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読書感想「SOSの猿」 伊坂幸太郎

2018年11月01日 16時36分51秒 | 乱読本感想
中央公論新社 
中公文庫 2012年11月22日

★3

妙に癖のある人物がぞろぞろ出てきて、話が時系列に並んでいないなんてことはたいしたことじゃない。
エクソシストが出てきて、猿が出てきて、その猿は「孫悟空」・・・
正直、よく解らない。
伊坂幸太郎はこういう感じだと、雰囲気で読んでいって、最後に感動が来るか、『う~~~』が来るか。
今回は後者。
そもそも、下地になっている「西遊記」、私はドラマや映画、児童文学レベルでしか知らない。
ユングは心理学者である、としか知らない。
エクソシストに至っては、悪魔払いされる方だと思っていた。
払う方か~
伊坂さんの参考文献を見ると膨大な量。
西遊記なんて全10巻ほか、数冊。
参考文献を全て読めば、この「SOSの猿」が理解できるのか?
解説を読むと、解説者が「また妙な小説を書いたものだな」といっている。
解説はされているが私の頭では理解できない。
全体的には理解できないけれど、二郎くんのお母さんと辺見さん、このひと年取った婦人たちの達観した生き方考え方はすごく理解できる。
いろいろぐちゃぐちゃ悩んだ結果、ここにたどりつけたなら幸せなことだなと思う。
作品の本筋とは違ったところで共感した。

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コメント
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