19 唐川侑己 投手 27歳 年俸4800万円
【2016年成績】 15試合 6勝6敗0S 防御率2.84 88回2/3 84被安打 2被本塁打 37与四球 3与死球 64奪三振 被打率.260
このまま凋落の坂道を転げ落ちるだけかと思っていた唐川が、ギリギリのところで踏み止まりました。
130キロ台のストレートに「このままでいいとは思っていない」とは数年前に口にしましたが行動が伴わず、しかしさすがにやばいと思ったのかもしれません。
肘の位置を下げて成田のときのフォームを意識しての改造、あるいは体重を増やすなどスピードアップを心がけての成果が徐々に出てきての今季だったように思います。
ただ時折に140キロ台半ばから後半のストレートを投げても基本的には140キロ台そこそこ、試合の後半には130キロ台まで落ちますので復活へはまだ道半ば、あるいはそれすら至っていないのかもしれず、それなりに結果が出て手応えもあったであろうところからさらに突き進めるのか、安心をしてしまうのか、来季がターニングポイントになります。
春季キャンプ、開幕とも二軍スタートでかつての二桁勝利、8年間で54勝の唐川は浦和での開幕投手に忸怩たるものがあったでしょう。
その開幕戦をDeNAの山口と投げ合っての7回2安打6奪三振零封と無難なスタート、しかし次の登板では6回9安打7失点と炎上で「やはりダメか」とガッカリしたことを覚えています。
それでも徐々に調子を上げてGWに一軍昇格、負けはしましたがMAX146キロに140キロ台のストレートをビシバシと投げ込んでファンを喜ばせてくれました。
ストレートが走るようになったことで緩いカーブが効果的となり、ストレートも変化球も球速差が無くて打者に上から目線で対されていた昨年までと比べれば唐川には別世界が見えていたのではないかと、なかなか白星には恵まれませんでしたがピッチングスタイルを変えなかったことが夏場以降の好投に繋がったように思います。
これまでのサボリの代償か投げ慣れないスピードボールを制御しきれずにコントロールが乱れるシーンもままありましたが、それも慣れの問題でしょう。
また体がついていかなかったのか左脇腹痛での抹消は投球練習でのものですから情けなくもありますが、クレバーな唐川ですから同じ過ちは繰り返さないと信じています。
これでもかと昨年、今年と即戦力を期待される投手をドラフトで指名をしたのは唐川ら中堅どころの停滞が最たる理由、それを跳ね返す唐川復活への第二幕が楽しみです。
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【オリオン村査定】 4800万円 → 4800万円 (±0%)