オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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2009年通信簿 0 荻野忠寛

2009-10-12 23:22:43 | 千葉ロッテ

0 荻野忠寛 投手 27歳 年俸6000万円

【2009年成績】 53試合 3勝3敗9S 防御率3.65 49回1/3 48被安打 6被本塁打 13与四球 2与死球 39奪三振 被打率.251

昨年の30セーブを引っさげて今季は開幕から守護神を務めて序盤はそれなりのピッチングを見せていた荻野でしたが、6月上旬にまさかの守護神剥奪となってからは中継ぎでも低空飛行を続けてしまい、苦しみ抜いたシーズンであったと思います。
それまで18試合に登板をして失点をしたのは僅か2試合で防御率は2.00の荻野を中継ぎに戻した理由は何だったのか、まさにただ1度の失敗で配置転換を決断した理由が理解できませんし、納得もしていません。
結果的にこの判断が荻野だけではなくシコースキーまでをも不幸にしてしまい、こと2009年に限れば何ら得るものがなかったと言ってもよいでしょう。

ただ長い目で見れば悪い話でもないと、実はそう考えています。
そもそも荻野は中継ぎタイプであると見ていますので、本来の力を発揮できる場に戻ってきたことをむしろ歓迎すらしています。
本人としては昨年にスポットライトを浴びたことで未練も当然のことながらあるとは思いますが、過去を振り返らずに前だけをしっかりと見て、中継ぎを極めることこそが肝要です。
そのための鍵は縦のカーブの復活、これまでも言い尽くしてきたことですが、この伝家の宝刀なくして荻野の復権はありえません。

ストレート、スライダー、カットボールを駆使した前半戦は、ボール自体にキレがあるためにコントロールが乱れさえしなければ抑えることができました。
しかし荻野の弱点であるボールがうわずったときに修正が効かないこと、これは致命的でもあります。
その弱点を補うのが縦のカーブであり、悪いときに悪いなりに投げられるようになるためには緩急の差を利用するしか手はないと言ってもよいでしょう。
いずれも130キロ台前半の球種で四苦八苦をしながらカウントを悪くして、苦し紛れのボールを痛打される姿を何度見たことか、歯がゆい思いの繰り返しでした。
あの落差のあるボールで打者の目線を動かすこと、これほどの武器をなぜに封印をしてしまったのか、昨年からの疑問が未だに解けていません。

実際のところは封印をしたのではなく、封印をせざるを得なかったのかもしれません。
ようやく中盤から投げ始めた縦のカーブは、ルーキーの年ほどの落差はありませんでした。
何らかの理由があって試合で投げることを躊躇した、そのことが成瀬の轍を踏むようなストレート増速宣言に繋がったのかもしれません。
しかしいかにキレがあっても同じようなスピードのボールだけで何年も太刀打ちできるほどプロの世界は甘くはなく、それはそれでいい経験になったのではないかと思います。
投げているうちに徐々に落差も戻りつつありますし、ストレートは130キロ台でもキレと打者の内角に果敢に攻め込む気持ちの強さがありますので、カーブとのコンビネーションが復活をすれば自在のピッチングができることでしょう。
来季は中継ぎとして50試合で30ホールド、防御率2点台前半を目標に、再び荻野の名を轟かせてくれることに期待をします。

2007年通信簿
2008年通信簿


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ストーブリーグ

2009-10-12 12:02:50 | 千葉ロッテ

実生活ではストーブを出すにはまだ早いですが、球界では既にストーブリーグが始まっています。
いち早くオフに入ったロッテでも、ドラフトにFAと機関紙がいろいろと報道をしてくれています。

ロッテ 慶大の防御率1点台エースを上位指名候補に (10/12 スポーツニッポン)

ロッテが29日に迫ったドラフトの上位指名候補に慶大・中林伸陽投手(22)をリストアップした。
巧みな投球術を高く評価する球団関係者は「左投手はどうしても欲しい。中林は力強さも増してきたし、上位じゃないと獲れない」と説明。
球団では1位指名の最有力候補に花巻東・菊池を挙げているが競合は確実な上、菊池がメジャー挑戦も視野に入れていることから、同じ左腕の中林の2位以上での指名を検討している。
東京六大学リーグ通算18勝の中林は最速147キロの直球に加えカーブ、チェンジアップ、スライダー、フォークなど切れのある変化球も多彩。
今秋は5試合に登板しリーグトップタイの4勝(1敗)、防御率1.88と春から大きく成長を遂げた。
複数の球団が上位候補に挙げる逸材だ。
チームの先発陣で左腕は成瀬1人だけ。
救援陣も駒不足とあって今オフの補強ポイントとなっている。
慶大選手の指名となればロッテでは01年・喜多隆志以来で、投手に限ればドラフト制以降初となる。
「東京六大学で鍛えられた選手は、プロでも結果を残している人が多い」と球団関係者の期待も大きく、イケメン慶応ボーイを指名する可能性は高い。

また今年も投手ですか、と溜息をつきたくなるようなニュースです。
先日に瀬戸山球団社長が菊池への特攻を口にしたようですが私は懐疑的で、一部に報道をされた岡田(智弁和歌山)に流れるのではないかと見ています。
さらに中林では今年も野手の補強は後回しとなるのが必至で、何ともやりきれない気分になりそうな話題であり、もし2巡目に中林であれば1巡目は堂林(中京大中京)でいって欲しいですし、中長期的なチーム作りを考えるのであれば上位2枠のうち1枠は野手でいかなければなりません。
鬼屋敷(近大高専)、堂林、秋山(西条)、清田(NTT東日本)あたりから確実に1人は抑えておきたいところですし、中位でも河野(九州国際大付)、陽川(金光大阪)、中田(亜大)、中原(亜大)、熊代(日産自動車)、荒波(トヨタ自動車)、川端(ホンダ鈴鹿)、小粥(ヤマハ)ぐらいから指名がないと来季も厳しくなります。

ちなみにジンクスと言うわけでもないのですが、どうも智弁和歌山や慶大はアマチュア球界では名を馳せてもプロではイマイチ、といった感じがしてなりません。
ロッテで言えば喜多ですし、一昨年に推していた加藤(ヤクルト)には失望をしています。
智弁和歌山で言えば高塚(元近鉄)、中谷(阪神→楽天)、武内(ヤクルト)などがそうですし、ここ最近で慶大で期待通りに活躍をしたのは高木(元西武)や高橋(巨人)ぐらいしか思いつかず、投手ではようやく山本(近鉄→オリックス)が何とかなりそうといった感じでしかありません。
単なる巡り合わせと言ってしまえばそれまでですが、PL学園あたりとは鍛え方が違うのかもしれませんし、実力以上に名前だけが独り歩きをする東京六大学ということもあるのでしょうから、慶大に限らず斎藤(早大)や大石(早大)らにも過大な期待はしない方がよさそうです。

件の中林は今年はまだ1度しか見ていないので評価は難しいのですが、ややスリークオーター気味のフォームから投じられるストレートは140キロ前後で、力でねじ伏せるタイプではなく、スライダーを軸にした変化球とのコンビネーションで抑えるスタイルだと思います。
コントロールは悪くはないものの制球で勝負といった感じではありませんから、平均的と言えば平均的、特徴がないと言ってしまえばそれまでですが、今年の候補の中では上位に名を連ねてもおかしくはないといった感じでしょう。
木村や服部らと比べてどうかと問われれば、化ける可能性はあるものの無理をしてまで獲るレベルではない、というのが現時点での私の評価となります。

右の柱が欲しい阪神 FA小林宏に興味津々 (10/12 スポーツニッポン)

阪神が5月に国内FA権を取得したロッテ・小林宏之投手(31)の獲得に動くことが11日、明らかになった。
今オフの補強ポイントに右の先発投手を挙げており、小林宏がFA権を行使すれば獲得に乗り出す。
CSを最後まで争った後半戦は能見、岩田の両左腕が先発陣の中核だった。
一方で2年連続開幕投手の安藤は8勝12敗、新加入の久保は9勝を挙げたが最後は中継ぎに回るなど、右投手が期待に応えられなかった。
球団幹部は「右で先発の柱となれるような投手が必要。FAなら小林宏に注目している」と評価。
小林宏は今季4勝ながら、05年から3年連続で2ケタ勝利を記録し、07年は自己最多の13勝をマーク。
通算71勝の実績は申し分ない。
今後は右腕の動向を注意深く見守りながら、獲得へ全力を挙げる方針だ。

そうでなくても欲しい欲しい病でマスコミを賑わす阪神が、今年はCS出場を逃したことで例年より早く発症をしたようです。
最初のターゲットは小林宏で、昨年は清水や久保を標的にしていましたので、どうにもロッテ好きが高じているとしか言いようがありません。
それだけ他球団からすれば魅力的な選手がいて、かつ獲りやすいとでも思われているのでしょう。
個人的には小林宏には来季の守護神にもと考えていますし、久保の件もあって阪神だけは嫌だというのが率直な感想です。
小林宏はチーム2番目の高給取りでAランクですから人的保障もあるのですが、赤字削減を目指す球団は差額が6000万だけに金銭補償だけにするであろうことは想像に難くなく、面白みが無いということもあります。
こう考えるとロッテに限らず実際に人的保障が選択をされるのはBランクのみ、なのでしょう。

現実問題として小林宏がFA権の行使をするかどうか、これはまた微妙だったりもします。
メジャー挑戦を諦めていないのであれば来季まで権利を温存するでしょうし、国内でプレーを全うするのであれば環境を変えることを考えてもおかしくはありません。
私は前者だと考えていますが、もし仮に後者であった場合でも阪神だけはやめて欲しいですし、6000万を捨ててでも人的保障を考えたくなる巨人に行ってもらいたいと、手を出すとしたらこの2球団ぐらいでしょうから、そんな願いを持っています。
もし両球団が手を挙げた場合には生活環境の変化を考えて小林宏は巨人を選ぶと思いますし、手を挙げる可能性としてのソフトバンクは考えないことにしています。
もちろん残留をして、復活をした上でメジャーに旅立ってくれることが球団としても本人としても最高のシナリオであることは言うまでもありません。

 

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律儀なポニーキャニオン

2009-10-12 01:30:20 | 千葉ロッテ
千葉ロッテマリーンズ サンクスボビー!

ポニーキャニオン

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2005年から律儀にロッテのDVDを発売しているポニーキャニオンが、今年もリリースをしてくれます。
毎度のことながら商売になっているのかが心配になるのですが、ありがたく頂戴をするのがロッテファンの正しい作法でしょう。
サブタイトルに「サンクスボビー!」とありますが、ポニーキャニオンの商品説明では「千葉ロッテマリーンズ2009年度の激闘の軌跡と、2004~2009年ボビー・バレンタイン監督の功績を収録した、ファン必携のオフィシャルDVD!」とありますので、いろいろな意味で記憶に残る戦いぶりを後世に残すことができそうです。
何と収録時間は140分ですから、寂しいオフの心強いパートナーとなってくれることと思います。

個人的にお願いをしたいのが、千葉マリンスタジアムでビジョンに映している映像のDVD化です。
今年で言えば40周年記念になりますが、それ以外でもいろいろなイベントの際に過去の資産からピックアップをした映像を流してくれていますが、あれをまとめて商品化をすれば売れるのではないか、あるいはゴールドやプラチナ会員の景品としてはどうかと何回か球団にリクエストをしたものの、残念ながら実現には至っていません。
版権などの問題があるのかもしれませんが、もったいない気がします。
もし球団関係者がこのブログを見てくれているのであれば検討をお願いしたいですし、球団関係者に知り合いがいらっしゃる方にもプッシュをお願いしたいです。
温故知新、改革を目指して新たなスタートを切った西村ロッテの最初の商品としては最適だと思いますので、実現を願ってやみません。

 

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