オリオン村(跡地)

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2016年通信簿 23 中村奨吾

2016-11-23 00:57:21 | 千葉ロッテ

 

23 中村奨吾 内野手 24歳 年俸2500万円

【2016年成績】 108試合 278打数 37得点 56安打 打率.201 10二塁打 1三塁打 6本塁打 25打点 4盗塁 32四死球 70三振 得点圏打率.161

よくもまあここまで我慢をしたものだと、呆れてしまうぐらいにベンチが歯を食いしばった中村です。
こいつ、と見極めれば当然に我慢は必要だとは思いますが、その我慢が中村のためになったのか、それすら疑問に思えるぐらいに低打率に喘いだ一年でした。
守り優先の捕手であればまだしも野手で300打席以上を与えられて2割に乗せるのがやっと、ではどうにもならず、それでも将来への光り輝く原石ぶりを魅せてくれればまだよいのですが、むしろさらに下り坂を転げ落ちるのではないかとの不安の方が強いのが正直なところではあります。
中村への期待があったからこそ今江、クルーズの流出を是としたところも球団にはあったはず、しかしこのままでは穴を埋めるどころか落ちたまま埋められてしまいそうです。

それにしても昨年から成長の跡が見られない中村でした。
バットが遠回りをするドアスイングで内を攻められれば窮屈に、外へ逃げていくボールには追いかけて空を切り、相手バッテリーからすれば楽ちんだったでしょう。
軌道が大回りでぶれるためにストレートには差し込まれて振り遅れ、変化球にはミスショットを繰り返し、残念ながら一軍レベルではありません。
GW前後に右方向へ鋭い打球が飛び始めて変化の兆しが見られましたが長続きはせず、これでもかのプルヒッター、右にはタイミングを外されての凡ゴロの山を築きました。
ようやくの降格も浦和では4割近くを打ってあっさりと復帰、しかしそのスタイルに変化はありませんので指導をする側の問題も大きいように思います。
足が短いからかがに股だからなのか守備での動きも軽快とは言い難く、ポジショニングや反応の遅さ、球際の弱さからして守りでアピールもできず、意外な脚力も武器とまではいかず、やはり時折に見せるパンチ力をアピールして打撃で生き残るしかないのではないかと、そのあたりを中村がどう現状分析をしているのかが気になります。
出場給の意味合いが強いロッテですから年俸はアップをするでしょうが、9月半ば以降の結果とともにそれが中村の足枷にならないことを願うしかありません。

2015年通信簿


【オリオン村査定】 2500万円 → 3000万円 (△20%) 


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福家警部補の挨拶

2016-11-23 00:25:17 | 読書録

福家警部補の挨拶

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何年か前にドラマ化をされて話題になった福家警部補シリーズ、そのときに買ったものを今ごろに手に取りました。
謎を解いていく一般的なミステリーではなく、まず犯人の視点で事件のあらましが語られて、それを探偵役たる主人公が解き明かしていきます。
いわゆる倒叙タイプで古いところでは刑事コロンボや、古畑任三郎なんかもこの範疇に含まれるのではないかと、そんなこんなでこの手のものはあまり読んだことがないので楽しみにしていましたが、残念ながら形ばかりで中身が伴わずにガッカリ、期待はずれな初見となりました。

小柄で学生のような外見の福家警部補はしかし酒豪、人使いの荒い、それでいて緻密な論理派とそこそこキャラは立っています。
事件現場で警察バッチを探してゴソゴソと、そして警官に止められるのはお約束、ある意味で映像化を意識したものなのかもしれません。
ただ肝心の謎解きがダメダメ、犯人の軽率なミスや偶然に助けられたところが大きく、ご都合主義が見え隠れします。
完全犯罪などは無理、やめておきなさい、そう言われているような、とにかく敵失による証拠固めが多すぎてげんなりとさせられます。
実際の捜査などはそんなものなのでしょうが、そこはエンターテイメント、名探偵な展開が欲しかったのが正直なところで、福家警部補の指摘に「こうだったんじゃないか」「その可能性は否定できない」と容疑者が墓穴を掘っていくのがあまりに滑稽でした。
事件の状況に腑に落ちない点があったとしても、そんなことは私には分からない、それが一般的な反応です。


2016年11月22日 読破 ★★★☆☆(3点)


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