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2015年通信簿 19 唐川侑己

2015-11-20 00:28:44 | 千葉ロッテ

19 唐川侑己 投手 26歳 年俸6000万円

【2015年成績】 12試合 5勝4敗0S 防御率6.32 62回2/3 78被安打 9被本塁打 27与四球 3与死球 31奪三振 被打率.308

ついにきてしまったか、といった唐川の凋落です。
数年前から警鐘を鳴らしてきましたが、見た目には何も変わらないままに先発ローテーション、そして一軍からこぼれてしまいました。
春季キャンプの早々から右内転筋の張りで出遅れてしまい、開幕には間に合わせたものの今季初先発で3回1/3を9安打3四球8失点で大炎上、僅かに1試合での浦和行きです。
成瀬が抜けたことで開幕投手を狙う、との言葉も虚しく、また就任以降はずっと伊東監督は唐川を買っていましたから、その反動もあったのでしょう。
GWに復帰後は打線の援護に恵まれて白星を重ねはしましたが、しかしピッチングとしては誉められたものではありませんでした。
それもあってか勝ち越しをしていながらも7月下旬には最後通告を受けて、そして8月半ばの2回KOで今季は終了です。
この状況であれば来季の構想には入っていないかもしれず、出てきてくれれば儲けもの、そんな立ち位置になってしまったかもしれません。

藤岡とは違って打たれながらも先発で使ってもらっての防御率6.32は、先発投手のそれとはとても思えません。
メリハリの無さは相変わらずで、ストレートは130キロ台半ば、ギアチェンジをしても130キロ台後半で140キロ台が出れば「おっ」と思ってしまう、そんな唐川です。
それでもルーキーイヤーのときぐらいの精緻なコントロールがあればまだ勝負ができるのですが、イニングの半分程度の与四死球はまるで別人のようで、球威が衰えたことでストライクゾーンでの勝負に及び腰、コーナーを狙っての逃げの四球、はどこか藤岡に似ています。
その藤岡が短いイニングで結果を残しつつあるのに対して、昨年はありましたが今季は一貫して先発での起用はやはり期待をされているのか、しかしその昨年の中継ぎ登板でもスタイルは変わりませんでしたから、もうスピードは戻らない状態になってしまっているのかもしれません。
夏場以降は浦和やフェニックスリーグでも炎上し、箇所は分かりませんが故障で秋季キャンプには不参加、シーズンを戦える体力作りをスローガンとしたものですので唐川にこそ参加をして欲しかった、すべきだったと考えるだけに、来季への希望、展望が見えてこないのが正直なところです。
クレバーな唐川ですからそんなことは百も承知でしょうが、クレバーだからこそ体よりも頭が先に働いてしまうのではないかと、これまで何度も「首に縄をかけてでも」と書いてきましたが、突き放すのではなく、そういった強権発動が必要ではないかと思います。
それでも動かない、変わらない唐川であれば、地元出身ながらも見切るのもありでしょう。
伊東監督の走り込んでもらう、との方針に「必要であれば」と応えた唐川のままであれば、来季も期待はできません。
その鉄面皮など好きなタイプだけにこのままで終わって欲しくはなく、だからこそ苦言を繰り返し呈してきましたが、今度こそ心身ともに一からの出直しを願います。

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27 コメント

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再起を (さーちん)
2015-11-20 01:00:02
50勝してる投手なんで、それなりの経験値はあるわけですから。
落合コーチでも小谷コーチでもいい。何とか再生してほしい投手です。
成瀬と一緒でタイミングを外す投球術が慣れられたんでしょうか。
ストレートの威力ばかりが武器ではないと思うけれど、何か秘技がほしい。
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Unknown (オブ)
2015-11-20 01:48:22
組み立てを変えるなりすれば、まだ立ち直れるかも。
あの山なりのドロンとしたカーブは打者が手を出しませんし、ストライクゾーンを通っています。
カウント球として有効だと思っているんですけど、球審は山なりの軌道をプロの球筋として認めたがらず、ストライクをコールしないんですよね。
そうなるとカウントが悪くなり、真ん中に行くしかなくなる。
いいカーブなんですけどね。
ストライクを取ってくれない傾向は何年も変わらないので、
ならば山なりをやめるとか、何か手を打った方がいいでしょう。
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唐川投手 (惜しむ)
2015-11-20 03:21:28
環境が変われば再び輝きそうな選手です。同じような境遇にある、広島の堂林選手と交換してはどうかと思います。
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何故だろう? (寿限無)
2015-11-20 07:18:51
うちの家族の推しメンだったんですけど・・・・
マリンでの初勝利もマリンで見たし、うちがマリンに行った唐川先発の試合は勝率9割だったので・・・・
何が悪いんでしょうかねぇ。入団当初のコメントでは「出そうと思えば、140キロ後半はいつでも出せるけど」的な発言があったと記憶しますが、ここ数年は140キロ台の速球なんてほとんど見たことがない。
それでも、正確なコントロールと速球の切れ、多彩な変化球があるならまだしも、全て中途半端。
何か一つウイニングショットを身につけて、それを生かす投球をするしかないんでしょうけど、それが出来ないのか・・・・
おっしゃるように、頭でっかちの頑固な投球しかしていない気がします。
目指した所が間違えたのではないかと思います。
高校BIG3といわれ、初年度は頭一つ抜きんでていたのに、育成契約になってしまった由規とともに、中田にかなり離されてしまいましたね。
いまでも、才能は充分あると思っていますので、復活の手立てを模索して、ローテを守れる投手になって欲しいですね。
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危機的 (オブ(本物))
2015-11-20 07:34:26
急速だけでないとはいえ、やっぱり右のオーバーハンドで130キロしか出せないと厳しすぎます。スライダーも見切られ、なりすましさんの言われるスローカーブもさして効果的とも言えず苦し紛れ感が否めません。特徴のない投手になってしまいましたね。本人はどう思っているかわかりませんが、このままのスタイルでは限界なので、変なプライドはかなぐり捨てて来シーズンは1年2軍で基礎体力からやり直すつもりで速球を少なくとも見せ玉にはつかえるようにならないと、1軍の戦力としては厳しいと思います。愉快犯なのでしょうが、名を騙られるは嫌なものです。
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Unknown (ろびんそん)
2015-11-20 08:09:17
ここ3年間は、全くもってよろしくない。
先発ローテーション投手の柱として、存在感を高めていってほしかったところが、全く反対の方向に。

キレ、コントロールが、さっぱり。

もともと、ストレート自体はセールスポイントとはいえなかっただけに、どうしたものでしょう?

投手は、繊細なところが多分にあったりします。
どシロウトの草野球、ソフトボールでマスクをかぶっている私ですが、投手との呼吸は、とても重要視しています。
サインの出し方、ミットを構えるタイミング。投手によっては、ミットを変えることもあります。

凋落してきたタイミングが、里崎でなくなったことと同じなのが?

捕手と上手くいっていない?

何が原因なのかはさておき。

このままでは、30歳になる前に戦力外通告されるでしょうね。

そうならないように、後悔しないように、オフにありとあらゆることをすべき、走り込み、ボディ改造、などなど、やらないといかない。

そう思っていたのですけど、秋季キャンプは姿なし。

今のところ、来シーズンの唐川には期待値ゼロになっている私がいます。

私の査定は20%以上のダウンです。
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唐川 (パンテーラ)
2015-11-20 08:12:59
成瀬に心酔していた時期がありましたので、
「右の成瀬化」が起きたのでしょう。
ストレートは遅くなり、制球も悪くなり、球種を増やさなければいけない時期に、球種を
減らす。
それではフルスイングしてくださいと言っているようなもので、成瀬はこれで奈落の底へ落ちました。
唐川も成瀬の真似をすれば飛翔王になるかもしれません。
こうならないと良いのですが。
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Unknown (フォッサマグナ)
2015-11-20 10:00:59
なんとなく、決め球に欠ける&球が軽い&逃げ球(外角)多投なイメージで斎藤佑同様、のらりくらりと抑えている、そんな印象です。
なので、前半戦の藤岡同様、試合中観ているだけで怒り心頭です。

もう一度、直球に磨きをかける=走り込みなどで下半身やスタミナを鍛えないと
戦力外もありえるのかなと思います。

球速が増せばホークス武田位の実力はあります。
まだまだ老けるには早いです。来季はニュー唐川を我々の前に見せてください。
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からあげ (ちー坊)
2015-11-20 11:45:31
球速はともかく、ストレートの切れが生命線のように思います。もちろんコントロールもですが。
唐川は何か変わらないといけない。涌井が加入したことは、一緒に自主トレを行っていた唐川にとってはプラスに働くかに思えましたが、なんにも変わりませんね。何を変えるべきなのか、何かを変えたら活躍できるのか?素人の私にはわかりませんが、首脳陣、そして本人がどう思っているのか?本人の口からは、いつもやる気、危機感が伝わってこないのが残念です。
今となったら夢のようになってしまいましたが、藤岡と唐川で30勝したら、優勝争いできるでしょうね。
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Unknown (JF)
2015-11-20 13:10:43
成瀬が主戦投手だったときに入団したこと、すなわちチーム全体がロッテな投手を量産する体制になっていたことが彼にとって不運だったような気がしてしまいます。
150km/hを投げ込む速球派にはなれなかったにせよ、もっとスピードを活かしつつ若々しい投球ができる投手にはなれたと思います。実際入団当初はそういう投球スタイルでしたよね。どこからか「スピードを出さなくても抑えるのがクールでカッコイイ」というような、ひねくれた考え方に走ってしまったような…。
寿限無さんが触れている通り、目指すところを間違えたと思います。といってもまだ26歳ですからリカバリーは可能なはずですが。

8月半ばに落としてから一度も1軍に戻さなかったのはgood jobだったと思いますので、あとは本人がどう感じてどう立て直すかでしょう。
藤岡よりも唐川のほうが「気持ちの問題」という表現が個人的にしっくりきます。
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