オリオン村(跡地)

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2009年通信簿 9 福浦和也

2009-10-19 23:12:21 | 千葉ロッテ

9 福浦和也 内野手 34歳 年俸1億2000万円

【2009年成績】 129試合 396打数 47得点 108安打 打率.273 18二塁打 0三塁打 6本塁打 39打点 1盗塁 50四死球 65三振 得点圏打率.293

3割を切ってから既に3年、その年齢もあって不調ではなく衰えだと言われても仕方がないシーズンが続いていましたが、それでも今季は復活への足がかりになるのではと期待をさせるような打撃を垣間見せてくれました。
堀の頑張りやズレータの獲得が検討をされるなど厳しい環境に変化はない来季ですが、あの華麗なバッティングを多く見られるシーズンになることを願ってやみません。

とにかく序盤の福浦は悲惨の一語でした。
ボールの力に負けた弱々しい打球が多く、テクニックで野手の間を抜いたり頭をぎりぎりで越えたりとのヒットが精一杯で、あのラインドライブで鋭く飛んでいく打球の面影はどこにもなく、冗談抜きで今季限りでの戦力外の心配をしたものでした。
その福浦の不調が堀の復活の手助けとなったことは瓢箪から駒ではあったのですが、福浦に期待をしているファンとしては失望の日々が続いたことに違いはありません。
神戸を一塁で起用をすべきではないか、などのポスト福浦が話題になった春先は将来への期待と現状の不満が入り交じり、かなり複雑な心境に陥いったものでした。

しかし何がきっかけとなったのかは分かりませんが、中盤以降は徐々に福浦らしさが戻ってきました。
レフト前に落ちるヒットが増え始めましたし、一二塁間を鋭く破る当たりを目の当たりにして狂喜をしたものでした。
そして終盤の豪快なホームランは、まさに復活への狼煙と言ってもよいでしょう。
序盤の不振は例によって腰痛などの体調不良が原因だったのか、それが癒えたことでの復調であれば話は分かりやすいのですが、それであれば来季に向けて体調の維持が求められますし、理由が別であれば本人が自覚をしているかどうかが鍵となります。
福浦には3番が似合う、そう感じたファンも多かったでしょうし、その期待に応える福浦であってもらいたいです。

守備では相変わらずの華麗なグラブ捌きと一塁線を破ろうとする打球への反応と、年齢に応じた衰えはまだ見られません。
今江や西岡らのスローイングに難のある選手にとっては、福浦の存在が大きいことは衆目の一致するところでしょう。
愛甲、福浦と好守を誇ったロッテの一塁の次世代が誰になるのか、神戸なのか青野なのかは分かりませんが、その偉大さを思い知る日々が一日でも先であることを願っていますし、若手が越えなければならない大きな壁であり続けて欲しいと思います。

あと413本のヒットを打って2000本安打を達成するためには最低でも3年、普通に考えれば4年は主力としてプレーをし続ける必要があります。
その年齢を考えれば厳しい数字であることは間違いありませんし、この3年の低空飛行が悔やまれますが、今はとにかく一歩ずつでも進み続けることを考えるしかありません。
そのためには今さらながらも引っ込み思案の地味な性格を改造してでも若手を言葉でも引っぱる姿を見せて欲しいですし、ちんたら走りも改善をする必要があります。 
無くてはならない存在になることが生き残りへの道ですので、福浦にとっては重要なシーズンとなる2010年です。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 1億2000万円 → 1億1000万円 (▼8%)

 

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