23 中村奨吾 内野手 24歳 年俸2500万円
【2016年成績】 108試合 278打数 37得点 56安打 打率.201 10二塁打 1三塁打 6本塁打 25打点 4盗塁 32四死球 70三振 得点圏打率.161
よくもまあここまで我慢をしたものだと、呆れてしまうぐらいにベンチが歯を食いしばった中村です。
こいつ、と見極めれば当然に我慢は必要だとは思いますが、その我慢が中村のためになったのか、それすら疑問に思えるぐらいに低打率に喘いだ一年でした。
守り優先の捕手であればまだしも野手で300打席以上を与えられて2割に乗せるのがやっと、ではどうにもならず、それでも将来への光り輝く原石ぶりを魅せてくれればまだよいのですが、むしろさらに下り坂を転げ落ちるのではないかとの不安の方が強いのが正直なところではあります。
中村への期待があったからこそ今江、クルーズの流出を是としたところも球団にはあったはず、しかしこのままでは穴を埋めるどころか落ちたまま埋められてしまいそうです。
それにしても昨年から成長の跡が見られない中村でした。
バットが遠回りをするドアスイングで内を攻められれば窮屈に、外へ逃げていくボールには追いかけて空を切り、相手バッテリーからすれば楽ちんだったでしょう。
軌道が大回りでぶれるためにストレートには差し込まれて振り遅れ、変化球にはミスショットを繰り返し、残念ながら一軍レベルではありません。
GW前後に右方向へ鋭い打球が飛び始めて変化の兆しが見られましたが長続きはせず、これでもかのプルヒッター、右にはタイミングを外されての凡ゴロの山を築きました。
ようやくの降格も浦和では4割近くを打ってあっさりと復帰、しかしそのスタイルに変化はありませんので指導をする側の問題も大きいように思います。
足が短いからかがに股だからなのか守備での動きも軽快とは言い難く、ポジショニングや反応の遅さ、球際の弱さからして守りでアピールもできず、意外な脚力も武器とまではいかず、やはり時折に見せるパンチ力をアピールして打撃で生き残るしかないのではないかと、そのあたりを中村がどう現状分析をしているのかが気になります。
出場給の意味合いが強いロッテですから年俸はアップをするでしょうが、9月半ば以降の結果とともにそれが中村の足枷にならないことを願うしかありません。
【オリオン村査定】 2500万円 → 3000万円 (△20%)