オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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ロッテ愛

2009-10-24 01:13:37 | 千葉ロッテ

FA権を持っている選手が口にする愛は常套句であり、また多分に打算を含んでいることは承知をしていますが、それでもファンとしては選手がチームを好きだと言ってくれることは素直に嬉しいですし、これまで以上に応援をしたくなります。
今日は小野が残留を前提としているとのニュースが届き、不快だったシーズンの垢が少しずつでも落ちていく気分です。

ロッテ小野、FA権取得も“残留宣言” (10/23 日刊スポーツ)

今季、海外移籍も可能なFA権を取得したロッテ小野晋吾投手(34)が22日、権利を行使しない意向を示した。
「まずは球団の話を聞いてからと思っていますが、ロッテが好きですから出たくない気持ちはあります」と“残留宣言”。
新たに投手コーチに西本聖氏(53)が就任したことも決断の決め手になっている。
「西本さんには以前キャンプで話を聞いたことがある。同じシュートピッチャーなので学ぶことはたくさんある。あのシュートをものにできれば投球の幅が広がる」と、早くも弟子入り志願した。
昨年は横浜からのオファーもあり、最後まで悩み抜いた末に宣言せず残留を決めた。
「今年は悩みはあまりない」とスッキリ。
防御率3点台の安定感で8勝をマーク。
3年ぶりに規定投球回にも到達するなど存在感を示した。

小野は今年のピッチングに手応えを感じているでしょうし、来季も先発として期待をされているのであれば無理に環境を変える必要がないことは当然のことで、おそらくは年俸も1億に戻るでしょうから残留は決定だと思って間違いないでしょう。
他のミリオンダラーズが不甲斐ないだけに、背番号29の輝きでチーム最年長投手の意地を見せてもらいたいです。
来季は5年ぶりの2桁勝利を目指して欲しいですし、100勝への足がかりを築くシーズンとなることを願っています。

この小野に限らず、メジャー挑戦を口にしている清水の「ロッテは好きだし、お世話になっている。他球団へは100%ない。」や小林宏の「ロッテが好きだし、基本は残留です。」、そして福浦の「一番は『地元の千葉で』という気持ち。このメンバーでもう一度優勝したい。」とロッテ愛が炸裂をしているのは嬉しい限りです。
やはり日本人の気質としては長くチームでプレーをする選手に気持ちが傾くのは自然なことで、不甲斐ない成績であってもチームへの愛を言葉にされると思わず頬が緩んでしまいますし、幸せな気分になれます。
単純と言われればそれまでですが悪いこととも思いませんし、チームを愛する選手たちと戦っていきたい気持ちに嘘偽りはありません。
サブローや橋本将が今後にどういった言葉を発するかは分かりませんが、本人が悔いのない結論を出して欲しいとは思いつつも、やはりロッテへの愛を期待している自分がいます。
何にせよドロドロなシーズンだっただけに、どういった結果になるにせよ選手の去就ぐらいはきれいにして欲しいと、そう心から願っています。

 

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2009年通信簿 12 川崎雄介

2009-10-23 23:05:34 | 千葉ロッテ

12 川崎雄介 投手 27歳 年俸5400万円

【2009年成績】 45試合 1勝1敗0S 防御率4.74 43回2/3 50被安打 5被本塁打 18与四球 3与死球 24奪三振 被打率.313

まさに絵に描いたような転落、と言うほどの成績でもありませんが、今季の中継ぎで期待を裏切った一番手は川崎であることに異論があるロッテファンは数少ないと思います。
昨年のホールド王の面影もないピッチングに、来季への不安が募ります。

昨年に続いて故障で出遅れた川崎でしたが、今季は輝きを取り戻すことなくシーズンを終えることになりました。
その奪三振率の低下を見ても分かるとおりボールにキレが無く、やや横手から出てくる肘の下がったフォームも気がかりで、単に不調で片付けてよいかの不安があります。
まさかのフェニックスリーグへの参加も球団の危機感の表れだと思いますし、そんな中でシーズン同様の打ち込まれっぷりを見せているようですから、かなりやばい状況です。
期待をしていた松本が伸び悩み、老骨にむち打っていた高木がチームを去った今、唯一と言ってもいい中継ぎ左腕である川崎の復活がなければ来季への展望が開けません。

勤続疲労、この言葉と今季の不振は無関係ではないでしょう。
昨年の65試合の登板だけではなく、一昨年の48試合も含めて無駄な場面での登板が目立ちました。
川崎である必要がないところでの投入、中継ぎ投手を単なる駒としか見ていないベンチの酷使に潰された投手だと、もし川崎がこのまま復活ができないようですとロッテファンの中で向後も語り尽くされることになるでしょう。
それだけにフェニックスリーグへの参加はある意味で賭けでもあり、休養をさせるべきだとの意見に頷きたくもなります。
ただ結果が伴わなかったからという理由での参加であれば無意味ですし、何らかのテーマを持って取り組んでいると思いたいところです。
どこか気弱な表情を見せた今季を振り切るためのフェニックスリーグであって欲しいですし、相手を見下すような自信を取り戻す秋季キャンプとしてもらわなければなりません。

川崎の復活のためには、中継ぎ左腕の新外国人投手が必須だと考えます。
もちろん今度こその松本の台頭には期待をしたいですし、古谷や服部、そして根本の出番も来季は増えてくるでしょう。
しかし古谷は今季のピッチングで底を見せた感がありますし、服部や根本は明らかに先発タイプですから、手っ取り早いのは即戦力の助っ人です。
根本はそれでもロングリリーフの左腕としての活路がありますので、何とかこの2人で川崎を支える体制を取りたいところです。
また力でねじ伏せるタイプではないだけにボールのキレが生命線であり、とは言え130キロ台半ばしか出なくなってしまったストレートの復活が急がれることは言うまでもありません。
ストレートがあってこその変化球というのは私の持論でもあるのですが、140キロ前後のストレートにスライダーとチェンジアップという王道を確立することが川崎の復活への第一歩だと思いますので、球数制限が撤廃をされて数多く投げる周りに影響をされることなく、疲労回復を最優先にしながら量より質の調整で復活を期してもらいたい川崎です。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 5400万円 → 4800万円 (▼11%)

 

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エリクサーで便乗商法

2009-10-23 03:04:34 | ゲーム
FINAL FANTASY XIII ELIXIR with TRADING ARTS MINI 化粧箱×6箱セット

サントリーフーズ

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予想はしていましたが、年末に発売となるファイナルファンタジーXIIIの便乗商品が発売となりました。
ここのところのFFの定番となっているポーションシリーズで、今回はエリクサーとなります。
しかもラインナップが増えており、コレクターとしては頭が痛いところです。

オーソドックスなのがver.1ver.2で16種類の柄があるものです。
コンビニでも売られるのがこの商品ですが、ここまで種類が多いと集めるのに苦労をしそうです。
楽なのはケース買いですが無駄も多く、不味いと地獄を味わうことになるでしょう。
もっとも最近のものは普通の炭酸飲料ぐらいの味わいになっていますので、あまり心配はしなくてもよいかもしれません。

マニアにとって垂涎なのがトップに紹介をしたフィギュア付きのもので、全部で6種類となります。
どうやら缶の柄は1種類しかないようですので、こちらはケース買いしか選択肢はありません。
前回もそうでしたが、ケースで買えば全種類が揃うものと思われます。

そして注目がタンブラー付きのセット商品です。
エリクサーはオーソドックス版の16種類が揃っていて、タンブラーとプレートと合わせて化粧箱に入っているだけではあるのですが、収集心を刺激してくれることは確かです。
価格的に見合わないので躊躇をしがちですが、さっそく売り切れとなっているところを見ると人気は高いのでしょう。
数量限定のようですから、もう手に入らないかもしれません。

ゲームが発売となる前から関連商品で盛り上がるのはよくある話ですが、肝心のゲームがハズレではないことを願うばかりです。
もっともプレイをする日が私に訪れるのかどうかは微妙だったりもしますが、そこは気にせずに年末を待つことにします。

 


オフも暇なし

2009-10-23 02:14:57 | 千葉ロッテ

相変わらずこまめにニュースを提供してくれるロッテですが、この2日間はさらに大サービスでした。
驚きあり、笑いあり、喜びありと、いろいろと楽しめるオフで助かります。

ロッテがユニホーム一新、「新選組」廃止 (10/21 日刊スポーツ)

ロッテがビジター用ユニホームを一新することが20日、分かった。
08、09年に導入された黒グラデーション×赤や、バレンタイン監督が取り入れた新選組をモチーフにしたギザギザ模様を廃止する方針。
ホーム用のストライプは残すという。
球団関係者は「去年、今年とビジターの成績が良くなかったので、気分一新するためにも変える予定です」と話した。
ビジター成績は昨季は32勝40敗、今季は25勝46敗1分けと結果を残せなかった。
プランの中にはイメージカラーの黒から、マリンブルーをイメージした青を基調にしたパターンも含まれているという。
西村新監督によるチーム改革だけでなく、外見もチェンジしていくことになる。

こんなところにも経費削減の波が押し寄せた、そんな世知辛い内容です。
どうやらユニフォームのデザインが変わるのはビジターだけのようで、来季からはホームのセカンドユニフォームは廃止ということなのでしょう。
まあ他球団でも恒常的にセカンドユニフォームを採用しているところは無かったと思いますので、これを持ってファンサービスの低下と判断をすることはできませんが、先発投手の嗜好が見えたりしてそれなりに楽しんでいただけに、ちょっと残念な気がします。
また「黒軍団」と呼ばれたカラーを捨てる可能性があるのは意外でもあり、しかも青という不思議なチョイスに驚きを感じています。
赤を捨てることは予想をしていましたが、ここまで根付いた黒は維持をすると思っていましたので、もし本当に青に変わったら違和感があるでしょうし、多くのロッテファンからかなりの反発があるであろうことは想像に難くありません。
そこまでしてでもチェンジという意思表明をしたいのか、球団の出方が注目をされます。

清水がFAでメジャー挑戦へ (10/22 スポーツ報知)

ロッテの清水直行投手(33)が今オフにフリーエージェント(FA)権を行使してメジャー移籍を検討していることが21日、分かった。
昨オフに球団と総額5億2000万円の2年契約を結んでいたが、「メジャーへのあこがれの気持ちは変わらない。いろんな条件が整えば」と明かした。
2年契約2年目となる来季の年俸は、成績に関係なく4000万円上がる2億8000万円。
異例の変則複数年で、2年目の更新と破棄を決められる選択権も勝ち取っていた。
メジャー志向を公言している右腕は、今年6月に海外移籍可能なFA権を取得。
「去年とは状況が全然違う。残りの野球人生を考えても、いろんな文化を吸収したい」と揺れる思いを激白した。
国内FA権を取得した昨オフは、阪神など複数球団が獲得へ調査していた。
FA宣言すれば、国内からも熱い視線が注がれることになりそうだが、「FAするなら海外。ロッテは好きだし、お世話になっている。他球団へは100%ない」と国内移籍は封印する考えだ。
この日、主力選手主体の鹿児島・鴨池キャンプに向け、空路で移動。
球団との来季交渉は秋季キャンプ中にも行われ、早ければ11月上旬にも態度を表明する。
「メジャーは野球人なら誰でもあこがれる場所。いろんな方と話して、考えを固めていこうと思う」。
ロッテ残留か、夢のメジャー移籍か―。
プロ10年で通算93勝を挙げたベテランの決断に注目が集まる。

しかし驚きという意味では、こちらの方が衝撃的すぎます。
今年の成績で恥ずかしくもなく、いったいどの口がメジャーと言うのかと不思議でならないのですが、まあ本人が望むのであれば仕方がありません。
などと冷静に語るほどの価値があるニュースとも思えず、私は清水の高等戦術だと見ています。
さすがの清水も来季の2億8000万という年俸に後ろめたさを感じ、メジャー挑戦をちらつかせた上で慰留を受けて、球団に請われて残留をしたという形にしたいのでしょう。
今年の上原や川上の現状を踏まえればメジャー挑戦が容易ではないことは明らかで、それこそマイナー契約でもとの意気込みがあればまだしも、昨年のサブローと同様にそこまでの根性があるとは思えませんし、もしあるのでしたら本当に心から「頑張れ」と応援をしたいと思います。
国内ではロッテ、と言ってくれたのが嬉しい、このニュースの意義はせいぜいそんなところでしかありません。

西村ロッテ脱・伸び伸び西岡も黒に染めた (10/22 日刊スポーツ)

ロッテが脱・伸び伸び野球で5年ぶりV奪回を目指す。
今季5位に終わった屈辱を晴らすべく、21日にキャンプ地の鹿児島・鴨池入り。
夕方には西村徳文新監督(49)が初ミーティングを行い、さっそく活を入れた。
「これからは練習中のユニホームの着こなしや髪形についても指導していく。プロ野球を目指している子供たちも見ているわけだから、今までのやり方を考え直さなきゃいけない」と話した。
バレンタイン前監督の下では、練習中にTシャツ、短パン姿で帽子をかぶらなくてもOKだった。
今後はアップ中から帽子、ユニホーム着用で、ユニホームのすそはズボンに入れることを徹底させる。
新キャプテンに就任した西岡は「今まで自由すぎたので、当たり前のことに戻すことが特別になっていた。大きな問題が生じることはない」と、口元を引き締めた。
髪形も、茶髪やコーンロウなど人一倍こだわりを持ってきたが、今キャンプに合わせて黒く染め直した。

そして主力組の秋季キャンプも始まりましたが、噂をされていたとおりに規律に厳しいスタートとなったようです。
帽子をかぶって、ユニフォームを着て、すそはズボンに入れてと、当たり前すぎることがニュースになるぐらいに乱れていた今までのチームですから、ようやく普通のチームに戻ったといった安堵感があり、できれば勢いでストッキングも出すスタイルにしてもらいたいところです。
また西岡が黒髪に染め直すほど入れ込んでいるのは微笑ましくもあり、また心配でもあります。
見てくれを気にせず真摯に野球に取り組んでくれる証左であればいいのですが、逆に自分を殺して無理をしてしまっているような気がしないでもありません。
もちろん身だしなみは恥ずかしくないようにしては欲しいのですが、それが目的ではないことを理解して欲しいと思います。
目的と手段がいつの間にかはき違えられてしまうことがよくあるだけに、今後の西岡の言動から目が離せません。

ロッテ、高橋打撃コーチの2軍監督就任を発表 (10/22 サンケイスポーツ)

ロッテは22日、高橋慶彦1軍打撃コーチ(52)の2軍監督就任が決定したと発表した。
宮崎で開催中のフェニックスリーグで指揮を執る高橋2軍監督は24日から薩摩川内での秋季練習に合流する予定。
また、6コーチの配置変更や名称変更も決まった。
以下の通り(カッコ内は前担当もしくは前名称)。
▽1軍内野守備兼走塁コーチ(2軍内野守備走塁コーチ)上川誠二
▽1軍ブルペンコーチ(1軍投手コーチ)井上祐二
▽1軍外野守備兼走塁コーチ(1軍バント兼一塁ベースコーチ)諸積兼司
▽1軍バッテリーコーチ補佐(1軍バッテリーコーチ)吉鶴憲治
▽2軍総合コーチ(1軍バッテリーコーチ)袴田英利
▽2軍投手コーチ(1軍ブルペンコーチ)成本年秀

そしてようやく正式に発表となった高橋2軍監督ですが、同時に発表となったコーチ陣の担当変更に凹まされています。
走塁コーチが上川と諸積、外野守備コーチが諸積と青山と、またしても責任の所在が曖昧な状態になってしまっています。
しかも吉鶴までが1軍ですと2軍スタッフが昨年と同様に頭数が少ないままになることが濃厚であり、若い芽が育つことに大きな期待を寄せるのはやめた方がよさそうです。
配置からすれば遅れている西本、山中、長嶋のコーチ就任発表がご破算になることは無さそうなのが、せめてもの救いかもしれません。
残る注目点は三塁コーチャーになるのが上川なのか青山なのかで、前者であって欲しいと願うばかりです。

その他では城島の日本球界復帰ではしごを外された形になりかけた橋本将も、まあ横浜だけにあてにはならないものの、救いの手がさしのべられかけています。
ドラフト会議まで1週間を切りましたし、CSの盛り上がりをよそにロッテのオフが熱気を帯びていくことを喜ぶべきか、哀しむべきか、なかなか悩ましいところです。

 

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Windows7を買いました

2009-10-22 23:43:50 | 独り言

 



Windows 7 Ultimate アップグレード


マイクロソフト


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今日はマイクロソフトの新OSであるWindows7の発売日でしたが、生まれて初めてOSを発売日に購入をしました。
もちろん店頭に並ぶほどのお祭り気分であるわけもなく、ネット通販での購入です。
特に急いで購入をする必要もなかったのですが、ややVistaの挙動がおかしくなりつつあったので、いい機会かなと思ったのが動機だったりします。

いろいろと不評なVistaですが、1年前に購入をしたパソコンはCPUがQ9650でGPUがGTX280ですからパワーは充分で、Windowsエクスペリエンスもメモリが5.3なだけで他は全て5.9を叩き出してくれていましたから、何の不自由もなく使えていました。
ただ先日にウィルスバスターを2010にしてから挙動不審が見られ始め、もちろんだからと言ってOSを上げれば解決をする問題ではないのですが、Vistaは起動をするだけでメモリを40%ぐらいも消費をしている浪費OSということもあり、そこが改善をされているとの評判のWindows7に期待をしています。

ただこの週末は休日出勤なのでインストールは暫く先になりそうで、発売と同時に購入をした意味はほとんどありません。
しかしバージョンアップとは言ってもVistaのマイナーレベルアップとも言われていますから、ドライバーや互換性などは問題にはならないと思われ、sp1を待つべきとの新OSの鉄則を守るほどのこともないでしょうから、時間の余裕ができればすぐにでも作業に入りたいところです。
まあパソコンの能力が上がっても、OSの機能が強化をされても筆力が上がるわけでもありませんから、私のブログに変化をもたらすわけではないことは言うまでもありません。

 

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2009年通信簿 11 神田義英

2009-10-22 22:34:08 | 千葉ロッテ

11 神田義英 投手 30歳 年俸1250万円

【2009年成績】 E 22試合 4勝4敗1S 防御率3.20 56回1/3 57被安打 7被本塁打 9与四球 5与死球 33奪三振

毎年のように期待をされつつも今季はプロ入りをしてから初の1軍での登板がないシーズンとなり、寂しくロッテのユニフォームを脱ぐことになりました。
しかし2軍での成績はさほど悪くはなく、また年齢も来季で31歳ですから他球団から声がかかることも予想をされますので、環境を変えての再挑戦となります。

先発としてのチャレンジが神田にとっての生き残る道だとは昨年も一昨年も書いたことですが、先発ローテーションを7人で回すチーム事情を考えれば願いが叶うわけもありません。
かと言って中継ぎでの出番を窺うかと思えば2軍でも先発と中継ぎが相半ばをする起用法であり、入れ替えの少なかったことも神田にとっては不幸でした。
伊藤や荻野がダメダメだったときがチャンスだったはずなのですが、そこで呼ばれなかったことを考えればシーズン中にも戦力外の路線が敷かれていたのでしょう。
使い倒せばそれなりの結果を残すだろうとは思いつつも、そこに踏み切れるほどの魅力が感じられなかったことも確かですから、ロッテには合わなかったと思うしかありません。
チームによっては活路が見いだせるかもしれませんので、諦めることなくトライアウトに臨んでもらいたいと思います。

来季も現役を続けるための鍵は、やはり被本塁打を少なくすることでしょう。
球質の問題もあるでしょうが、そこは丹念に低めを突くしかありません。
幸いにもシュートという武器がありますし、そこその制球力も兼ね備えていますから、高めにすっぽ抜けるストレートを改善さえすれば横浜あたりであれば出番はありそうです。
加藤も頑張っていますし、神田の意地が見られる2010年であってくれればと思います。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 1250万円 → 戦力外 ※10/1に戦力外通告

 

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2009年通信簿 10 大松尚逸

2009-10-20 22:48:37 | 千葉ロッテ

10 大松尚逸 外野手 27歳 年俸5400万円

【2009年成績】 139試合 494打数 67得点 133安打 打率.269 28二塁打 1三塁打 19本塁打 79打点 0盗塁 51四死球 80三振 得点圏打率.270

今季の大松は浮き沈みの激しい、かなり激動のシーズンでした。
そんな中で昨年と遜色のない成績を残せたことは大松にとっては自信になったでしょうし、来季こそ不動の4番として君臨をする姿を見ることができそうです。

快調なスタートを切ったかのようにも思えた大松が不振のどん底に落ちるまではあっと言う間で、何が起きたのかが分からないぐらいでした。
外野に打球が飛ばない時期もありましたし、ボールとバットが30センチぐらいも離れているような空振りもありました。
2年目のジンクスと呼ぶには年数を重ねすぎていましたし、本人もその自覚があったであろう4番を井口に奪われたことによる空回りがあったのかもしれません。
何にせよ大松の不振がチームに与えた影響は甚大で、井口の好調さと被らなかったことがチームに勢いがつかなかった理由の1つでもありました。

しかし交流戦からは徐々に調子を上げ始めて、4月末には1割にも満たなかった打率もレギュラーとして我慢ができるレベルまで戻ったのはこれまでの経験があってこそでしょう。
2007年に左方向を意識することでマークをした3割、これこそが大松を支えていると考えています。
不振に陥っても左方向を意識した打球が増え始めたときが復調へのサインだと、非常に分かりやすい選手が大松です。
今季は何度か不振に陥りながらもそうやって復活をしましたので、シーズンを通したスランプの心配をする必要はないと思える頼もしさです。
あれだけの絶不調ながらも昨年とさほど変わらない成績であり、終盤は堂々たる4番で連続試合ヒットを続けたことからも、来季は正真正銘の4番打者となってくれることでしょう。

長距離打者にありがちな三振の多さも目立つ大松ですが、それでもデビューをした頃の変化球に全く合わなかったバッティングからするとしっかりとボールを見極めることができるようになり、徐々にではありますが四球の数も増えてきました。
しかしその一方でチャンスに早いカウントから擦るようなバッティングをしてしまうケースも多かった今季で、それでも堂々たる得点圏打率.270に79打点なのですが、大松の力を考えれば物足りないと言わざるをえません。
それも周りの打者の調子よるところもあるでしょうから、前後を固めるであろう福浦や井口の結果がダイレクトに大松に響く、そんな来季になりそうです。

課題と言われている守備と走塁については、さほどの成長は見られませんでした。
肩の強さを見せつけることはありましたが無駄な返球も多く、クッションボールの処理を苦手にするところも変わらなかったことから、打撃があってこその大松の域は脱していません。
守備に安定感がなければ打撃が下降気味のときに拍車をかける結果となるだけに、とにかく数多く打球をこなして経験を積んでいくしかないでしょう。
走塁も同様で、瞬時の判断は頭で考えてどうこうなるものではありませんから、とにかく失敗を恐れずにチャレンジをする気持ちを忘れないでもらいたいです。

レギュラーとして3年目の来季は、大きなブレイクがどうしても期待をされます。
最低でも.280の25本は求められますし、日本人としてはおそらく落合以来の30本塁打で24年ぶりの快挙を達成してもらいたいものです。
それだけの力は充分にある大松ですから大きく花開くことを信じていますし、きっとやってくれるでしょう。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 5400万円 → 8000万円 (△48%)

 

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2009年通信簿 9 福浦和也

2009-10-19 23:12:21 | 千葉ロッテ

9 福浦和也 内野手 34歳 年俸1億2000万円

【2009年成績】 129試合 396打数 47得点 108安打 打率.273 18二塁打 0三塁打 6本塁打 39打点 1盗塁 50四死球 65三振 得点圏打率.293

3割を切ってから既に3年、その年齢もあって不調ではなく衰えだと言われても仕方がないシーズンが続いていましたが、それでも今季は復活への足がかりになるのではと期待をさせるような打撃を垣間見せてくれました。
堀の頑張りやズレータの獲得が検討をされるなど厳しい環境に変化はない来季ですが、あの華麗なバッティングを多く見られるシーズンになることを願ってやみません。

とにかく序盤の福浦は悲惨の一語でした。
ボールの力に負けた弱々しい打球が多く、テクニックで野手の間を抜いたり頭をぎりぎりで越えたりとのヒットが精一杯で、あのラインドライブで鋭く飛んでいく打球の面影はどこにもなく、冗談抜きで今季限りでの戦力外の心配をしたものでした。
その福浦の不調が堀の復活の手助けとなったことは瓢箪から駒ではあったのですが、福浦に期待をしているファンとしては失望の日々が続いたことに違いはありません。
神戸を一塁で起用をすべきではないか、などのポスト福浦が話題になった春先は将来への期待と現状の不満が入り交じり、かなり複雑な心境に陥いったものでした。

しかし何がきっかけとなったのかは分かりませんが、中盤以降は徐々に福浦らしさが戻ってきました。
レフト前に落ちるヒットが増え始めましたし、一二塁間を鋭く破る当たりを目の当たりにして狂喜をしたものでした。
そして終盤の豪快なホームランは、まさに復活への狼煙と言ってもよいでしょう。
序盤の不振は例によって腰痛などの体調不良が原因だったのか、それが癒えたことでの復調であれば話は分かりやすいのですが、それであれば来季に向けて体調の維持が求められますし、理由が別であれば本人が自覚をしているかどうかが鍵となります。
福浦には3番が似合う、そう感じたファンも多かったでしょうし、その期待に応える福浦であってもらいたいです。

守備では相変わらずの華麗なグラブ捌きと一塁線を破ろうとする打球への反応と、年齢に応じた衰えはまだ見られません。
今江や西岡らのスローイングに難のある選手にとっては、福浦の存在が大きいことは衆目の一致するところでしょう。
愛甲、福浦と好守を誇ったロッテの一塁の次世代が誰になるのか、神戸なのか青野なのかは分かりませんが、その偉大さを思い知る日々が一日でも先であることを願っていますし、若手が越えなければならない大きな壁であり続けて欲しいと思います。

あと413本のヒットを打って2000本安打を達成するためには最低でも3年、普通に考えれば4年は主力としてプレーをし続ける必要があります。
その年齢を考えれば厳しい数字であることは間違いありませんし、この3年の低空飛行が悔やまれますが、今はとにかく一歩ずつでも進み続けることを考えるしかありません。
そのためには今さらながらも引っ込み思案の地味な性格を改造してでも若手を言葉でも引っぱる姿を見せて欲しいですし、ちんたら走りも改善をする必要があります。 
無くてはならない存在になることが生き残りへの道ですので、福浦にとっては重要なシーズンとなる2010年です。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 1億2000万円 → 1億1000万円 (▼8%)

 

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2009年通信簿 8 今江敏晃

2009-10-18 23:26:53 | 千葉ロッテ

8 今江敏晃 内野手 26歳 年俸1億2000万円

【2009年成績】 113試合 409打数 35得点 101安打 打率.247 19二塁打 2三塁打 9本塁打 60打点 2盗塁 18四死球 60三振 得点圏打率.322

昨年の骨折の影響を引きずりながらのシーズンでしたが、あまりいいところなく1年が終わってしまいました。
大きく成績を落とした今季をどう反省をするのか、今江の来季は奥さんとの語り合いが重要なポイントかもしれません。

今江の初球打ち、そして凡退といった悪夢のストーリーに苛立ちを隠せなかったのは私だけではないでしょう。
しかもチャンスにチームトップの17併殺であり、また規定打席未満ながらも409打数で.322とサブローを上回る得点圏打率を誇りながらも印象が薄いのは、この積極性と軽率さをはき違えているところにあると言ってよいと思います。
せっかく他の打者が待球で四球を選んで塁を埋めたのに初球を凡退、打線が爆発をして押せ押せムードの中で併殺と、まさに得点ストッパーのイメージがありすぎます。
しかし実際は昨季を上回る打点を稼いでいるわけで、この本来の姿とは違った印象を見るものに与えてしまう負のオーラの払拭が、来季に向けての大きな課題となります。
これは今江に限った話ではありませんが、初球を叩く積極性は買うものの、それが果たして好球必打になっているのかどうかを考え直す時期にきています。
選球眼の向上と言えば簡単な話となってしまいますが、ただストライクを振るのではなくケースに応じてどういうバッティングをするのかをイメージして打席に入ることが求められますので、そういったイメージトレーニングから入ることが必要なのかもしれません。

それでも個々のプレーには非難が集まるものの、今江というプレーヤーが支持をされ続けているのには理由があります。
他の選手の手抜きが目立った今季でも、常に一生懸命さが見て取れた今江でした。
守備でも走塁でも打撃でも全力を尽くしている、成績が今ひとつでもそういう選手にこそファンの支持が集まるのは自然な流れでしょう。
いつか実を結ぶときがくると温かく見守りたい気分になりますし、そのチームを救う笑顔が満開になる日を心待ちにしたくもなります。
西岡というマスコミ受けをするキャラクターが側にいるためにどうしても地味な立場に置かれてしまいがちですが、その殻を破るためには積極的に投手に声をかけるなどして内野の要となることが必要であり、ミスターロッテは自分だと積極的なアピールをすること、そのことが今江の成績向上に繋がるような、そんな非論理的な考えをここに記しておくことにします。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 1億2000万円 → 1億800万円 (▼10%)

 

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当然の帰結

2009-10-18 18:48:54 | 千葉ロッテ

昨年の清水の大名契約が大失敗に終わったこともあってか、ようやく球団も重い腰を上げたようです。
複数年契約を今後は結ばない方針を打ち出したことは赤字削減の一環でもあり、また正常な雇用関係の維持のためには必要なことですから、当然の帰結とも言えます。

ロッテ厳冬更改…今オフから複数年契約なし! (10/18 スポーツニッポン)

ロッテが今後は各選手と複数年契約を結ばない方針を固めた。
球団関係者は「これまで複数年であまりいい結果が出ていない。今オフからやりません。一年一年しっかり勝負してもらいたい」と説明。
サブロー、橋本将、小林宏、小野らFA権を保有する選手の引き留め策としても採用しない考え。
また同関係者は今季チームが5位とあって「球団と前監督のゴタゴタは多少考慮するが、プロは結果がすべて」と厳冬更改を示唆した。

清水だけではなく小林宏、福浦も結果が伴わなかった複数年契約ですが、一方で前回の小林宏や里崎、継続中の西岡については必ずしも失敗とは言えません。
しかしその年俸に見合った結果だと胸を張れるかと問われれば、ちょっと微妙だったりもします。
理由はいろいろとあるのでしょうが、成績を問わずに年俸が長期間保障をされる中で選手の向上心を奪ってしまっていることが一番大きいように思います。
これは私が複数年契約に反対をする最大の理由でもあり、自分の成長に枷をかけてしまっている愚挙だとも言えるでしょう。
頑張らなくても、あるいはどんなに頑張っても上限が同じ、そんな契約の中で努力をし続けるのにはかなりの忍耐力が必要でしょうし、逆に言えばそういった忍耐力を持つ選手には複数年契約などを結ぶ必要はありません。

それでもなんだかんだ言っても今後も複数年契約を結ぶ必要が出てくるケースもあるでしょうから、そういった場合には固定+出来高といった形にするべきでしょう。
保障をされるのは固定給のみですが、それでもベテランにとっては複数年にわたって保障をされるのであればありがたい契約になるはずです。
例えば昨年の清水を例に取れば、1億6000万を固定給にして上限6000万の出来高をプラスした2年契約という形です。
固定給が前年と変わりませんが、そもそも1億6000万をもらっているのであれば13勝ぐらいはしても当然ですし、してもらわなければ困ります。
それだけの給料をもらいながらも2桁勝利をしたぐらいで年俸がアップをする、今の球界は自ら破滅の道を進みつつあるように思えてなりません。

まあ何にせよロッテが複数年契約の廃止という決断をしたことで他球団の草刈り場となるのであればそれはそれで構わないと、不釣り合いな年俸をもらいながらも不甲斐ないプレーしかできない選手を見て苛立つぐらいであれば、若い選手が必死にプレーをする姿を見守りたいと思います。
もちろん選手が身の丈にあった年俸でロッテでプレーをしてくれることを否定するわけではありませんので、サブローや小野らが常識的な年俸でロッテのユニフォームを着続けてくれるのが一番であることは言うまでもありません。
とは言え出番を求めて移籍を模索する橋本将は真っ当な権利の行使ですから強く引き留めることは本人にとっては不幸ですし、サブローがロッテより他球団でのプレーに魅力を感じるのであればそれも仕方がありません。
いやいやロッテでプレーをする姿を見るぐらいであれば、すっぱりと未練を断ち切った方がよいです。

厳冬更改についても、これも当たり前のことだと思います。
以前にも1996年に「野球に専念ができなかった」という馬鹿らしい理由でダウン幅を縮めた吉田の例がありましたが、こんなことは絶対に認めてはなりません。
影響があろうが無かろうが全力を尽くすのがプロ野球選手としての努めであり、同じ環境の中で結果を残している選手がいることを考えれば理由にならないことは明白です。
もしそんな言い分を認めてしまえば、選手は常に言い訳を探しながらプレーをすることになりかねません。
査定に関して選手と球団との間で食い違いがある場合にはとことん話し合って納得をした形で契約をする、そんな当たり前の姿に早く立ち戻ってもらいたいです。
結果が伴わなかった、チーム成績が悪かったという言葉を錦の御旗にしていることから球団がどこまで真剣に契約形態の正常化を考えているのかが疑問ではありますが、大上段から見下ろすのではなく、選手と同じ立ち位置で新しいスタートに向けて模索をしてくれることを願っています。

 

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頭でっかちになりませんように

2009-10-18 01:17:21 | 千葉ロッテ

まるでブロガーのネタ作りのことを思ってか細切れにニュースを提供してくれるロッテですが、今日も地味に1人のコーチ就任の発表がありました。
ある意味で来季の鍵を握っているとも言えるフィジカルコーチ、トレーニングコーチですから、球団には慎重かつ大胆な人選をお願いしたいところです。

コーチ就任のお知らせ (10/17 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト)

赤坂守(まもる)氏(51)が、フィジカルコーチに就任することが決まり、背番号は「98」となりましたのでお知らせします。
本日、17日から薩摩川内での秋季キャンプに合流しました。
■赤坂氏コメント
「千葉ロッテマリーンズの選手達の身体をしっかりと鍛えてケアをし、西村監督が目指す常勝球団作りのお手伝いをしていきたいです。」

立花、弘田の前任者もそうでしたので必ずしもプロ野球経験が必要だとは言いませんが、球歴が全く無いというのは気がかりではあります。
トレーニングコーチが他にいればいいのですが、そうでなければ故障対策が中心になってしまうことになります。
もちろん怪我をしないためのストレッチやウォーミングアップなどは重要なことですので専門家が見ることは歓迎をしますが、野球選手として必要なケアを理解しているかどうかは疑問であり、今のロッテに必要な根性論によるトレーニングに否定的な立場に立つことも予想をされます。
また海千山千の選手たちに厳しく指導ができなければ宝の持ち腐れですし、迎合をするような頭でっかちな指導にならないことを願うばかりです。

理想はプロ野球経験者が専門的な知識を学んだ上で、トレーニングコーチに就任をすることでしょう。
ロッテで言えば荘は以前にトレーニングコーチをやっていましたし、そういった勉強をしていたとの記事を読んだような記憶もあります。
本人としては投手コーチが希望でしょうが、選手としての実績があり、ものをハッキリと言える性格の持ち主であることからもトレーニングコーチに最適ではないかと考えますので、球団に残った中での荘の今後に注目をしたいと思います。

 

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2009年通信簿 7 西岡剛

2009-10-17 22:27:13 | 千葉ロッテ

7 西岡剛 内野手 25歳 年俸1億7000万円

【2009年成績】 120試合 454打数 70得点 118安打 打率.260 24二塁打 5三塁打 14本塁打 41打点 26盗塁 72四死球 76三振 得点圏打率.244

開幕前に200本安打と首位打者獲得をぶち上げた2009年のシーズンでしたが、終わってみれば首位打者はおろか打率が4分も下がる期待はずれの1年でした。
打順や故障時の対応などベンチの迷走に足を引っぱられた感はありましたが、西岡自身の問題に大きな理由があることは否めません。
異例の3年契約も来季で最終年となり、2012年のFA権取得を視野にどういった契約となるのかが注目の的となる来季のオフに向けて、2010年の西岡からは目が離せません。

地元最終カードでのヒーローインタビューで男を上げた西岡ですが、その言葉の真価が問われるのはこれからです。
普段のプレーから真剣さが見られないとの指摘はこれまでも多くしてきましたが、ああいった発言をした以上は今後は手抜きのプレーをできるはずもなく、もしするようですと相当な非難が集まるであろうことは想像に難くありません。
自分のことを棚に上げて、とここぞとばかりに攻撃をする輩も出てくるでしょうし、失望をするファンも少なくはないでしょう。
そうならないためには、自らを厳しく戒める必要があります。
そんな西岡にさらに枷をかけるようにキャプテン就任を指名した西村監督は、実は意外な策士かもしれません。
何にせよ、無尽蔵なポテンシャルを遺憾なく発揮をするためにはいいきっかけだと思いますし、そういう意味ではあの騒動にも感謝をしなければならないのかもしれません。

その西岡の新たなスタートのためには、しっかりとした体作りが欠かせません。
今のままで気持ちだけで体を動かしても故障に繋がるだけですし、虚弱体質と手抜きという絶妙なバランスだった両者を、健全な肉体と全力プレーに置き換える必要があります。
やれ首だ太ももだ足首だと故障の嵐だった今季を反省して、しっかりと走り込んで下半身の強化をするのはもちろんのこと、強い体幹を作り上げることが必要です。
せっかくの才能が脆弱な体質によって開花をせずに失われること、これだけは絶対に避けなければなりません。
未だトレーニングコーチの後任が決まらないことが不安材料ではあるのですが、自覚を持ってやっていってもらいたいです。

そして来季は核弾頭としての自分を極めること、そこに目標を置くべきだと考えます。
西岡が目指しているのは松井稼頭央であると確信をしていますし、最終的に3番を打てるようになることはファンとしても期待をしていますが、まだ早いと思います。
今季の序盤にベンチの失態で3番を任されたことが西岡にとっては不幸でしたし、バッティングに狂いを生じさせた第一歩でもありました。
大振りに拍車がかかってしまった今季を反省して、確実性を増すことを目指すべきでしょう。
だからと言って足を活かすために叩きつけるようなバッティングをするべきだと言うつもりはありません。
その長打力は西岡の魅力の一つでもありますし、チームにとっても大きな力となります。
求めることはシャープに振り抜くことで、強く振ることとの違いを理解をしたときこそが西岡が3番を打つときです。
その足がかりとなる2010年になるよう、3割3分と40本の二塁打、10本の三塁打を目指して頑張ってもらいたいです。

盗塁王の奪還も西岡にとっては必要でしょう。
単に盗塁王という意味ではなく、次の塁を貪欲に狙う姿勢を養うことが西岡のプレーに好影響を与えるだろうと考えています。
幸いにも今季は昨年に比べて盗塁への意欲が高まりつつありましたし、以前のフリーなら50盗塁は軽いとの豪語を実現するにはもってこいの環境が来季には整っています。
足腰の鍛錬が実を結べば自己最多の記録での4年ぶりの盗塁王は夢ではないでしょうし、そうあって欲しいと願っています。

守備ではスローイングがやや安定をした感があり、これが福浦の後を意識したことによるものであれば考えてプレーをしていることになります。
ベンチのサインではない中で打者やケースに応じて守備位置を変えているのは西岡だけですし、そういった地味な動きは評価をしています。
ただグラブだけで処理をしようとしていることがたまにあったことは反省をしてもらわなければなりませんし、投手が滅多打ちにあったときの「なんだよそれ」という素振りは頻繁に投手に声をかけている西岡らしくはなく、投手にカツを入れるための特別なケース以外では封印をすべきでしょう。
ゴールデングラブ賞は打撃やチームへの貢献も加味をされる名ばかりのものですから過剰な意識は不要ですが、それでも文句なく選ばれる華麗かつ堅実な守備に期待をします。

8年目、25歳でのキャプテン就任は贔屓との見方もされるでしょうし、自らの言動がチーム内でどう受け止められるのか、そこを思い知らされる来季になるでしょうから、西岡にとっては正念場のシーズンとなる2010年です。
現代っ子の象徴とも言われる西岡がどこまでそのプレッシャーに耐えることができるのか、逆に言えば耐え抜いたときの西岡の輝きは半端ではないでしょう。
そのためには全てを西岡に負わせるのではなく、大松や今江らの中堅どころが自分らのことと思ってチームをまとめていく必要があります。
そしてそれをバックアップをする堀や福浦らのベテラン、そんな理想的な構図となる来季を夢想することにします。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 1億7000万円 → 1億7000万円 (±0%) ※3年契約

 

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2009年通信簿 6 井口資仁

2009-10-17 01:45:09 | 千葉ロッテ

6 井口資仁 内野手 35歳 年俸1億8000万円

【2009年成績】 123試合 448打数 71得点 126安打 打率.281 24二塁打 3三塁打 19本塁打 65打点 4盗塁 81四死球 101三振 得点圏打率.273

まさかロッテに入団をしてくれるとは思ってもいなかった井口だけに、まさにズレータの入団以上の驚きでした。
しかし開花をしつつあった根元と結果を残していたオーティズとの兼ね合いをどうするのかと、彼らを上回る結果を残さなければ補強は失敗に終わるとの指摘どおりに、結果的には昨年からチーム力が上がったことに貢献ができたかどうかは微妙だったりもします。
とは言え、根元の現状やオーティズがロッテではあれほどの活躍ができたはずもないことを考えれば、井口がいなかったらどうなったかと、背筋が冷たくなったのもまた事実です。

それにしてもデビューは鮮烈でした。
開幕戦でいきなりの先制ツーベースを放ったかと思えば、その翌日も2本のタイムリー、4試合目には移籍初ホームランに5試合目で初猛打賞と、さすがはメジャーでレギュラーだったことはあると狂喜乱舞をしたロッテファンは私だけではないでしょう。
極めつけが4月中旬のサヨナラ満塁ホームランで、4月を終わって打率は.373とまさに井口ロッテの様相を呈していました。
逆に言えば4番を井口に任せたおんぶにだっこ状態だったわけで、その井口が故障でDHに回った後も奮起をしつつも徐々に調子を落としていくと同時に、チームも段々と勢いを失っていった責を井口に負わせるのは酷に過ぎるでしょう。

開幕前から竹原が弟子入りをするなどした「右に引っぱる」といった言葉が一人歩きをしていた感はありましたが、確かにツボにきたら引っぱるものの基本はセンターから右方向、というのが好調時の井口のバッティングではありました。
しかし調子が落ちるとともにズレータばりの外角低めのボールに無理に引っぱるようなスイングで空振りをするケースが目立ち始め、右方向はどうしたのよ、と言いたくなるような目を覆いたくなるバッティングが増えてきたのは、おそらくは疲れと無縁ではないでしょう。
全試合全イニング出場を目指す心意気は買うものの、35歳という年齢と動きの多いセカンドというポジションを考えれば適度な休養が必要であることは素人でも分かることで、故障をしながらも結果を残していたDHでの井口を見れば来季もDHで勝負をすべきではないかとすら思います。
もちろん本人はそんなことを是とはしないでしょうが、それであればチームと自らの現状を顧みる必要がありますし、得点差のある試合の終盤で交代をするなどの配慮をするであろう西村監督でしょうから、契約などを盾にとって意固地にならないことを願うばかりです。

正直なところ舞い上がった時期もありましたが、成績としてはこんなものだと思っています。
.280の15本ぐらいがせいぜいだと見ていましたから、よくやった方だと言ってもよいかもしれません。
むしろ井口として正念場なのは来季で、シーズン中盤以降は改善をしたもののマスコミ向けに口にしていた「1点を取りに行く野球」とは裏腹なちんたら走りをしていたのが当の井口でしたし、チーム全体が緩い野球の雰囲気に浸っていたこともあって活きることがありませんでした。
しかし来季は西村監督が堅実な野球を目指すと公言をしていますので、まさに井口が率先をして貪欲な野球をすることが求められます。
結局は口だけだったのかと言われるのか、さすがは井口だと言われるのかは来季の井口の言動にかかっており、恩師とも言われている金森コーチとの邂逅でさらに光り輝く井口を目にする2010年であることを願っています。


【オリオン村査定】 1億8000万円 → 1億8000万円 (±0%) ※3年契約

 

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魑魅魍魎

2009-10-16 23:32:48 | 千葉ロッテ

世間ではCSが始まって盛り上がりを見せていますが、ロッテでは地味に細切れでの新コーチの発表が続いています。
昨日の金森コーチの就任に次いで、今日は青山コーチが発表をされました。

青山氏がロッテのコーチに (10/16 スポーツニッポン)

ロッテは16日、球団職員の青山道雄氏(49)が来季の1軍外野守備兼総合ベンチコーチに就任すると発表した。
背番号は「76」。
昨季までは横浜でコーチを務めていた。

まるで素人がコーチになったかのようなミスリードをさせる「球団職員が」という見出しをつけているスポーツ紙もありましたが、さすがはスポニチは機関紙だけのことはあり、しっかりと横浜でコーチをしていたという経歴を紹介しています。
現役を引退してから15年間もコーチを務めながらもまだ49歳、これだけの実績を無視するような報道にはやや違和感がありますが、とりあえずはまだ見ぬ幻影を楽しむことにします。
秋季キャンプの初日で本職の高橋2軍監督とバトンタッチをしてフェニックスリーグの代理監督の任を終え、そして今日の就任発表に至りました。

それにしても総合ベンチコーチとは、またわけの分からない肩書きです。
そもそもベンチコーチのポジションが不明で、メジャーではヘッドコーチに相当するケースが多いようですが、しかし今年はヘッドコーチとベンチコーチが鼎立をしていましたし、しかも総合とはなんぞや、ただのベンチコーチも他にいるのか、などなど魑魅魍魎の世界になりそうです。
何はともあれベンチコーチですから青山コーチはベンチにいるのだと思われ、三塁コーチャーを務めるのは他のコーチになるのでしょう。
2代続けて壊れた信号機か、と心配をしていたロッテファンには朗報かもしれません。
もっともヘッドコーチがベンチにいなかったロッテだけに、何が起こるか油断がならないことを改めて言う必要もないでしょうし、さりげなくベンチにいない総合ベンチコーチを楽しむ西村ロッテ、それはそれでいいかもしれません。

 

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2009年通信簿 5 堀幸一

2009-10-16 01:07:13 | 千葉ロッテ

5 堀幸一 内野手 40歳 年俸4500万円

【2009年成績】 56試合 112打数 13得点 29安打 打率.259 7二塁打 0三塁打 4本塁打 17打点 0盗塁 6四死球 31三振 得点圏打率.423

昨年に引退勧告をした堀が、ここまでやるとは思ってもいませんでした。
打撃不振のみならず肩の衰えから守るところがなく、かと言ってDHの候補は他にたくさんいますし、居場所がなく寂しいシーズンとなることが見えていたからこその勧告であり、実際に開幕をして暫くは2軍で若手と汗を流す日々を過ごしていました。
そんな堀に光が差したのは福浦の不調と左対左病を克服できなかったベンチの選手起用によるニーズであり、他に右の内野手がいれば堀に声がかかることはなかったでしょう。

しかし堀は2軍で腐ることなく、小宮山のように特別待遇を受けるわけでもなく、必死に生き残りを賭けて一塁守備を磨く毎日が実を結びました。
与えられたチャンスに.423の得点圏打率が示すように結果を残し、最後まで1軍で走り抜いたことは評価に値します。
単に数字として見れば物足りないところはありますが、一時代を築いた40歳のベテランが歯を食いしばって2軍から這い上がってきたことはチームに好影響を与えたはずです。
バッティングとしてはかつての天才的な右打ちは影を潜め、バントなどの小技もミスをするなど衰えは隠せませんし、ストレートについて行けない姿も目につきました。
それでも決め打ちにせよ高めの力のあるストレートを弾き返すヒットも見せてくれましたし、本人はまだまだやる気満々でしょう。

福浦の調子にもよりますが、西村監督となって堀の出番が減ることはあっても増えることはないと考えた方がよいと思います。
しかし堀はそんな中で生き残るための前例を、過去に自分の目でしっかりと見ています。
そう、来季に堀が目指すべきは2003年以降に代打の神様として君臨をした初芝であり、切り札としてここぞという場面で登場をする堀に期待をしたいですし、最後のオリオンズ戦士として奮闘をするその姿を目に焼き付ける2010年であってもらいたいです。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 4500万円 → 4000万円 (▼11%)

 

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