28 松永昂大 投手 28歳 年俸4700万円
【2016年成績】 53試合 3勝0敗0S 防御率3.46 39回 35被安打 0被本塁打 18与四球 4与死球 27奪三振 被打率.243
スピードが戻ってきた昨年終盤戦の流れをそのままにGWまでは自責ゼロと「最強のリリーフ陣」の一角を占めていた松永でしたが、しかし終わってみれば平凡な数字でした。
左の中継ぎはワンポイントの松永、長めの藤岡といった役割分担で、そのワンポイントで3点台半ばの防御率はあまり誉められたものではないような気もします。
さほど高くはありませんがそれでも被打率が昨年よりは悪くなり、また与四死球も多かったことで、ロッテファンには数字ほどに抑えているイメージが無いのではないかと思います。
そもそもワンポイントで松永の能力を引き出せるのか、といった疑問もありますが、しかし森福がそうだったように左打者を1割台に抑えながらも右打者には3割近くを打たれていますので、対右打者へのピッチングを改善しなければ1イニングを任されるようにはならないでしょう。
昨年まではさほどに右打者を苦にしているようなことは無かった松永ですので、何がどう変わったのか、たまたまなのか、そこを本人がどう考えているかです。
あまり内を攻められていなかったようにも思いますが、それでも逃げていたような感じはありません。
一死も取れずに4失点の炎上で二軍落ちをして一ヶ月間の空白がありながらも50試合以上の登板の影響は右左に関係ないでしょうし、太りすぎも然りです。
むしろ右打者に逃げなかったからこそ被打率が上がり、抑えなければならないと力んだ左打者には被安打と同数の与四死球ですから被出塁率では右左とも.320前後で、つまりは右左に関係なく抑えることができなかった、前の投手が残した走者は返しても自責になる失点が少なかっただけ、イメージどおりの松永だったとも言えます。
となればワンポイントでの起用は他の中継ぎ投手に負荷をかけただけ、でもありますので、ベンチも起用法は考えどころでしょう。
打たれても失点をしないふてぶてしさこそが松永の持ち味ですから、イニングの頭から、そのイニングを任せる、もちろん松永が全体的なレベルアップと言いますか巻き戻しと言いますか、もぅ少しマシなピッチングをすることが前提ですが、その我慢が一歩目になるのではないかと思います。
【オリオン村査定】 4700万円 → 5000万円 (△6%)