18 清水直行 投手 34歳 年俸2億4000万円
【2009年成績】 23試合 6勝7敗0S 防御率4.42 144回2/3 177被安打 14被本塁打 42与四球 1与死球 88奪三振 被打率.305
昨年のアホらしい大名契約で今季の清水にはさほどの期待はしていませんでしたが、案の定と言っていいほどの不甲斐ない成績で終わりました。
本人にも球団にも腹立たしい限りではあるのですが、この清水の契約が複数年契約の見直しのきっかけとなったのであれば、それはそれで意味があったと思うことにします。
数字だけを見れば他のミリオンダラーズに比べてまともだと言えなくもありませんが、その年俸を考えればお話にもならないことは言うまでもありません。
昨年のあれだけ頼もしかった清水はどこに行ったのか、まるで別人のように打たれまくる清水にエースの称号、そして背番号18が泣いています。
試合の終盤までそこそこのピッチングをしていても球数で交代となり、しかし小野や成瀬のように完投に執着をする素振りを見せることなく、淡々としていたようにも見えました。
もちろん本心では忸怩たる思いを抱いていたのだとは思いますが、それを表に出してチームを引っぱるぐらいのことをしなければならないのが選手会長としての責務であり、それを期待されての大型契約であったはずです。
ただ黙々と投げるだけのサラリーマン化してしまったように見えたのは清水にとっては不本意でしょうが、それだけの印象を与えてしまう契約なのですから仕方がありません。
ピッチングとしてはストレートにキレがなかった、まさにそこに尽きます。
これは一昨年の不調の原因ともなったもので、清水はストレートが活きてこその清水ということが改めて浮き彫りとなったシーズンであったと言えます。
イメージとは違って実は軟投派と言いますか、コンビネーションで勝負をするタイプの清水はスライダーなどの変化球に絶大な威力があるわけではなく、伸びのあるストレートとのバランスで打者を打ち取るのがスタイルとなっています。
そういう意味ではストレートの衰えとともに変化球中心のピッチングに移行をすることが出来づらい投手であり、そういうこともあって一昨年の不調は盛り返せないのではないかと危惧をしたわけで、しかし昨年の清水はストレートを復活させてエースの名に恥じない活躍を見せてくれましたので、秋季キャンプでしっかりと鍛え直せば復調の目は充分にあるでしょう。
本人もブログで「新体制になって下半身の強化メニューが激しくなって、ハァハァ言いながら走ってます。やっぱりスポーツは下半身からですよ!」と書いていますので、今さら何を言っているんだとの突っ込みはさておき、期待はしてよいように思います。
とは言え、来季に35歳となる年齢の壁は決して低いものではありません。
正直なところ復調をしたとしても年俸に見合った成績を残せるほどとは思っていませんし、来季でユニフォームを脱ぐことになってもおかしくはないとすら感じています。
清水もそのぐらいの認識はあるでしょうから、だからこそのメジャー挑戦もとの発言なのかもしれず、もしどうしてもメジャーのマウンドを踏むことを願うのであればマイナー契約も辞せず、そのぐらいの覚悟を示すのであればファンも応援をすることでしょう。
果たして高額の年俸を捨ててまでの覚悟があるのかどうか、ご家族のことも考えれば結局は残留となるのではないかと思っていますが、あと7勝と迫った100勝を目指すとの決意をしてくれるのであれば歓迎をしますので、何にせよ早期の決着を望みます。
背番号18がメジャーへの切符となるのか、それともエースとしての称号となるのかは清水次第ですから、悔いのない決断をしてくれることを願っています。
【オリオン村査定】 2億4000万円 → 2億8000万円 (△17%) ※2年契約