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漫画感想「かくかくしかじか」東村アキコ

2018年11月23日 18時54分22秒 | 乱読本感想
集英社 2015年3月25日

★5

”出遇い”というのは面白いな~
おばさんになってプールで知り合った人(やっぱりおばさん)が「面白いから読んでみて」と渡してくれたのがこれだった。
昔は漫画っ子だったけれど、最近はほとんど見ていないので『これ、誰?』
調べたら、「海月姫」「東京タラレバ娘」の人だそうだ。
「東京タラレバ娘」はドラマを観たので、そういう話なのかと思ったら、全く違った。
と言うか、今までに読んだことがない類の漫画だった。
自伝的エッセイ漫画。
プールでの出遇いがなかったら、自力では絶対に出遇えていない。
”出遇い”ということで言えば、物語の2人の出遇いは凄いな~と思う。
日高先生(本名:日岡兼三)は強烈な個性の持ち主。
物語は脚色されていないとのことなので、本当にこんな人がいるんだ!とびっくりしながら読んだ。
そして、東村アキコさんも、かなりぶっ飛んだ人だと思った。
周りの人たちも、美大を目指す人や芸術家(漫画家も含む)はやっぱり普通じゃないなと妙に納得してしまった。
普通じゃないとは思うが、憎めなくて温かい芸術家たちの生態は興味深かった。
そんな人たちが織りなす物語は東村アキコさんの出会いと別れ、成長と悔恨の物語だったんだと思う。
5巻は涙涙だった。
タイトルの「かくかくしかじか」これを読んだ人は、「かくかく」に「斯く斯く」ではなく「描く描く」をあてたくなると思う。
コメント
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