オリオン村(跡地)

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2009年通信簿 15 上野大樹

2009-10-26 22:54:54 | 千葉ロッテ

15 上野大樹 投手 23歳 年俸1200万円

【2009年成績】 16試合 1勝1敗0S 防御率3.94 29回2/3 31被安打 1被本塁打 15与四球 0与死球 23奪三振 被打率.270

昨年のドラフト会議当日に一番期待をしている選手として名前を挙げた上野ですが、その期待通りのピッチングを見せてくれたルーキーイヤーでした。
普段の満面の笑顔とマウンド上での厳しい表情とのギャップは黒木を彷彿とさせますし、来季の飛躍が渇望をされる上野です。

チームで一番の結果を残したとは言っても新人王を狙えるような大活躍をしたわけではなく、木村が不甲斐なかったことや香月の不遇もあったのですが、それでもチームの主力になれる資質を見せてくれたことでは文句のないシーズンでした。
キレのあるストレートにスライダー、カーブ、フォークなどの変化球も平均以上で、さらにはボールに気持ちが乗るタイプですので見ていて楽しくなります。
学生時代の武器はスライダーだったもののプロでは緩いカーブやフォークなどの落ちるボールを多く要求されたことは意外でもあり、荻野のデビュー時と同様に里崎らが未だ模索中といった感じがしないでもないのですが、登板機会が増えることでそれも時間が解決をしてくれることでしょう。

気になるとすれば終盤にらしからぬ気弱な表情を垣間見せたことで、思うように投げられない苛立ちのようなものも感じました。
里崎は自分の組み立てを要求するタイプであり、一方の橋本将は投手が投げやすいようなリードをする傾向があるので上野にとっては橋本将の方が投げやすいのではないかとも思っているのですが、橋本将の動向が不透明なことから田中雅がどういったリードをするのかが上野にとっては鍵かもしれません。
数少ない田中雅がマスクを被るケースでは一生懸命に工夫をしながらのリードが見て取れましたので、やはり里崎よりは田中雅の方が合うような気がします。
とは言え確実にレギュラー捕手は里崎でしょうから贅沢も言ってはいられず、いかに自分の持ち味を里崎に分からせるかが上野にとっての課題であり、強く希望をしてでも秋季キャンプ、春季キャンプと里崎とバッテリーを組むことを増やすべきでしょう。
おそらくは来季も今季と同様に中継ぎでの起用が多いであろう上野が、ロングリリーフをこなして先発への足がかりとなるピッチングを見せてくれることを期待しています。


【オリオン村査定】 1200万円 → 1300万円(△8%) 

 

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どうなるドラフト

2009-10-26 00:06:15 | 千葉ロッテ

菊池が国内志望を表明したことで、ドラフト戦線も風雲急を告げる状況となってきました。
あくまで菊池に特攻をするのか、あるいは間隙を縫って一本釣りを狙うのか、各球団の戦略が問われる2009年のドラフトです。

注目のロッテですが、早くから菊池への入札を口にしながらも今日の石川球団副代表のコメントは「1位評価」であり、日和る雰囲気が漂い始めています。
今の時点で菊池から撤退をしているのは巨人、横浜、広島のセントラル3球団だけで、阪神、中日、日本ハム、楽天の4球団は入札を公言しています。
おそらくは6~8球団ぐらいは重複をするのではないかと思われ、果たしてロッテはどうするのか、ここ数年は臆することなく抽選に挑んできただけに、体制の変更がかつての消極路線による二番手の選手に甘んじていた時代に逆戻りをすることになるのか、今後の行方を推測するリトマス試験紙になるかもしれません。

菊池に入札をするかどうかはさておき、補強ポイントに左腕が挙がることは間違いありません。
昨年は木村と坪井、一昨年は服部と根本と植松と左腕を漁りまくったものの即戦力にはならず、1軍が確実な左腕は成瀬と川崎だけというのが現状です。
そのため岡田(智弁和歌山)や真下(東海大望洋)などが候補として噂をされていますが、彼らが木村らを凌駕するほどの魅力があるとも思えないのが正直なところです。
今は闇雲に補強をするのではなく現有戦力をレベルアップすることに注力をし、今年は左腕以上の補強ポイントである野手の獲得に徹底をする、そんなドラフトでよいのではないかと考えているのは私だけではないでしょう。

来年は捕手にいい素材が多いらしいのですが、それでも橋本将のFA移籍が濃厚となってきたことと新里の引退もあって、確実に1人は指名をしておきたいところです。
南の台頭で一息つきかけた感はあるものの右の外野手の補強も必須ですし、高校生の外野手も必要でしょう。
内野では二遊間を守る選手は余剰気味の感があるものの、本職の一塁手の獲得を検討することも考えなければなりません。
とにかくこの6年で指名をした42人のうち投手が32人と異様な偏りによりいびつな選手構成となってしまったことを是正すること、これが最優先に求められます。

1巡目 堂林翔太 外野手 18歳 中京大中京
2巡目 清田育宏 外野手 23歳 NTT東日本
3巡目 原口文仁 捕手 18歳 帝京
4巡目 中田亮二 内野手 22歳 亜大
5巡目 佐竹功年 投手 26歳 トヨタ自動車
6巡目 蓬莱伸哉 投手 22歳 王子製紙

私が指名をするとしたら、まあこんな感じでしょう。
現有戦力が58人、橋本将がFA移籍をするとして57人、新外国人選手を2人獲るとして59人ですから、育成枠を維持するためには最低でも6人が必要となります。
逆に言えばギリギリの選手数でいくのではないかと思われますので、今年の指名は6人だと見ています。

1巡目は堂林、ようやくフェニックスリーグで目が覚めつつある佐藤とともに若手の外野手としてチームの底上げに期待をします。
清田は評価が高すぎるような気がしますが、即戦力を期待される右の外野手は稀少ですから3巡目では厳しいかもしれず、ただ可能であれば2巡目に鬼屋敷(近大高専)を持ってきたいところではあるのですが、来年は山下(習志野)がいるだけに無理は禁物で、確実に清田と原口を抑えておきたいです。
4巡目の中田はおかわり君をイメージしているわけでもなく、またあれほどの長打力も期待はできませんが、その体型からは想像ができない俊足と柔らかいグラブ捌きを誇りますので、この順位で獲れれば万々歳でしょう。
これだけ野手を優先すれば投手は年齢や体格から実力に比して評価が低い社会人投手を下位で獲るのが精一杯なのですが、それでも武田久や攝津を夢見るぐらいの力が佐竹や蓬莱にはあるのではないかと思います。
ちなみに大嶺翔太(八重山商工)の指名はないだろうと、これまでの小野亨(元東芝)や田中靖洋(西武)の傾向からそう推測をしています。

何にせよ目先の投壊に惑わされて上位を投手で占めないこと、これだけは強くお願いをしたいです。
最低でも半数は野手の指名をしなければ低迷が数年は続くことは間違いないと力強く確信をしていますので、私の希望はどうあれ来季に期待が出来るドラフトとなってくれることを願っていますし、石川球団副代表の手腕にすがる思いです。
地味でもいいので確実な補強、それしかロッテが生き残る道はありません。

 

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