オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

2009年通信簿 10 大松尚逸

2009-10-20 22:48:37 | 千葉ロッテ

10 大松尚逸 外野手 27歳 年俸5400万円

【2009年成績】 139試合 494打数 67得点 133安打 打率.269 28二塁打 1三塁打 19本塁打 79打点 0盗塁 51四死球 80三振 得点圏打率.270

今季の大松は浮き沈みの激しい、かなり激動のシーズンでした。
そんな中で昨年と遜色のない成績を残せたことは大松にとっては自信になったでしょうし、来季こそ不動の4番として君臨をする姿を見ることができそうです。

快調なスタートを切ったかのようにも思えた大松が不振のどん底に落ちるまではあっと言う間で、何が起きたのかが分からないぐらいでした。
外野に打球が飛ばない時期もありましたし、ボールとバットが30センチぐらいも離れているような空振りもありました。
2年目のジンクスと呼ぶには年数を重ねすぎていましたし、本人もその自覚があったであろう4番を井口に奪われたことによる空回りがあったのかもしれません。
何にせよ大松の不振がチームに与えた影響は甚大で、井口の好調さと被らなかったことがチームに勢いがつかなかった理由の1つでもありました。

しかし交流戦からは徐々に調子を上げ始めて、4月末には1割にも満たなかった打率もレギュラーとして我慢ができるレベルまで戻ったのはこれまでの経験があってこそでしょう。
2007年に左方向を意識することでマークをした3割、これこそが大松を支えていると考えています。
不振に陥っても左方向を意識した打球が増え始めたときが復調へのサインだと、非常に分かりやすい選手が大松です。
今季は何度か不振に陥りながらもそうやって復活をしましたので、シーズンを通したスランプの心配をする必要はないと思える頼もしさです。
あれだけの絶不調ながらも昨年とさほど変わらない成績であり、終盤は堂々たる4番で連続試合ヒットを続けたことからも、来季は正真正銘の4番打者となってくれることでしょう。

長距離打者にありがちな三振の多さも目立つ大松ですが、それでもデビューをした頃の変化球に全く合わなかったバッティングからするとしっかりとボールを見極めることができるようになり、徐々にではありますが四球の数も増えてきました。
しかしその一方でチャンスに早いカウントから擦るようなバッティングをしてしまうケースも多かった今季で、それでも堂々たる得点圏打率.270に79打点なのですが、大松の力を考えれば物足りないと言わざるをえません。
それも周りの打者の調子よるところもあるでしょうから、前後を固めるであろう福浦や井口の結果がダイレクトに大松に響く、そんな来季になりそうです。

課題と言われている守備と走塁については、さほどの成長は見られませんでした。
肩の強さを見せつけることはありましたが無駄な返球も多く、クッションボールの処理を苦手にするところも変わらなかったことから、打撃があってこその大松の域は脱していません。
守備に安定感がなければ打撃が下降気味のときに拍車をかける結果となるだけに、とにかく数多く打球をこなして経験を積んでいくしかないでしょう。
走塁も同様で、瞬時の判断は頭で考えてどうこうなるものではありませんから、とにかく失敗を恐れずにチャレンジをする気持ちを忘れないでもらいたいです。

レギュラーとして3年目の来季は、大きなブレイクがどうしても期待をされます。
最低でも.280の25本は求められますし、日本人としてはおそらく落合以来の30本塁打で24年ぶりの快挙を達成してもらいたいものです。
それだけの力は充分にある大松ですから大きく花開くことを信じていますし、きっとやってくれるでしょう。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 5400万円 → 8000万円 (△48%)

 

コメント (17)