オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

2009年通信簿 18 清水直行

2009-10-28 22:43:31 | 千葉ロッテ

18 清水直行 投手 34歳 年俸2億4000万円

【2009年成績】 23試合 6勝7敗0S 防御率4.42 144回2/3 177被安打 14被本塁打 42与四球 1与死球 88奪三振 被打率.305

昨年のアホらしい大名契約で今季の清水にはさほどの期待はしていませんでしたが、案の定と言っていいほどの不甲斐ない成績で終わりました。
本人にも球団にも腹立たしい限りではあるのですが、この清水の契約が複数年契約の見直しのきっかけとなったのであれば、それはそれで意味があったと思うことにします。

数字だけを見れば他のミリオンダラーズに比べてまともだと言えなくもありませんが、その年俸を考えればお話にもならないことは言うまでもありません。
昨年のあれだけ頼もしかった清水はどこに行ったのか、まるで別人のように打たれまくる清水にエースの称号、そして背番号18が泣いています。
試合の終盤までそこそこのピッチングをしていても球数で交代となり、しかし小野や成瀬のように完投に執着をする素振りを見せることなく、淡々としていたようにも見えました。
もちろん本心では忸怩たる思いを抱いていたのだとは思いますが、それを表に出してチームを引っぱるぐらいのことをしなければならないのが選手会長としての責務であり、それを期待されての大型契約であったはずです。
ただ黙々と投げるだけのサラリーマン化してしまったように見えたのは清水にとっては不本意でしょうが、それだけの印象を与えてしまう契約なのですから仕方がありません。

ピッチングとしてはストレートにキレがなかった、まさにそこに尽きます。
これは一昨年の不調の原因ともなったもので、清水はストレートが活きてこその清水ということが改めて浮き彫りとなったシーズンであったと言えます。
イメージとは違って実は軟投派と言いますか、コンビネーションで勝負をするタイプの清水はスライダーなどの変化球に絶大な威力があるわけではなく、伸びのあるストレートとのバランスで打者を打ち取るのがスタイルとなっています。
そういう意味ではストレートの衰えとともに変化球中心のピッチングに移行をすることが出来づらい投手であり、そういうこともあって一昨年の不調は盛り返せないのではないかと危惧をしたわけで、しかし昨年の清水はストレートを復活させてエースの名に恥じない活躍を見せてくれましたので、秋季キャンプでしっかりと鍛え直せば復調の目は充分にあるでしょう。
本人もブログで「新体制になって下半身の強化メニューが激しくなって、ハァハァ言いながら走ってます。やっぱりスポーツは下半身からですよ!」と書いていますので、今さら何を言っているんだとの突っ込みはさておき、期待はしてよいように思います。

とは言え、来季に35歳となる年齢の壁は決して低いものではありません。
正直なところ復調をしたとしても年俸に見合った成績を残せるほどとは思っていませんし、来季でユニフォームを脱ぐことになってもおかしくはないとすら感じています。
清水もそのぐらいの認識はあるでしょうから、だからこそのメジャー挑戦もとの発言なのかもしれず、もしどうしてもメジャーのマウンドを踏むことを願うのであればマイナー契約も辞せず、そのぐらいの覚悟を示すのであればファンも応援をすることでしょう。
果たして高額の年俸を捨ててまでの覚悟があるのかどうか、ご家族のことも考えれば結局は残留となるのではないかと思っていますが、あと7勝と迫った100勝を目指すとの決意をしてくれるのであれば歓迎をしますので、何にせよ早期の決着を望みます。
背番号18がメジャーへの切符となるのか、それともエースとしての称号となるのかは清水次第ですから、悔いのない決断をしてくれることを願っています。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 2億4000万円 → 2億8000万円 (△17%) ※2年契約

 

コメント (14)

キンキラキンにさりげなく

2009-10-28 01:10:11 | 千葉ロッテ

ドラフトを2日後に控えた中で、浮上をしてきたのが新外国人選手ネタです。
来月にもズレータのテストがあるはずなのですが、李承に懲りずに韓国球界にも目を向けているようです。

ロッテがWBC2冠韓国4番金泰均獲得へ (10/27 日刊スポーツ)

ロッテが今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で韓国の4番として活躍した金泰均(キム・テギュン)内野手(27=ハンファ)の獲得へ向けた調査を開始することが26日、分かった。
金は今季FA権を取得。
WBCでの強打が世界的に知れわたったことで、楽天などが獲得に興味を示している。
そんな中、韓国にも球団を持ってパイプがあるロッテが、補強候補にリストアップした。
来シーズンへ向け、大砲の獲得が急務だった。
かねて石川球団副代表は「外国人で4番を打てる選手がほしい」と、現状の戦力を見定めた上で補強ポイントを挙げていた。
メジャーや南米などを含め、現在6人程度に絞りこまれたという補強リストの中に、「アジアの大砲」も入っていた。
金はWBCで日本と優勝を争った韓国の主砲。
9試合で打率3割4
分5厘、3本塁打、11打点と活躍、満票で一塁手のベストナインにも選出された。
MVPを獲得した松坂(レッドソックス)からは、東京ドームの左翼へ看板直撃の特大弾を放った。
持ち前の長打力で、韓国の準優勝に大きく貢献した。
打撃だけでなく、ゴールデングラブ賞を受賞するなど、守備の評価も高い。
バレンタイン体制から一新し、西村新監督のもと、大砲と中継ぎ投手の補強は必要不可欠。
韓国残留を含め争奪戦は必至だが、負けてはいられない。

今季は19本塁打でしたが昨年は31発を放っており、通算打率も.310ですから今の韓国球界では大物の部類に入る金泰均です。
ただ記事中にある楽天だけではなく阪神も候補として挙げているようですし、そうなれば本人が日本球界を望めば激しい争奪戦になるものと思われ、外国人選手に大枚をはたくつもりがないと思われるロッテが真っ先に脱落をするであろうことは想像に難くありません。
4億2000万ウォンと言えば日本円にして3300万円程度ですが、おそらくは2年1億2千万円ぐらいが最低ラインになるでしょう。
年齢が若いのが魅力的ながらも三振がやや多いのが気がかりで、中日で李炳圭が三振の山を築いたことを考えれば、日本と韓国の野球の違いが心配ではあります。

ロッテ来季4番候補に韓国の主砲・金東柱 (10/27 スポーツニッポン)

ロッテが韓国代表の元4番、斗山の金東柱内野手(33)の獲得を目指す。
球団は右の大砲と左腕を今オフの補強ポイントに挙げて、新外国人をリストアップ。
その中で強打の金東柱が浮上した。
韓国で通算233本塁打。
00年シドニー五輪、06年WBC、そして金メダルを獲得した昨年の北京五輪で韓国代表の主軸を打つなど実績は申し分ない。
昨オフも獲得に向け調査を進めたが、バレンタイン前監督が球団への報告なしに身分照会の手続きを行ったため獲得が見送られた経緯もある。
西村新監督も4番候補の補強を公言。
金東柱ならば条件に合致する。
球団は8月下旬に石川球団副代表を韓国へ派遣。
ハンファの金泰均もリストに残っているが、石川副代表が「韓国人選手は金額が高い」というようにネックは金銭面。
FA権を保有し今季年俸約5600万円の金東柱を獲得する場合、1億円以上が必要となる。
だが、日本球界移籍を熱望する金東柱は昨オフ「金額にはこだわらない」としており、大幅に譲歩する可能性もある。
今後は条件面を調整しながら獲得を目指す。

そういう意味では同じ金でも昨年も話題となった金東柱の方が、機関紙スポニチの報道ということもあって可能性が高いような気がします。
こちらも今季19本塁打で通算打率が.314と金泰均と似通った成績ですが、パワーは一歩譲るものの安定感は抜群です。
ただ来季34歳という年齢と、7億ウォンの年俸を考えればダンピングをするとは言っても1億円を大きく下るとも思えず、ハードルはかなり高いと思われます。
あとは本人がどれだけ日本球界でプレーをしたいかにかかっていると思われ、足元を見るわけではないのですが単年6000万円程度で折り合いがつくのであればロッテ入りも無い話ではなく、それでもロッテの予算としてはかなりのオーバーですが、おそらくは金東柱にとって海外挑戦のラストチャンスである今オフへの意気込み次第でしょう。
もっとも記事中にもあるとおりいわく付きの選手ではありますので、活躍をしてもダメダメでも球団に対する攻撃の材料になりかねませんので注意が必要です。

何にせよ補強ポイントである左腕も含めて6人程度にまで候補は絞られているようですから、ズレータも含めて福浦や今江の刺激になる選手が対象となっていることは素直に評価をしたいところですし、早く来季の構想を練るためにも早期の決着を願いたいところです。
また舶来の4番候補を迎え撃つ大松の奮闘にも注目が集まりますし、とにかくチームの活性化に繋がる補強に徹してくれることに期待をします。

西本氏がコーチ就任 (10/27 スポーツ報知)

ロッテは27日、巨人などで活躍した西本聖氏(53)の投手兼バッテリーチーフコーチ就任を発表した。
背番号は71。
西本氏は愛媛・松山商高から1975年に巨人入り。
81年に沢村賞、中日に移籍した89年に最多勝のタイトルを獲得するなど、94年の引退まで通算165勝を挙げた。
2003年には阪神の投手コーチを務めた。
西本氏は「西村監督の下で日本一を目指して頑張る。選手たちにはいい環境を提供し、ちょっとした手助けができれば」とコメントした。

一方の投手陣では流れてくる投手偏重のドラフトネタに頭が痛くなってきていますが、もしかしたら来季に向けての一番の補強は西本コーチの就任かもしれません。
これまでのツケを一身に背負わせてしまうことになるので申し訳なく思っているのですが、ロッテファンの絶大なる期待が集まっていることは間違いないでしょう。
選手の立場になって考えるという指導スタンスにも好感が持てますし、例によって意味が分からないバッテリーチーフコーチという肩書きはさておき、おそらくは球団とも西村監督とも何の人脈もない中での起用でしょうから、しがらみなく白紙の状態から投手陣を立て直してくれることに期待をしています。
秋季キャンプに合流をするかどうかの情報はありませんが、とにかく数の多いロッテの投手を満遍なくじっくりと見てもらって、原石を磨き上げる手腕を見せてもらいたいところです。
江川監督、いやいや西本コーチこそがロッテに必要だったのだと、そう胸を張れる2010年であることを願っています。

 

コメント (12)