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2013年通信簿 19 唐川侑己

2013-11-21 01:24:50 | 千葉ロッテ

19 唐川侑己 投手 24歳 年俸5450万円

【2013年成績】 27試合 9勝11敗0S 防御率4.18 168回 185被安打 12被本塁打 46与四球 3与死球 80奪三振 被打率.282

一度に多くを望んではいけないのかもしれません。
今季の唐川に一番に望んだのは故障をせずにシーズンを乗り切ることでしたので、それがブービーメーカーな4点台の防御率であっても、そもそもリーグで規定投球回数に達したのは僅かに12人、チームでは唯一の唐川ですから立派にローテーションの柱として頑張ってくれたと、そう評価をすべきなのでしょう。
そうなれば次に目指すは2桁勝利はもちろんのこと、最多勝争いに絡んでくる唐川です。
今季に自主トレを一緒にやった涌井がチームメイトになることはほぼ確実な流れですので地元出身の両雄でチームを引っ張るような、そんな来季に期待をします。

そうは言いながらも、かなり寂しい今季の唐川でした。
そのピッチングスタイルと同様にのらりくらりとシーズンを乗り切った形で、メリハリのようなものを感じられなかったのが一番の寂しさです。
持ち前の鉄面皮で淡々と投げる姿は好みではあるのですが、相変わらずに若さを感じられないまったりとしたピッチングで、残念ながらそこに安心感はありません。
その与四球の数からも分かるとおりコントロールに苦しむというらしくない一年で、全体的にボールが高い傾向がもう一つ乗り切れなかった理由でしょう。
交流戦明けぐらいにKOをされた試合で伊東監督が「勝つ気があるのか」「あの真っ直ぐで抑えられるわけがない」と激怒をしたことに、「あんなに怒られたのは高校のとき以来」との唐川が、いかにこれまでホープとして甘やかされていたかが図らずも分かってしまいました。
これはある意味で唐川にとって転機となるシーズンになるかもしれず、「見返してやる」との気持ちがCSでのピッチングに繋がったのであれば伊東監督も怒った甲斐があったでしょう。
その唐川にとって「投げ方や投球スタイルが自分の中での理想」な涌井は、あれでいて走り込みに熱心とも聞いていますから、それもプラスになるような気がします。
来季は翔破はもちろんのこと数字を伴った完走を目指して、ミリオンダラーズに仲間入りができるような活躍を期待します。

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【オリオン村査定】 5450万円 → 7500万円 (△38%)

 

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26 コメント

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Unknown (アナリ)
2013-11-21 01:54:18
ブービーメーカーな4点台の防御率というのはウソじゃありません。
表層データだけ見ていれば、そんな取り上げ方になりますかね。
別の角度から見れば、QS17度は則本、摂津と同数なんです。
試合をつくっていたように思います。
援護がなかったり、抑えが打たれたり。
3勝ぐらいは損してます。

次は「最多勝争いに絡んでくる唐川です」とは、どういう飛躍の仕方なんでしょう。
「かなり寂しい」「安心感はない」とも書かれていますし、
なんだかよくわかりませんね。
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応援してますが (タンマ)
2013-11-21 07:43:17
他チームの研究が本人の成長を上回っている印象です。

いくら打ちにくいフォーム、タイミングといっても、絶対的なスピードやキレがないと持たないのでしょうか。

しかも以前のストレートは130キロ台後半は出ていたと思うんですが、今季は130キロ台前半の表示が目立ちました。

ローテを守ったのは評価できますが、コメントなどから本人はより危機感をつのらせているようで、ぜひ苦しみながら活路を見出して欲しいです。

最終盤の楽天美馬の配球が参考になるのではと、ふと思いました。
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頑張って欲しい (寿限無)
2013-11-21 08:12:08
個人的には唐川は好きな投手の1人です。マリンでのデビュー戦を見たのですが、フォームが元Gの桑田みたいな感じだと思ったのが記憶にありますね。
投球スタイルも桑田っぽい感じがして。
ただ、もう少し要所要所で速い球(140キロ中盤の)が投げられるともっと幅が広がるんだろうと思った物です。と言いながらも、デビュー年にしては内容も良く期待が広がったんですけど、一年投げきったことがないと言う不満と、妙にかわすだけのピッチングになってきた感じで、ちょっと不満があるんですけど。
ただ、今年は危なっかしかったですが1年投げられたというのは評価に値します。
昔、「140キロ中盤の球ならいつでも投げられるけど、プロは早さだけでは勝負できないから・・・」みたいな内容の話をしていた記憶があります。
ある意味当たってはいますけど投げられるなら見せ球でも良いから速い球があった方が良いと思っているんですけど。老成して欲しくないですけどねぇ。
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Unknown (ルーブル)
2013-11-21 08:42:23
クールで物事に動じないタイプだと思ってたら、単に周りに守られてた温室育ちということがバレましたね(笑)。外の風は冷たく厳しいと気がついて良かったんじゃないでしょうか。もはやこの年で「未完の大器」は通用しませんから。チームでは貴重な右のエースですからね~、とにかく体力をつけてボールのキレを戻すことですな。今の唐川はコントロール抜群の全盛期の桑田じゃなくて引退前の桑田みたいになってますから。
この成績でオリオンさんの査定は甘すぎ!6000万でいいです。
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Unknown (JF)
2013-11-21 09:16:14
直球、変化球すべての球種が全く同じ腕の振りから出てくるので打者からすると相当嫌な投手のようです。
ただ、ストレートの球速が落ちたのは、変化球と同じ腕の振りにすることが目的のようで、それで打たれてしまっては元も子もないような気がします。
今思えば、ルーキーイヤーの福岡やマリンで投げていた145km/hぐらいのストレートが一番良かったのではないかとも言いたくなります。
一方でQS率は決して悪くなく、2ケタ勝てなかったのも打線との噛み合わせが悪かったという印象です。4点台の防御率は9月の4回10失点が効いているかと。
CSで負けたら終わりの第3戦を任され、牧田に投げ勝った経験は、来季に生きるのではないかと思います。

これまでフルシーズン働けない中で年俸面は優遇されていた印象がありますので、来年頑張ったら大幅アップするという条件を付けて、今年は抑え目にしてもよいと思います。
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伊東監督 (ナインボール)
2013-11-21 10:48:55
が外様ということからか、ゲーム中に投手へ監督自ら語り掛けてるシーンが数多く見られた一年でした。
中でも唐川へのそれは厳しい内容だったようです。
昨年まではマイペースだった唐川の喜怒哀楽ぶりがそれに現れていたといえます。
涌井と自主トレを一緒にやったのは大迫コーチの働きかけによるものと言われてますので、涌井のFA一本釣りは昨オフからの既定路線だったのかも知れないですね。
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総枠 (けんぴん)
2013-11-21 11:07:33
拙者の拙い唐川選手観戦歴からしても、今季は春先から「イマイチ」(結果ではなく、当人のコンディションという意味において)な状態で、本人ももちろんそれを自覚して投げていた気がするのですが・・・
皆さまの感想はいかがでしょうか。こんなもをでしたっけ?

意地悪なもの言いをすると、一年に使うエネルギーの総枠(キャップ)が決まっていて、例年夏あたりで消えるとして、横に短いので、高さが上がる訳ですが。今年は横に広がっちゃった為に、高さが低くなってしまったという(笑)

冗談はさておきまして、そういう「上限」(リミッター)など気にしない破天荒っぷりを一度は拝んでみたいんですけど、彼の売りは「クレバー」なのでした。。。
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こんにちは。 (kaorin)
2013-11-21 12:08:33
本来ならば、最多争いに絡まなくてはならない選手な筈なのに(悲)
今年は応援してる側もハラハラしっぱなしでした。
軽く楽天打線を翻弄したと思ったら、オリ戦ではボコボコだったり。

やっぱりね~、予告先発唐川ってなれば、それなりに他球団からしてみれば
前日は心配な夜を過ごしてる筈なのに、9勝11敗じゃ、寂しすぎる。
来年こそは「次世代のエース級」年棒1億!ですね!
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いいんじゃない (宮崎オリオンズ)
2013-11-21 12:27:36
良く1年投げたでしょう。
これからだね。ステップアップして欲しいね。

涌井との自主トレ効果もあったでしょう。
沢村賞投手から色々吸収してください。やんちゃぶりも。
しっかり走りこんだ後は、高級クラブにでも連れて行ってもらえば良し。でも、お持ち帰りはだめよ。
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投手王国? (宝塚のカモメファン)
2013-11-21 13:09:02
唐川は悪いなりに1年間投げた事で、来年に向け少しは自信になったと思います。

涌井入団?によって唐川、成瀬、藤岡らに良い影響が出てくれれば、当然、西野、古谷も負けてはいないでしょう。

お~来年は投手王国だ!
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