何を思って観たのか?
そんなことは出演者で分る
韓国版「花男」、F4の1人ソ・イジョン(西門総二郎)役を演じたキム・ボムが出ていたから。
「花男」では他のメンバーが強烈だったから・・・彼のこと、ちょっとないがしろにしてきた。
彼が超整った顔をしていること、セクシーな声の持ち主であることはちゃんと認めていた。
多分、これは「花男」直後の出演作くらいになるのかな?
ビジュアルは「花男」とほとんど変わっていない。
韓流初心者ゆえ、一応、話題作とか、(気に入った)イケメン限定で観てきたけれど・・・
これはたまたま。
そんなことが無かったら多分ずっと知らなかったままだと思う。
そんなこと=韓国の映像配信サイトが無料で5話視聴させてくれたから。
「無料」に「キム・ボム」付だったから。
ドラマ紹介には韓国版SEX AND CITYだそうで・・・ご本家SEX AND CITYには共感を覚えなかったけど・・・
これはなかなか面白かった。
ラブコメの範疇に入るのかな。
30歳半ばの独身女性の仕事と恋、結婚のお話。
主人公の女性、イ・シニョンの恋の相手役がキム・ボム演じるハ・ミンジェ。
大学生でミュージシャンって・・・これ以上ないカッコいい役。
女34歳、男24歳・・・10歳の年の差。
最初は賭けの対象として・・・でも、いつのまにか本気の恋。
若くてカッコいい男の子に思われるって、ちょっとは憧れるよね。
まぁ、絵にかいたような展開。
でも、ドラマだから・・・障害が・・・
単純に10歳の年の差は障害よね。
男女が逆だと、そうでもないけど。
そして仕事・・・仕事って、女にとっても大切よね。
いっぱい辛いことがあっても、妥協しながらでも、仕事は捨てられない。
そして、そして、日本人の私から見たら最大の障害。
韓国の家族制度・・・というか、家族というものの考え方。
嫁という存在の認識のしかた。
物語の中盤でシニョンの友達がいざ結婚という話になった時、相手の親の言い分がなんとも・・・嫁に、女に、人権は無いのか!と・・・
2010年のドラマだから、ほとんど「今」の話なのに、封建的な男尊女卑社会。
なんだか、女であることがすごく損みたいな韓国社会が描かれている。
韓国旅行で会った添乗員さんが言っていたっけ、女が家庭を持ち仕事を持つのは本当に大変なんですと、旦那の助けは無いんですと・・・
噂には聞いていたけれど・・・日本人女性は韓国人男性との結婚は難しいという・・・確かにこれに耐えられる日本人女性は少ないだろうな。
韓国人女性だって、それに抵抗はしているんだろうけれど・・・このドラマのテーマの一つにもなっているみたいだったし・・・
そんな社会に生きる4人の女性。
中盤で腹立たしい場面が出てきて、ちょっと嫌になったけれど、そんな中でも、彼女たちは一生懸命で、忍耐強くて、努力家で、そして可愛い。
素敵な相手に出会って、幸せに暮らしたいと願っている。
最後・・・私は物語はハッピーエンドでお願いといつも思っているんだけど・・・印象に残ったのはミンジェのお母さんがサンウと踊っている場面。
それまで、苦悩の表情のフラメンコばかりだったのに・・・
お母さんの表情がとても穏やかで幸せそうで、良かった。
このドラマ、泣く場面はあまりなかったけれど、最後の、みんながそれぞれになんとなく幸せな顔をみせる場面では涙が出てきた。
ハッピーエンドって、最後まで生きてみないと分らないけど、今はそれそれが幸せなんだな~と、その幸せはそれぞれが自分で勝ち取ったものなんだなと感じられて・・・嬉しい涙だった。
キム・ボム・・・若いのに、変に落ち着いているところが10歳も年上の女性と恋に落ちるっていう設定にぴったりだった。
でも、ときおり見せる笑顔が少年の笑顔だし、とっても素敵だった。
誰のファンでなくっても、結婚適齢期以降の女子が観たら、けっこう共感できて、ついでに幸せ感も味わえると思うドラマと思うわ。
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