オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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2016年通信簿 15 関谷亮太

2016-11-14 00:52:02 | 千葉ロッテ

 

15 関谷亮太 投手 25歳 年俸1500万円

【2016年成績】 16試合 5勝6敗0S 防御率5.52 88回 100被安打 8被本塁打 34与四球 5与死球 58奪三振 被打率.292

ルーキーイヤーに黒木と同じ5勝ながらも防御率は5点台、また大学経由の社会人出身で25歳ということを考えれば、手放しで喜べる数字でもなかった関谷の一年目でした。
それでもここ数年はハズレばかりのドラフト2巡目がようやくに機能をしたことはチームにとって大きく、かつての河本、成本、黒木、藪田の栄光のドラ2復活といきたいところです。
ただ出足の好調が長くは続かず夏場に息切れ、そして大事な9月にダメダメだった右肩下がりは先行きが不透明、佐々木、酒居、土肥といった即戦力を期待される先発タイプがぞろそろと加入をしてきますので今季のアドバンテージはゼロと、そのぐらいの覚悟で来季に臨んでもらいたいです。

自分がいるのになぜスタンリッジを獲るのか、そして二桁勝利宣言と強気こそが関谷の身上、それがピッチングにも出ていました。
内を強気に攻めるスタイルは見ていて気持ちがいいですし、それを忘れないことこそが生き残る道だと思います。
順調に一軍キャンプ、しかしオープン戦初戦に2回2失点、次なる斗山を相手に4回1失点もレベル差を考えれば二軍スタートは仕方なし、その浦和でのプロ初登板は5回10安打7失点と大炎上でしたが二戦目は7回1安打11奪三振零封で初勝利、しかし三戦目は5回6失点と上がったり下がったりの繰り返しでした。
8試合2勝2敗の防御率4点台と数字的にはもう一つながらも5月に昇格ができたのは、大嶺祐らの期待外れといったチーム事情が手伝ってのことであるにせよ、日大三で同窓の吉田とバッテリーを組んだプロ初登板初先発を7回6安打3失点で白星スタートですので見事なもので、その関谷を見たさに仕事を早上がりしたのは内緒話です。
その後も順調に白星を積み重ねて開幕3連勝、しかし1956年の小野正一から60年ぶりの開幕4連勝を狙ったソフトバンク戦で6回1失点に抑えて5点リードでマウンドを降りたところで松永、益田の関西国際大コンビが一挙5点を失って同点に追いつかれたのがけちのつき始め、ここからロッテで投げることの意味を思い知ることになります。
その後はQSでも白星がつかずに徐々に調子が落ち始めて、忍耐こそが生きる道だと、それを学んだシーズンだったとでも思うしかありません。
上体が反り返ってのややアーム式なフォームは好みではありませんが、140キロ台のストレートに「お化け」と評された落差のあるチェンジアップも疲れからなのかロッテな第一歩を踏み出したのか、軸となるストレートが130キロ台まで落ちたことが失速の最たる理由ではないかと思います。
金本に似ているとロッテの鉄人と言われて桁外れの背筋力を誇りながらも必要なのは一年を投げきる持久力なわけで、日大三、明大、そしてJR東日本と名門を歩んできた25歳に言うことではありませんが、この5勝を手応えと感じるのではなく屈辱と思って一から体を作り直す秋季キャンプ、緩まないオフを過ごしてください。


【オリオン村査定】 1500万円 → 2000万円 (△33%)


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コメント (19)

猫弁と指輪物語

2016-11-14 00:10:05 | 読書録

猫弁と指輪物語

講談社

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ジャンルとしてはホームドラマなのでしょう、猫弁の第三弾です。
前作とは違って今回はきっちりと猫が主役となっていますから看板に偽りはありませんし、水戸黄門的な安心感も健在です。
相変わらずに猫絡みの依頼をこなす百瀬太郎、エンゲージシューズを作るために大福亜子との秋田への旅行、寿春美の将来設計などなど、前作からの引き継ぎも万全でした。

それとなく撒かれた伏線も早い段階で目星が付きますので、例によってミステリーとしての面白さはさほどではありません。
狭すぎる世の中もご都合主義なところがあり、そりゃないだろ、どこまで偶然に頼ってるんだよ、なんて突っ込みたくなるところもままあります。
それでもどこかホッとしてしまう安心感こそが猫弁の魅力であり、その温かさが伝わってきました。
シリーズを通しての「謎」でもある太郎の母についての取っ掛かりも出てきましたし、完結まであと二冊、きっと読み手を裏切らないフィナーレになることを楽しみにしています。


2016年11月11日 読破 ★★★★☆(4点)


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