オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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小野のための試合

2009-10-03 22:23:11 | 千葉ロッテ

楽天が神がかり的な勢いで勝ち続けているためにリーグ優勝がかかっているわけでもなく、またロッテにとっては単なる消化試合ではあったのですが、出場をしている選手にとっては生き残りをかけた必死な戦いが続いています。
結果が出た選手も出なかった選手も当然のことながらいるわけですが、その結果を噛みしめて来季に繋げて欲しいです。

今日は何と言っても小野でしょう。
大嶺が2回途中でKOをされて大量のリードを奪われたこともあってか、3番手として完投勝利から中3日での登板となりました。
もちろん目的は残り5イニングだった規定投球回数をクリアすることで、別に達していなくても小野の評価が下がるわけでもありませんが、やはりシーズンが終わった時点で防御率ランキングに名前が残っていることはチームの主力として投げ抜いた勲章でもありますから、頑張った小野へのご褒美なのでしょう。
もちろん行き過ぎた個人記録への執着には反対ですし、中3日で5イニングを投げることへの心配もありますし、何よりそういった起用をするならチームとして大事なところで中6日に固執をして吉井を起用し続けたバレンタイン監督にふざけるなと言いたくもなりますが、結果的に今日が小野のための試合となったことに不満はありません。
ピッチングとしては疲れからか上体が前のめりになってボールが全然いっておらず、よくぞ最後の3失点だけで済んだものだと言うものでしたから、敢えて触れることはしません。

そして小野の次に投げたのが清水、こちらも規定投球回数まで残り1/3イニングと迫っているので目的は同様で、順番でいけば今季最終戦で先発をしてクリアだと思っていたのですが、こちらは残り7イニングである唐川に譲る形になるのではないかと想像をします。
渡辺俊は残り2/3イニングですから次の試合からはずっとベンチ入りをするのでしょうが、さすがに小林宏は残り9回2/3イニングは厳しそうです。
小野とは違ってミリオンダラーズに勲章を与える必要があるのかどうかとの議論はあるでしょうが、酷い防御率が歴史に残るというお仕置きと見ることもできます。
何にせよ若手に出番を与えるよりは主力に恩を売るというスタンスは、バレンタイン監督らしいと言えばバレンタイン監督らしいのですが、一概に非難をできるものでもないでしょう。

そういう意味で今日の先発の大嶺が好投をすれば唐川が6日、小野が7日の先発となったのでしょうが、その大嶺がダメダメ過ぎました。
いつもの立ち上がりにボールが高めに浮くということはありませんでしたが、とにかくコントロールが悪いと言いますか、真ん中に投げ込みすぎました。
これが145キロを越える力のあるボールであればあそこまで打たれることはなかったのでしょうが、コントロールを意識した抑えめのボールが真ん中に、まさにこれ以上もないぐらいのど真ん中に入ってしまったのですから、滅多打ちにされてもおかしくはありません。
おそらくは7イニング以上を投げてシーズン100イニングを達成し、防御率も4点台にすることが目標だったのでしょうが、結局は1つの借金を背負って5点台後半の先発投手としては恥ずかしいシーズンとなってしまいました。
期待先行ながらも徐々に結果を出しつつあるとは言っても数字的には寂しいシーズンでしたので、来季の奮起に期待をします。

久しぶりの登板となった上野は、らしくないピッチングを見せてしまいました。
と言いますか里崎のリードが外角中心で、あれでは上野は活きません。
もちろんストレートに今ひとつキレを欠いていたということもありますが、攻めてこその上野です。
コントロールがままならずにカウントを悪くして打たれたことは反省材料として秋季キャンプの課題としなければなりませんが、今日の結果をあまり気に病む必要なないでしょう。
ロングリリーフができるスタミナをつけて、来季は先発をも窺うぐらいの上野に期待をします。

打線はあれだけ序盤に大量点をリードされればバットをただ振るしかないのですが、それでも3回の今江の発病が痛すぎました。
まだ回が浅く、あそこで3点ぐらいを取れていれば試合の行方はどうなったか分からなかっただけに、無死満塁から例によって初球を注文どおりに引っかけての併殺と、まさに日本ハムからすると笑いが止まらないバッティングをしてしまいました。
こういった打撃スタイルを見ると里崎と同様に下位に置くのがベターなのかなと、そう思わざるをえません。
背番号8が泣いています。

こうなると本人の希望はあるものの、やはり田中雅を今江にぶつけたくなります。
今日もヒット2本に痛烈なピッチャーゴロと、持ち前のガッツのあるバッティングを見せてくれました。
根元のイップスや塀内の覚醒、あるいは青野の肩の調子次第ですが、田中雅にはPL学園の後輩である今江とサードでガチの勝負をさせたいと考えています。
内野手としての守備力も向上してきましたし、ああいった気迫が表に出る選手がサードを守っていることはチームにとっても好影響を与えると思います。
またそれが今江のためにもなるでしょうし、チーム内での競争が無いところにチーム成績の浮上はありません。

右打者をずらっと並べたオーダーは珍しくも何ともありませんし、それで負けても「そりゃそうだろ」ぐらいにしか思いません。
大松の連続試合安打は止まってしまいましたが、またスタートを切ればいいだけの話です。
相変わらずサブローはベンチの置き石で選手を使い切ることを放棄したバレンタイン監督には呆れるだけですし、そのツケで虚しく帰国をするムニスの来季残留は当たり前すぎてニュースになること自体が不思議だったりもします。
それよりも未だにシコースキーの残留が微妙だと報道をされていること、そのことに心を痛めている今日この頃です。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 1 0 0

0

0 0 0 1 7

0

日本ハム 3 5 0 0 0 0 3

0

X 11 16 0


◆10月3日(土) 日本ハム-千葉ロッテ24回戦(日本ハム18勝6敗、18時1分、札幌ドーム、34,228人)
▽勝 八木 20試合9勝3敗
▽敗 大嶺 16試合5勝6敗
▽本塁打 スレッジ27号(大嶺)、金子誠12号(大嶺)、13号(小野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 大嶺、上野、小野、清水―里崎
日本ハム 八木―鶴岡

 

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