オリオン村(跡地)

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2009年通信簿 8 今江敏晃

2009-10-18 23:26:53 | 千葉ロッテ

8 今江敏晃 内野手 26歳 年俸1億2000万円

【2009年成績】 113試合 409打数 35得点 101安打 打率.247 19二塁打 2三塁打 9本塁打 60打点 2盗塁 18四死球 60三振 得点圏打率.322

昨年の骨折の影響を引きずりながらのシーズンでしたが、あまりいいところなく1年が終わってしまいました。
大きく成績を落とした今季をどう反省をするのか、今江の来季は奥さんとの語り合いが重要なポイントかもしれません。

今江の初球打ち、そして凡退といった悪夢のストーリーに苛立ちを隠せなかったのは私だけではないでしょう。
しかもチャンスにチームトップの17併殺であり、また規定打席未満ながらも409打数で.322とサブローを上回る得点圏打率を誇りながらも印象が薄いのは、この積極性と軽率さをはき違えているところにあると言ってよいと思います。
せっかく他の打者が待球で四球を選んで塁を埋めたのに初球を凡退、打線が爆発をして押せ押せムードの中で併殺と、まさに得点ストッパーのイメージがありすぎます。
しかし実際は昨季を上回る打点を稼いでいるわけで、この本来の姿とは違った印象を見るものに与えてしまう負のオーラの払拭が、来季に向けての大きな課題となります。
これは今江に限った話ではありませんが、初球を叩く積極性は買うものの、それが果たして好球必打になっているのかどうかを考え直す時期にきています。
選球眼の向上と言えば簡単な話となってしまいますが、ただストライクを振るのではなくケースに応じてどういうバッティングをするのかをイメージして打席に入ることが求められますので、そういったイメージトレーニングから入ることが必要なのかもしれません。

それでも個々のプレーには非難が集まるものの、今江というプレーヤーが支持をされ続けているのには理由があります。
他の選手の手抜きが目立った今季でも、常に一生懸命さが見て取れた今江でした。
守備でも走塁でも打撃でも全力を尽くしている、成績が今ひとつでもそういう選手にこそファンの支持が集まるのは自然な流れでしょう。
いつか実を結ぶときがくると温かく見守りたい気分になりますし、そのチームを救う笑顔が満開になる日を心待ちにしたくもなります。
西岡というマスコミ受けをするキャラクターが側にいるためにどうしても地味な立場に置かれてしまいがちですが、その殻を破るためには積極的に投手に声をかけるなどして内野の要となることが必要であり、ミスターロッテは自分だと積極的なアピールをすること、そのことが今江の成績向上に繋がるような、そんな非論理的な考えをここに記しておくことにします。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 1億2000万円 → 1億800万円 (▼10%)

 

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当然の帰結

2009-10-18 18:48:54 | 千葉ロッテ

昨年の清水の大名契約が大失敗に終わったこともあってか、ようやく球団も重い腰を上げたようです。
複数年契約を今後は結ばない方針を打ち出したことは赤字削減の一環でもあり、また正常な雇用関係の維持のためには必要なことですから、当然の帰結とも言えます。

ロッテ厳冬更改…今オフから複数年契約なし! (10/18 スポーツニッポン)

ロッテが今後は各選手と複数年契約を結ばない方針を固めた。
球団関係者は「これまで複数年であまりいい結果が出ていない。今オフからやりません。一年一年しっかり勝負してもらいたい」と説明。
サブロー、橋本将、小林宏、小野らFA権を保有する選手の引き留め策としても採用しない考え。
また同関係者は今季チームが5位とあって「球団と前監督のゴタゴタは多少考慮するが、プロは結果がすべて」と厳冬更改を示唆した。

清水だけではなく小林宏、福浦も結果が伴わなかった複数年契約ですが、一方で前回の小林宏や里崎、継続中の西岡については必ずしも失敗とは言えません。
しかしその年俸に見合った結果だと胸を張れるかと問われれば、ちょっと微妙だったりもします。
理由はいろいろとあるのでしょうが、成績を問わずに年俸が長期間保障をされる中で選手の向上心を奪ってしまっていることが一番大きいように思います。
これは私が複数年契約に反対をする最大の理由でもあり、自分の成長に枷をかけてしまっている愚挙だとも言えるでしょう。
頑張らなくても、あるいはどんなに頑張っても上限が同じ、そんな契約の中で努力をし続けるのにはかなりの忍耐力が必要でしょうし、逆に言えばそういった忍耐力を持つ選手には複数年契約などを結ぶ必要はありません。

それでもなんだかんだ言っても今後も複数年契約を結ぶ必要が出てくるケースもあるでしょうから、そういった場合には固定+出来高といった形にするべきでしょう。
保障をされるのは固定給のみですが、それでもベテランにとっては複数年にわたって保障をされるのであればありがたい契約になるはずです。
例えば昨年の清水を例に取れば、1億6000万を固定給にして上限6000万の出来高をプラスした2年契約という形です。
固定給が前年と変わりませんが、そもそも1億6000万をもらっているのであれば13勝ぐらいはしても当然ですし、してもらわなければ困ります。
それだけの給料をもらいながらも2桁勝利をしたぐらいで年俸がアップをする、今の球界は自ら破滅の道を進みつつあるように思えてなりません。

まあ何にせよロッテが複数年契約の廃止という決断をしたことで他球団の草刈り場となるのであればそれはそれで構わないと、不釣り合いな年俸をもらいながらも不甲斐ないプレーしかできない選手を見て苛立つぐらいであれば、若い選手が必死にプレーをする姿を見守りたいと思います。
もちろん選手が身の丈にあった年俸でロッテでプレーをしてくれることを否定するわけではありませんので、サブローや小野らが常識的な年俸でロッテのユニフォームを着続けてくれるのが一番であることは言うまでもありません。
とは言え出番を求めて移籍を模索する橋本将は真っ当な権利の行使ですから強く引き留めることは本人にとっては不幸ですし、サブローがロッテより他球団でのプレーに魅力を感じるのであればそれも仕方がありません。
いやいやロッテでプレーをする姿を見るぐらいであれば、すっぱりと未練を断ち切った方がよいです。

厳冬更改についても、これも当たり前のことだと思います。
以前にも1996年に「野球に専念ができなかった」という馬鹿らしい理由でダウン幅を縮めた吉田の例がありましたが、こんなことは絶対に認めてはなりません。
影響があろうが無かろうが全力を尽くすのがプロ野球選手としての努めであり、同じ環境の中で結果を残している選手がいることを考えれば理由にならないことは明白です。
もしそんな言い分を認めてしまえば、選手は常に言い訳を探しながらプレーをすることになりかねません。
査定に関して選手と球団との間で食い違いがある場合にはとことん話し合って納得をした形で契約をする、そんな当たり前の姿に早く立ち戻ってもらいたいです。
結果が伴わなかった、チーム成績が悪かったという言葉を錦の御旗にしていることから球団がどこまで真剣に契約形態の正常化を考えているのかが疑問ではありますが、大上段から見下ろすのではなく、選手と同じ立ち位置で新しいスタートに向けて模索をしてくれることを願っています。

 

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頭でっかちになりませんように

2009-10-18 01:17:21 | 千葉ロッテ

まるでブロガーのネタ作りのことを思ってか細切れにニュースを提供してくれるロッテですが、今日も地味に1人のコーチ就任の発表がありました。
ある意味で来季の鍵を握っているとも言えるフィジカルコーチ、トレーニングコーチですから、球団には慎重かつ大胆な人選をお願いしたいところです。

コーチ就任のお知らせ (10/17 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト)

赤坂守(まもる)氏(51)が、フィジカルコーチに就任することが決まり、背番号は「98」となりましたのでお知らせします。
本日、17日から薩摩川内での秋季キャンプに合流しました。
■赤坂氏コメント
「千葉ロッテマリーンズの選手達の身体をしっかりと鍛えてケアをし、西村監督が目指す常勝球団作りのお手伝いをしていきたいです。」

立花、弘田の前任者もそうでしたので必ずしもプロ野球経験が必要だとは言いませんが、球歴が全く無いというのは気がかりではあります。
トレーニングコーチが他にいればいいのですが、そうでなければ故障対策が中心になってしまうことになります。
もちろん怪我をしないためのストレッチやウォーミングアップなどは重要なことですので専門家が見ることは歓迎をしますが、野球選手として必要なケアを理解しているかどうかは疑問であり、今のロッテに必要な根性論によるトレーニングに否定的な立場に立つことも予想をされます。
また海千山千の選手たちに厳しく指導ができなければ宝の持ち腐れですし、迎合をするような頭でっかちな指導にならないことを願うばかりです。

理想はプロ野球経験者が専門的な知識を学んだ上で、トレーニングコーチに就任をすることでしょう。
ロッテで言えば荘は以前にトレーニングコーチをやっていましたし、そういった勉強をしていたとの記事を読んだような記憶もあります。
本人としては投手コーチが希望でしょうが、選手としての実績があり、ものをハッキリと言える性格の持ち主であることからもトレーニングコーチに最適ではないかと考えますので、球団に残った中での荘の今後に注目をしたいと思います。

 

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