オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

来季への地ならし

2009-10-07 22:31:56 | 千葉ロッテ

ここ10年で最大級とも言われる台風18号の接近を明日に控えながらも、今日の船橋は穏やかに暮れていきました。
しかしまさに嵐の前の静けさ、なのかもしれませんので、明日の暴風雨を考えると気が滅入ってきます。
そんな中でロッテは無事に今季最終戦を消化し、2009年のシーズンは借金15の5位で幕を降ろしました。
この成績は満足のいくものではありませんが、今は選手やスタッフにお疲れ様でした、の言葉をかけたいと思います。

静かだったのは船橋の天候だけではなく、杜の都ではロッテ打線が僅か3安打と抑えられての零封負けを喫してしまい、最後を飾ることができませんでした。
投げては唐川が8失点でのKOですから、まるで昨日のセレモニーを盛り上げてくれた楽天にお返しをするような、そんな一方的な試合です。
それでも放棄試合のようなスコアで締めくくったことで膿を出し切り、暫しの休息の後に始まる秋季キャンプで傷口をふさぐことができるのであれば、悪い終わり方でもありません。

規定投球回数を達するためにチャンスをもらった唐川でしたが、今日も終盤に失速をしてしまいチャレンジは失敗で、借金を3も背負った形でシーズンを終えることになりました。
防御率が示すように勝ち運に恵まれなかった唐川ではありましたが、課題が如実になったシーズンでもあり、いい経験ができたのではないかと思います。
この課題をクリアすることができれば主戦への第一歩を踏み出すことになるのでしょうが、来季も似たような軌跡を描くようなことになれば、「素材はいいものがあるのだが」とのフレーズが常につきまとうことになりかねません。
正念場の3年目、来季の唐川には貯金が5以上の2桁勝利を期待します。

一方で規定投球回数に達したのが渡辺俊で、正直なところガッカリとしました。
こんなときにだけ連投をして得た記録にいかほどの価値があるのか、私は疑問に思っています。
周りの配慮での達成ではあるのですが、渡辺俊には断る勇気と気概が欲しかったです。
規定投球回数に達して喜んでいるレベルではないはずの渡辺俊の昨日今日に、輝かしい来季への光は見えてきません。

超前向きに考えるとすれば、これらは来季への地ならしなのかもしれません。
これで先発投手が中6日で100球前後などという緩い待遇を剥奪されても、誰も文句は言えないはずです。
都合のいいときだけは中3日や連投は辞さないものの、普段は楽ちんなどという過ごし方が許されるわけもありません。
ようやく普通の状態に戻ることができる、そのための陣痛だと思えば我慢もできます。
明日は嵐の中での西村ロッテの船出となりますが、ファンも乗り遅れることなく2010年のチケットを手に入れて、明日に向かって突き進んでいきましょう。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0

0

0 0 0 0 3

1

楽天 0

4

0 0 1 0 3

1

X 9 11 1


◆10月7日(水) 楽天-千葉ロッテ24回戦(楽天13勝11敗、18時、Kスタ宮城、12,239人)
▽勝 永井 26試合13勝7敗
▽敗 唐川 21試合5勝8敗
▽本塁打 草野7号(唐川)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、渡辺俊、上野―里崎
楽天 永井、川岸―中谷

 

コメント (24)

待ってるぞ、小宮山

2009-10-07 02:09:40 | 千葉ロッテ

 

予想どおりに今日の試合は決行をされ、それなりの雨の中での久しぶりに傘を差しての観戦となったのですが、寒さもあってかなりの苦行となりました。
球場に向かう途中と家に帰るときには雨が小降りとなったのが不幸中の幸いでしたが、それでも雨天でのチャリはかなりの疲労をもたらし、熱い風呂が恋しいです。

近い将来、このユニホームをまとって、この場所に帰ってくることを願って、引退のあいさつとします。

まさか小宮山がこんな言葉を口にするとは思ってもいませんでした。
ロッテで指導者になるつもりはなく、まずは母校の早大監督を目指し、最終的には横浜あたりの監督を狙っていると見ていたのですが、リップサービスであっても嬉しいです。
西村監督の次の次、ぐらいが小宮山監督の誕生であれば、まだまだロッテも捨てたものではありません。
待ってるぞ、これが今の素直な気持ちです。

その小宮山の最後の1球です。
ナイターでかつ雨天ですから光源が足りずにシャッタースピードを落としたため、この程度の写真にしかなりませんでした。
それでも貴重な1枚で、あまりにあっけない最終登板ではありましたが、最後に史上最年長セーブという記録がついたことは小宮山にとってはいい餞になったと思います。
19年間、お疲れ様でした。

小宮山のセレモニーの次がバレンタイン監督の挨拶で、たどたどしい日本語で一生懸命に話していました。
大河ドラマがクランクアップをされたときに主人公が次作の主人公から花束をもらうのと同様な、そんなシーンもありました。
バレンタイン劇場が終了をした後に始まる西村座の興行がどうなるのか、鍵を握る秋季キャンプはすぐそこです。

ちなみに場内に千葉県警がうろうろとしている殺伐感があった一方で、心配をされた騒動は起きませんでした。
私は3回表からセレモニー終了後30分ほどしか球場にはいなかったのですが、おそらくは試合前なども何もなかったのだと思います。
これは球団の警備が行き届いていたからと言うよりは応援団が自重をしたのでしょうし、来季に向けてどう後始末をしていくかが注目をされますが、何もなかったような顔をして2010年が始まる、そんなオチが待っていそうな気がします。
一部のならず者が球場から去るのであれば、そんなオチでよいのかもしれません。

ところでセレモニーの最後にバレンタイン監督やベニー、バーナムJr.やランビンなどがスタンドに挨拶をするためにグラウンドをぐるっと回ったのですが、その中にシコースキーはいなかったようですので、すぐに解雇といった話にはならないのではと想像をしています。
契約交渉がもつれればどうなるかは分かりませんが、ちょっとだけ安心をしました。
これで全日程終了後にリリースの発表なんてことがあった日には、それなら何で一緒にセレモニーに参加をさせなかったのだと、それこそ暴動が起きるかもしれません。

試合のことを忘れてはいけません。
先発の成瀬はキレのあるボールを投げ込んだかと思えば甘いボールを痛打されるという、なかなか評価の難しい投球内容でした。
ただ珍しく四死球を4つも与えながらも全体的なコントロールはまとまっていたため、見ていて安心感があったのはいつもの成瀬で、この安定感は大きな武器になります。
ウエイトコントロールさえ失敗をしなければ来季も10勝は堅いですし、15勝も無理な数字ではありません。
2010年の開幕投手は100人に聞いても100人が成瀬と答える、そんなオフを過ごしてもらいたいです。

目指したのは単独最多敗戦?

成瀬の後に投げたのが規定投球回数まで2/3イニングと迫った渡辺俊でしたが、まるで小林宏を出し抜いて単独でリーグ最多敗戦を目指したかのようなピッチングでした。
アンダースローとしては辛い足場ではあったものの、送りバントによる1死だけでKOをされたのは酷すぎます。
残りの1/3イニングは明日の最終戦でクリアをするしかないのですが、しかしそこまで気を使う必要はないでしょう。
気の毒なところはありますがチャンスは1度で充分で、甘えは身を滅ぼします。

打線では「堀も引退?」と思わせるような久しぶりのセカンドでのスタメンに、ヒットを打った直後のベニーばりの交代と、何がしたかったのかがよく分かりません。
ドキドキしながら場内アナウンスを聞いていたのは、私だけではないはずです。
またせっかくフライを落球してくれたのにちんたら走っていてアウトになった橋本将は罰金ものですし、西岡のセーフティーバント失敗には腹も立ちません。
それでも久しぶりに石化が解けたサブローがホームランを含むマルチヒットで力を見せつけましたし、楽天の自滅守備にはしゃぎまくる里崎の笑顔に救われもしました。
1軍の観戦成績は57試合で.519と勝ち越しで終われたことで気分もいいですし、また来季にむけて充電を始めるためのエネルギーをもらったような今日の試合でした。

こちらはセレモニーの号外で、ほんの30分ほどで配り始めていました。
私がもらったのは裏面が共通の2種類ですが、もしかしたら他にもあるかもしれません。
こんなものが短時間で作れるんだと、妙な感心をしています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
楽天 0 2 0 0 0

0

0 0 0 2 6

0

千葉ロッテ 0

1

1 0 0 0 0

3

X 5 10 0


◆10月6日(火) 千葉ロッテ-楽天23回戦(楽天12勝11敗、18時15分、千葉マリン、29,392人)
▽勝 荻野 53試合3勝3敗9S
▽S 小宮山 12試合1勝1S
▽敗 福盛 37試合7勝1敗9S
▽本塁打 サブロー22号(岩隈)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、渡辺俊、荻野、シコースキー、小宮山―里崎
楽天 岩隈、佐竹、福盛―中谷

 

コメント (34)