日から参加をして一日でも早く慣れてチームの助けになってくれればと思います。
190センチオーバーの長身がサードを器用に守ってくれれば水上がそうだったように打者にはプレッシャーになるはず、そちらでも期待です。
ただ気がかりなのは名も無き球団関係者の「30発も40発も打つタイプではないが率は残せるのでは。本塁打も日本なら15から20本ぐらい打ってくれれば」とのお言葉、チームの現状を理解できているのか、そういった視点で選手を探しているのであれば伊東監督の希望する大型補強などは夢のまた夢でしかありません。
ダフィーは同時に退団が発表となったナバーロの補充でしかないわけで、ナバーロの120万ドルに対してダフィーは75万ドル、これで仕事が終わったなどとは思わないでください。


にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
一日一クリック応援をお願いします。

コメント (19)

2016年通信簿 17 ヤマイコ・ナバーロ

2016-11-17 00:17:04 | 千葉ロッテ

 

17 ヤマイコ・ナバーロ 内野手 29歳 年俸1億4400万円

【2016年成績】 82試合 268打数 38得点 62安打 打率.217 6二塁打 1三塁打 10本塁打 44打点 0盗塁 50四死球 64三振 得点圏打率.318

KBOでの.287、48発は日韓のレベル差とリーグの極端な打高投低に差し引いて考えるべきではあったものの、しかしここまで打てないとは思ってもいませんでした。
大砲不足のチーム事情からして分からないでもないですが、2割そこそこのナバーロや中村をこれだけ使うのであれば大嶺翔や高濱でもさして変わらなかったようにも思います。
2年間で47盗塁はどこにいったのか、と不思議になるぐらいに走りませんでしたし、一義的には本人の問題ですが、ベンチの使い方にも疑問がないわけではありません。
それでも残留、解雇と情報は錯綜していますが大幅減俸を飲んで3人目の外国人野手として残すのであればありかなと、まだ未練のあるヒゲ魔神です。

やや遅れて春季キャンプの第二クールから合流もいきなりフリー打撃でバックスクリーン3連発は160メートル級の大飛球、オープン戦初戦では場外弾、続く練習試合ではバックスクリーン直撃弾と2試合連続アーチにようやく貧打解消なるかと狂喜したロッテファンは自分だけではなかったでしょう。
しかし石垣島から沖縄本島に移動をした際に、那覇空港でバッグから銃弾が見つかっての銃刀法違反による現行犯逮捕となったのがけちのつき始めでした。
これで罰金50万円、3月の対外試合出場禁止、一二軍ともそれぞれの開幕から4週間の出場停止は同じく銃刀法違反で逮捕をされたネルソンの3ヶ月の出場停止に比べれば軽い処罰ではあったものの、開幕に向けてNPBの野球を体で覚えなければならない時期の離脱が及ぼした影響は計り知れません。
それでも待ち望んだデビュー戦は2点タイムリーを放ちお立ち台、そこから8試合連続安打に前評判どおりの選球眼で7四球を選ぶなどして順調なスタートはしかし長続きをせず、15試合目にようやく来日初アーチもあっという間に打率は急降下、6月に7本塁打と持ち直したように思えたもののあだ花でしかありませんでした。
期待をされたホームランは7月上旬を最後にハードヒッティングすらできないナバーロを、よくあそこまで我慢をしたものです。
これがNPBの恐ろしさなのでしょう、なぜあそこまで内を怖がるのかが理解不能なのですが、そこを弱点と見れば執拗に攻められてナーバスになったナバーロは春季キャンプでは右を意識して外へ逃げていくボールに対処できるのではないかと期待をさせたバッティングも影を潜めて、要は自分を見失った感があります。
緩急にもついていけずに呆然と見送り、目も虚ろ、指導をする堀コーチと口論になるなど心配をされていた素行にも問題が出始めて、再びに上向くことはありませんでした。
6月に数字を残せたのはデータ不足からかセントラルが内を攻めなかったのが理由と思われ、とにかく内を克服できなければNPBでやっていくのは無理でしょう。
それでも未練があるのはその内を打てるようになればコースに逆らわないバッティングはできるナバーロですから本来の広角打法が活きてくるはずとの期待があるからで、守備でも捕ってからすぐに投げない、など雑なプレーはありましたが、クルーズほどではなくても体幹の強さを見せつけるグラブ捌き、とにかくフライを捕りたがる積極性があり、盗塁こそしませんでしたが走るときは激走と言えるほどの全力プレーをしますので、つまりはやる気、気分屋なところをどう操るかではないかと思っています。
ただ残念なことにそれを指導できるベンチではないような、二軍に降格をしてからもプレーぶりに変化はありませんでしたから、やはり見切りをつけるべきなのかもしれません。
他球団で活躍をされてロッテの拙さを目にするのはイヤなので、KBOからオファーがあるようですし、そちらでまた頑張ってください。


【オリオン村査定】 1億4400万円 → 5200万円 (▼64%)


にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
一日一クリック応援をお願いします。

コメント (21)

2016年通信簿 16 涌井秀章

2016-11-16 00:07:39 | 千葉ロッテ

16 涌井秀章 投手 30歳 年俸2億2000万円

【2016年成績】 26試合 10勝7敗0S 防御率3.01 188回2/3 195被安打 15被本塁打 48与四球 4与死球 118奪三振 被打率.277

実は三年契約でした、の三年目の涌井は、トータルで見れば不完全燃焼な一年でした。
二年連続の二桁勝利ながらも4月まで開幕5連勝だったことを考えれば、以降は負け越しでチームが上位に食い込むところで貢献できたとは言い切れません。
それでもほぼ2点台の防御率でしたので打線の援護があれば最多勝争いに絡めずとも昨年に近い数字は残せたような、それもあっての「投手だけじゃ勝てない」と球団に補強を具申する発言に繋がったのは理解ができますし、勝ちたいからこそ、優勝をしたいからこそのエースとしての行動には拍手を送りたいです。
FA権を再取得する来年オフに向けて周りが騒がしくなってきましたが、ファンとしてはずっと地元のヒーローとしてロッテで投げ続けて欲しい、でも優勝を手土産にメジャーを目指すのであれば応援をしたい、そんな複雑な思いを抱いての来季を見守ることになるのでしょう。

開幕から4戦4勝、5戦目は西野が追いつかれて6戦目に5勝目と、今季こそはロッテとして初の沢村賞受賞、そんな声が聞かれるほどのロケットスタートで、自己最多の開幕5連勝、7年ぶりの月間MVPと昨年の最多勝に続いて完全復活を印象づける怪腕ぶりでした。
しかしQSながらも打線が湿って白星を手にできない試合が目立ち始めて、そうこうしているうちに夏場からは涌井の調子がもう一つな感じとなってのギリギリの二桁ですから納得はしていないでしょうし、打線に助けられての勝利はゼロ、3点でも取ってくれれば勝てた試合が5つ、査定とすれば昨年とほぼ同様といったところではないかと思います。
ただ涌井らしい粘り、点を取られてもひっくり返されないピッチングに陰りが見えたのもまた現実で、よーいドン!で初回に失点をするケースも少なくはなく、防御率は昨年より改善し、被打率が上がって被安打、被本塁打は増えたものの与四死球は減り、完投はリーグトップ、つまりは総合的には昨年とほぼとんとんながらも勝ち星が2/3でしかなかったのは、貧打だけではなく涌井自身がここぞで粘り切れなかったことも大きな理由の一つでしょう。
100球を超えても140キロ台後半のストレートを投げられる超絶スタミナ、指にかかったボールの伸び、キレは抜群、そんな涌井に例によって甘えてGW前から中5日を強いたのも後半の失速に繋がったのではないかと、終盤戦では100球に満たないところでの降板と「普通の投手」な扱いになったのが心配でもあります。
投げた瞬間にそれと分かる抜けたボールに首を傾げるシーンに言われ続けきた肘痛への不安、それを払拭できるかどうかが優勝、そしてメジャーへの鍵を握る2017年です。

2014年通信簿
2015年通信簿


【オリオン村査定】 2億2000万円 → 2億5000万円(△14%)


にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
一日一クリック応援をお願いします。

コメント (16)

補強ではなく補充

2016-11-15 00:36:46 | 千葉ロッテ

そんなロッテファンの声が聞こえてきそうな報じられ方です。
明日から秋季キャンプに前阪神の柴田、前ソフトバンクの猪本、元広島で石川の三家が参加をして入団テストを受けることになりました。
さすがに野手の補強がほとんど無いままに来季に臨むのは無茶でしたから朗報ではあり、この中から一人でも一軍でプレーできる選手が出てくることを願うばかりです。

積極補強!前阪神・柴田、元広島・三家ら入団テスト (11/14 スポーツ報知)

ロッテは13日、秋季鴨川キャンプで前阪神・柴田講平外野手(30)、前ソフトバンク・猪本健太郎内野手(25)、元広島でBC石川の三家和真外野手(23)の入団テストを行うと発表した。
15日から3日間の予定で実施する。
柴田は08年にドラフト2位で阪神に入団し、11年には104試合に出場するなど俊足の外野手として活躍。
伊東監督は「選手層の薄さを痛感した」と今季を振り返っており、秋季キャンプでも積極補強に乗り出すことになった。

そもそも分母が分母ですから仕方がないことですが、補強ポイントにはまっているかは微妙ではあります。
赤星二世は荷が重かった柴田はそれでも足が持ち味の選手で走ることに意を置いていないロッテで活きる道があるかはやや疑問、守備が上手いとの話もあまり聞きません。
となれば加藤との棲み分けが不透明、一軍では成功率が低い盗塁もどこか似通っていたりもします。
猪本は二軍で3割を打ってパワーもあるようですが捕手から一塁手という軌跡は数字とともに青松との差別化が難しく、なら青松でいいじゃん、と思わないでもありません。
三塁を守れれば面白いのですが外野とともに数えるほどしか経験が無いようで、ただでさえ混雑のところに投入をするだけの輝きを見せられるかどうかでしょう。
三家はやはり俊足タイプとの触れ込み、形だけでも内外野を守れるともなれば文字どおりに補充といった感じですが、一芸に秀でた選手の獲得であれば方向性はよし、です。
個々の選手を見れば補強には遠そうですがチームとしての評価、捕手が三人もフィールドにいるなんて状況が無くなるだけでもプラスだと、そう前向きに考えることにします。


にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
一日一クリック応援をお願いします。

コメント (21)

2016年通信簿 15 関谷亮太

2016-11-14 00:52:02 | 千葉ロッテ

 

15 関谷亮太 投手 25歳 年俸1500万円

【2016年成績】 16試合 5勝6敗0S 防御率5.52 88回 100被安打 8被本塁打 34与四球 5与死球 58奪三振 被打率.292

ルーキーイヤーに黒木と同じ5勝ながらも防御率は5点台、また大学経由の社会人出身で25歳ということを考えれば、手放しで喜べる数字でもなかった関谷の一年目でした。
それでもここ数年はハズレばかりのドラフト2巡目がようやくに機能をしたことはチームにとって大きく、かつての河本、成本、黒木、藪田の栄光のドラ2復活といきたいところです。
ただ出足の好調が長くは続かず夏場に息切れ、そして大事な9月にダメダメだった右肩下がりは先行きが不透明、佐々木、酒居、土肥といった即戦力を期待される先発タイプがぞろそろと加入をしてきますので今季のアドバンテージはゼロと、そのぐらいの覚悟で来季に臨んでもらいたいです。

自分がいるのになぜスタンリッジを獲るのか、そして二桁勝利宣言と強気こそが関谷の身上、それがピッチングにも出ていました。
内を強気に攻めるスタイルは見ていて気持ちがいいですし、それを忘れないことこそが生き残る道だと思います。
順調に一軍キャンプ、しかしオープン戦初戦に2回2失点、次なる斗山を相手に4回1失点もレベル差を考えれば二軍スタートは仕方なし、その浦和でのプロ初登板は5回10安打7失点と大炎上でしたが二戦目は7回1安打11奪三振零封で初勝利、しかし三戦目は5回6失点と上がったり下がったりの繰り返しでした。
8試合2勝2敗の防御率4点台と数字的にはもう一つながらも5月に昇格ができたのは、大嶺祐らの期待外れといったチーム事情が手伝ってのことであるにせよ、日大三で同窓の吉田とバッテリーを組んだプロ初登板初先発を7回6安打3失点で白星スタートですので見事なもので、その関谷を見たさに仕事を早上がりしたのは内緒話です。
その後も順調に白星を積み重ねて開幕3連勝、しかし1956年の小野正一から60年ぶりの開幕4連勝を狙ったソフトバンク戦で6回1失点に抑えて5点リードでマウンドを降りたところで松永、益田の関西国際大コンビが一挙5点を失って同点に追いつかれたのがけちのつき始め、ここからロッテで投げることの意味を思い知ることになります。
その後はQSでも白星がつかずに徐々に調子が落ち始めて、忍耐こそが生きる道だと、それを学んだシーズンだったとでも思うしかありません。
上体が反り返ってのややアーム式なフォームは好みではありませんが、140キロ台のストレートに「お化け」と評された落差のあるチェンジアップも疲れからなのかロッテな第一歩を踏み出したのか、軸となるストレートが130キロ台まで落ちたことが失速の最たる理由ではないかと思います。
金本に似ているとロッテの鉄人と言われて桁外れの背筋力を誇りながらも必要なのは一年を投げきる持久力なわけで、日大三、明大、そしてJR東日本と名門を歩んできた25歳に言うことではありませんが、この5勝を手応えと感じるのではなく屈辱と思って一から体を作り直す秋季キャンプ、緩まないオフを過ごしてください。


【オリオン村査定】 1500万円 → 2000万円 (△33%)


にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
一日一クリック応援をお願いします。

コメント (19)

猫弁と指輪物語

2016-11-14 00:10:05 | 読書録

猫弁と指輪物語

講談社

このアイテムの詳細を見る

ジャンルとしてはホームドラマなのでしょう、猫弁の第三弾です。
前作とは違って今回はきっちりと猫が主役となっていますから看板に偽りはありませんし、水戸黄門的な安心感も健在です。
相変わらずに猫絡みの依頼をこなす百瀬太郎、エンゲージシューズを作るために大福亜子との秋田への旅行、寿春美の将来設計などなど、前作からの引き継ぎも万全でした。

それとなく撒かれた伏線も早い段階で目星が付きますので、例によってミステリーとしての面白さはさほどではありません。
狭すぎる世の中もご都合主義なところがあり、そりゃないだろ、どこまで偶然に頼ってるんだよ、なんて突っ込みたくなるところもままあります。
それでもどこかホッとしてしまう安心感こそが猫弁の魅力であり、その温かさが伝わってきました。
シリーズを通しての「謎」でもある太郎の母についての取っ掛かりも出てきましたし、完結まであと二冊、きっと読み手を裏切らないフィナーレになることを楽しみにしています。


2016年11月11日 読破 ★★★★☆(4点)


ブログランキング・にほんブログ村へ
一日一クリック応援をお願いします。


探しものは何ですか、見つけにくいものですか

2016-11-13 01:04:03 | 千葉ロッテ

甲子園でのトライアウト、あまり目立った選手はいなかったようです。
ここからの採用が年々狭き門になる中でも一人ぐらいは即決があったところが、今年はまだそういった報道を目にしていません。
ロッテから参加の伊藤、木村、吉原、川満、青松、さらには荻野忠、植松、角も際だった印象を残せなかったのか記事にもならず、不参加の香月良とともに厳しい現実です。
探しものとしてはこちらで人気の高い田中浩も結局は欠席だったのはどこかに内諾をもらったからなのか、ちょっと興味があった江村将、川上、佐藤貴ももう一つで補強ポイントを埋めるには見つけにくい場なのは分かってはいましたが、お下がりが中心の外国人選手ともども寒すぎるオフに心が凍えそうです。


にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
一日一クリック応援をお願いします。

コメント (16)

新海誠オールナイト

2016-11-13 00:40:19 | 映画

 

「君の名は。」で興味を持った新海誠の過去の作品を見ようかどうか思案をしていたものの似たようなことを考える人が多いのかTUSTAYAではずっと貸し出し中でズルズルと、そこへTOHOシネマズがオールナイト上映をするとのニュースに背中を押されての久しぶりの新宿です。
学生のころはインターネットで買い物ができる環境ではなかったのでヨドバシカメラやさくらやを目当てにちょこちょこ出没をしていたのですが、ここのところはすっかりとご無沙汰です。
そんな浦島状態でニュースでは見ていましたがビルを襲うゴジラは初めて、火でも吹かないかと暫く凝視もそんなわけもありません。

ラインアップは上記のとおり、豪華5本立てです。
二度の休憩を挟んでの7時間強、これが土曜日の深夜からであれば睡眠時間の調整ができたのですが、週末とは言えども平日ですのでただの徹夜でしかありません。
アラフィフにはかなりしんどかったですが幸いなことにスクリーンに集中ができて眠くなることもなく、足がむくんだぐらいで乗り切れました。

雲のむこう、約束の場所

コミックス・ウェーブ・フィルム

このアイテムの詳細を見る

まず一本目は「雲のむこう、約束の場所」で、デビュー作は「ほしのこえ」ですが長編としてはこちらが第一弾となります。
津軽海峡を挟んで南北に分断をされた日本が舞台で、エゾにそびえ立つ巨大な塔、青森の中学生の藤沢浩紀、白川拓也、沢渡佐由理が自分たちで作り上げた飛行機でそこに行こうと約束をするも、佐由理が謎の病気で眠ったままとなり三人はばらばらに、しかし三年後にまた三人が紡ぎ合っていく、といったストーリーです。
モブにも手を抜かず、背景の美しさなど原点とも言える作品なのでしょうが、残念なことにキャラの絵柄が個人的には好かないのでもう一つのめり込めませんでした。
やや唐突と言いますか強引にも思える展開もどうなんだろうと、平均的な出来映えだったように思います。


2016年11月11日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

秒速5センチメートル

コミックス・ウェーブ・フィルム

このアイテムの詳細を見る

間髪入れずの二本目は「秒速5センチメートル」、3本の短編で構成されています。
ともに転校生で本が好きだったことで仲良くなった遠野貴樹と篠原明里、しかしお互いにまた転校で離ればなれになってしまいます。
それでもお互いを想い、しかし気がつけば別の人生を歩んでいる、時の流れの残酷さ、人の心の移ろい、現実の厳しさをまざまざと見せつけられました。
もう優しくしないで、その言葉に象徴をされる無意識でもあろう貴樹の優柔不断、未練といった男の身勝手さ、弱さ、がつんとくるところがあります。


2016年11月11日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

星を追う子ども

メディアファクトリー

このアイテムの詳細を見る

休憩を挟んでの三本目は「星を追う子ども」で、ここでがらっと絵柄が変わります。
どこかジブリに似てきたような、ストーリー的にもアイテム的にもラピュタやナウシカを意識しているような感じで評価が分かれそうな気がします。
それでも2時間近いこともありこれまでに比べれば端折ることなく練られていましたし、ちょっと結末があれでしたが、中だるみになりそうなところがグッと引き締まりました。
アガルタと呼ばれるかつて人類を導いてきた神々が住む地下文明、そのアガルタの叡智を求める組織アルカンジェリ、アルカンジェリに属しながらも亡き妻を生き返らせることだけを望む森崎竜司、父の形見が縁となりアガルタの少年と知り合った渡瀬明日菜、うん、やっぱりジブリの香りが漂っています


2016年11月12日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

言の葉の庭

東宝

このアイテムの詳細を見る

再びの休憩を挟んでの「言の葉の庭」が四本目です。
ここでさらに絵柄が変わって圧倒的な美しさ、これまでは丁寧で温かさはありながらもアニメの域を出ずにいたところが写実主義に舵を切ったような、それがいいかどうかは人それぞれでしょうし技術の進歩があってこそなのでしょうが、新海誠の代名詞とも言える背景の美麗さが際立っています。
音楽監督も代わってピアノの調べが中心だったものからの変化もあり、前期新海誠、後期新海誠の境界線と言ってよいでしょう。
靴職人を目指す高校生の秋月孝雄、昼間からチョコレートを肴にビールを飲む雪野百香里、雨の日だけの新宿御苑での逢瀬が切なく描かれています。


2016年11月12日 鑑賞  ★★★★☆(4点)
 

君の名は。

東宝

このアイテムの詳細を見る

最後を締めくくる「君の名は。」は以前にレビューをしましたので割愛をします。
全体を通して言えるのは切ないまでの男と女のすれ違いがテーマになっていることで、しかし必ずしもハッピーエンドとは限りません。
娯楽という点からすればどうかとは思いますし、だからこそこれまでの作品が評価は高くとも興行的に成功とは言えなかったのではないかと、江川達也の指摘もさもありなんです。
そうであってもキャラクターの絵柄、背景の美しさは新海誠の集大成とも言ってよいのではないかと、この路線での次回作が楽しみです。


ブログランキング・にほんブログ村へ
一日一クリック応援をお願いします。

コメント (3)

お兄ちゃんのお下がりはイヤだよ~

2016-11-12 08:12:18 | 千葉ロッテ

なんてことを、子どものころに言った記憶があります。
李大浩に続いてゴメス、そしてマギーとくれば、そのうちにブランコ、はたまたペーニャなんて名前が引っ張り出されるかもしれません。
だらだらと情報を垂れ流しにする口の軽い球団関係者が実在をするかどうかはさておき、要はロッテは自前で外国人選手を探せやしないと見透かされているのでしょう。
哀しいかな当たらずといえども遠からず、ある意味で保身も働いているのでしょうし、チャレンジ精神のかけらも感じられないといったところです。
ここまで叩けば次はフレッシュなネタが、と期待をしつつ、とりあえずは再生可能なお下がりを探してトライアウトでどういった暗躍をするのかをまったりと見守ります。


にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
一日一クリック応援をお願いします。

コメント (15)

消えていく

2016-11-12 00:41:26 | 千葉ロッテ

この球団は大丈夫かと、心の底から心配になります。
見送りとなったマリーンズ缶に続いてポニーキャニオンも問い合わせをしたところの「現在未定」はこの時期ですから、イコール「発売しない」ということなのでしょう。
さらには恒例だった船橋東武のプロデュース選手権も、今年は開催されません。
いずれもおそらくは何らかのペイバックのようなものがロッテからあったはず、それがあってこそ維持できていたものが、無くなったことでのドミノ倒しではないかと疑っています。
そうなれば補強などは夢のまた夢、さてさて、鴎一羽も出ないところで伊東監督は何を思うのか。
消えていく、消えていく、消えていく、いろんなものが消えていく。


にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
一日一クリック応援をお願いします。

コメント (13)

2016年通信簿 14 大谷智久

2016-11-11 00:25:32 | 千葉ロッテ

 

14 大谷智久 投手 31歳 年俸8000万円

【2016年成績】 32試合 1勝3敗0S 防御率3.45 31回1/3 32被安打 2被本塁打 10与四球 1与死球 15奪三振 被打率.262

さしもの鉄人大谷も、6年で200試合超の疲労蓄積には耐えられませんでした。
中継ぎではありながらもイニング跨ぎで登板数よりもイニング数の方が多い大谷は昨年のCSがその予兆だったのか、開幕早々に腰を痛めて腰椎椎間板症で全治3週間、復帰後もピリッとしないピッチングが続いた挙げ句に8月頭には右膝内側側副靱帯損傷で全治6週間と満身創痍に目を覆いたくもなります。
それでも32試合にも登板をしたのですからベンチの信頼が厚いことは間違いなく、このリベンジを期した来季の復活を心から願います。

ただ正直なところ、あまり前途が明るいようには思えません。
夏場には使う方が悪い、と嘆きたくなるぐらいに逆転打を打たれまくり、体調が万全でないにせよらしくないピッチングが続きました。
大谷の持ち味は重いストレートのはずが腰痛の影響か重さが感じられず、また昨年に比べて半分のイニング数ながらも四球は倍、三振は半分ですから自分の土俵で勝負ができないのも当然と言えば当然で、もがき苦しんだ一年だったのではないかと思います。
ストレートが走らない自覚はあったのでしょう、昨年に比べればその割合はかなり減っているはずです。
肩肘ではないのが不幸中の幸いながらも腰、さらには膝と投手にとっては痛すぎる箇所の不安を拭えるのか、少しでも不安が残れば厳しさは増すでしょう。
思えば鉄壁な中継ぎ陣の綻びの最初は大谷だったわけで、来季に西野が先発に回ることから益田が守護神に転出をするのが濃厚、となれば年齢的にも実績からしても大谷がぐいぐいと引っ張る構図にならなければしんどくなるのは避けられず、悪いながらもトータルで数字をまとめた大谷の復調にすがるしかありません。
ジンクスで言えば3年周期で悪くなるのが今季でしたから、脂が乗ってくる30代前半に勢いを付ける来季であってくれればと思います。

2010年通信簿 2015年通信簿
2011年通信簿
2012年通信簿
2013年通信簿
2014年通信簿


【オリオン村査定】 8000万円 → 7200万円 (▼10%)


にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
一日一クリック応援をお願いします。

コメント (14)