途中下車してときどき嵐

ブログ人から引っ越してきました。

読書感想「ブレイブ・ストーリー (上)」宮部みゆき

2016年12月12日 15時36分01秒 | 乱読本感想
「ブレイブ・ストーリー (上)」

角川書店 2006

2012年08月29日 16:37
★3
ゲームの物語とのイメージがあったので、どんなに話題になっていても読まなかったのに・・・読んでしまった。

出だしは普通の物語。
相変わらず宮部さんの描く子供は、子供らしいところと大人っぽいところ両方を持ち合わせた可愛い子供たちね、と。

普通の物語だったのかと思った瞬間、不思議なことが起こり始めて、そうか~やっぱり・・・これはファンタジー。

苦手なファンタジーだけど、とにかく最後まで読むわ。


「ブレイブ・ストーリー (中)」
「ブレイブ・ストーリー (下)」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「デパートへ行こう! 」感想

2016年12月12日 15時34分41秒 | 乱読本感想
「デパートへ行こう! 」
真保 裕一
講談社 2012年8月10日

2012年09月03日 09:37
★4
3か4で悩んで4。
ゆうても真保さん好きだから。

限られた場所と時間にいろいろな人が登場する作劇法を「グランド・ホテル形式」と言うらしい。

映画でもこんなのがあったなぁ~と、思いながら読んでいった。

ある意味、新鮮ではない設定を面白くするにはその限られた場所と時間にどんな人を登場させどんなことを起こすかってことね。

作り手の技量が出ちゃうってこと。

真保さんのこのような作品は珍しいなと、でも彼ならありきたりの設定でも何とかするんだろうなと。

私の好き系「ホワイトアウト」とか「奪取」のような手に汗握るような展開ではなかったけれど、うまぁ~く最後にまとまったな、と。

最後、???、この人たち誰?
ベタだけど、やっぱり泣けたわ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブレイブ・ストーリー (中)」感想

2016年12月12日 15時32分59秒 | 乱読本感想
「ブレイブ・ストーリー (中)」
宮部 みゆき
角川書店 2006

2012年10月10日 13:30
★3
苦手なファンタジー、ダメかも・・・と、思っていたけれど、意外に入り込めて面白く読めた。

この(中)では幻界(ヴィジョン)と呼ばれるゲームのような世界での話が続くんだけど、きちんとしたキャラ設置や背景設定がなされているのでちゃんと読めるんだと思う。

内容も深いと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブレイブ・ストーリー (下)」感想

2016年12月12日 15時31分15秒 | 乱読本感想
「ブレイブ・ストーリー (下)」
宮部 みゆき
角川書店2006
2012年10月31日 23:44
★5
上★★★
中★★★と来て、そして、最終巻で★5つ。

評判通り、宮部みゆきを代表する作品でしたわ。

ゲームのような世界だと、少し批判的な目で読んでいっても、その世界に引き込まれてしまった。
ドキドキして、ワクワクして、泣いて・・・亘少年がワタルとして幻界で成長する姿はモンクなく感動する。

最後の最後、解説の最後に勇気と書いてブレイブとルビがふってあった。
あぁ、そうだった。
ブレイブ=勇気。
そうね、弱っちい少年が目的に向かって旅をする。
旅を始めるにも、旅を続けるにも必要なのは<勇気>だったな。
そして、その<勇気>はどこにあるのか?
それを認識するのが<旅>でもあった訳ね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「オイアウエ漂流記」 感想

2016年12月12日 15時29分59秒 | 乱読本感想
「オイアウエ漂流記」
荻原 浩
新潮社 2012年1月28日

2012年11月14日 14:51
★3
オイアウエ漂流記・・・「漂流記」って、「ロビンソン漂流記」とか「十五少年漂流記」を子供の頃に読んでワクワクした経験から、その文字をみるだけでワクワクしてしまう。

書店で見つけて、つい買ってしまった。

現代の、大人の(子供もいるけど)漂流記はいかに!?

私が大人になったからか、「漂流記」に過大な期待を寄せすぎたせいか、子供の時の様にはワクワクしなかったな。

でも、子供の頃に読んだ「漂流記」は助かって良かったで終わって、その後には思いが及ばなかったけれど、この大人の漂流記はこの後彼らはどうなったんだろう?と。

昌人くんと早織さんははたして島へ行ったのだろうか?

賢司くんと主任はどうする?
それぞれの相手とはどうする?

いちばん気になるのは現実の世界へ戻った㈱パラダイス土地開発・開発事業部の面々の人間関係。

できれば、漂流記その後を読みたい気がする。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「オレンジ色のステッキ: 杉原爽香三十九歳の秋」 感想

2016年12月12日 15時28分54秒 | 乱読本感想
「オレンジ色のステッキ: 杉原爽香三十九歳の秋」
赤川 次郎
光文社 2012年9月12日

2012年11月25日 13:47
★3
秋、今年も爽香の季節がやってきた。
いつものように買ってきて読む。
二十数年続くと習慣だよね。

今回、ってか、最近は・・・昔は1話完結のサスペンスだったけれど・・・1話で物語が完結したような・・・しないような・・・
もう、長い長い杉原爽香の叙事詩(詩じゃないけど)みたいになってきた。

この長い物語の最後が知りたいと思うけれど、爽香はもう物語の中にはいなくて1人の人間「爽香」と生きているみたいで・・・
赤川先生も「爽香」の様子を記しているだけみたいで・・・
私はそれを習慣みたいに読む、だけ。

誰かがリタイヤするまでこれは続いて行くんだろうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ニサッタ、ニサッタ(上)」感想

2016年12月12日 15時27分39秒 | 乱読本感想
「ニサッタ、ニサッタ(上)」
乃南 アサ
講談社 2012年10月16日

2012年11月27日 08:14
★3
普通に生きていたのに仕事は無くなり、今日を生きるのも辛い状況。
今、この時、何人もの「耕平」がいるだろうと思うとちょっと胸が痛い。

大勢いる「耕平」の、一人でも多くの「耕平」に希望の明日が来ることを祈らずにはいられない。

下巻で耕平がどうなるのか・・・楽しみというより、固唾をのんで見守るって感じ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ニサッタ、ニサッタ(下)」感想

2016年12月12日 15時26分06秒 | 乱読本感想
「ニサッタ、ニサッタ(下)」
乃南 アサ
講談社 2012年10月16日

2012年12月03日 11:50
★4
故郷に戻った耕平。
今までのことで少しは学んだだろうから、明日を考えられる生活になるのかと期待したのに・・・あぁ~あ。
彼が自殺を考えた時「そうよね、もう、もうあんたなんか死んじゃえ!」と母ちゃん的に思ったわ。

でも・・・

明日を夢見るのが難しい現代、いや、それは昔からあったこと。
おばあちゃんだって杏菜ちゃんだって、苦しい時を過ごしてきた。
それを知って、少しずつ変わっていく耕平。

また、耕平に希望の無い日が来るかもしれないけれど、きっとパワーアップした杏菜ちゃんが力になってくれるだろうな。
2人が結婚までいくのかどうかは分らないけれど、お互いの力にはなるだろうな。
そういう明日はみえるみたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「メタボラ」感想

2016年12月12日 15時24分52秒 | 乱読本感想
「メタボラ」
桐野 夏生
文藝春秋 2011年8月4日

2012年12月26日 22:53
★3
読み始めて、なんだこれ!?
ジャンルも分からない。

彼の記憶が戻るにつれて、こっちもだんだんとどんな話か解ってはくるが・・・暗いな~
桐野夏生に明るさを求めるのが間違っているが、暗い。

でも、暗い中をのぞいてみたい気持ちになるのも桐野作品。
けっこう長編だったけれど、先への興味でどんどん読んでいけた。

「メタボラ」ってなんだ?とずっと思いながら読んでみたが、作品中にはその意味が出てこなかった。

解説でやっと、「新陳代謝」だと知った。
それを知って読んだからといってこの作品がより解ったかといったらそうではないだろう。
何だか解らないけれど、この作品には面白味があった。
その面白さを味わうためには解説者も書いているがまっさらの状態で読んだ方がいいと思う。
登場人物たちと一緒に彷徨するのがいい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「骨ん中」感想

2016年12月12日 15時24分24秒 | 乱読本感想
「骨ん中」
荒木 源
小学館 2011年3月4日

2013年02月01日 06:05
★4
たぶん・・・この本を手にとった時に「ちょんまげぷりん」というワードが見えたからこれを買ったのだと思う。

「ちょんまげぷりん」は映画の評価が良かったので、原作に興味をもって読んだ。
軽くてすぐに読めてしまったけれど、内容はちゃんとしたものだった。

その延長で、読み始めたがまったく違うものだった。
硬派な読み物、一人の男の生きざまを描いた、でも「単純な話」・・・だと、途中までは思っていた。
ところが、終盤、一気に様相が変わった。
途中、なんでこんな登場人物が居るんだ?と思っていた人たちがかかわってどんどん真実が見えてくる。
現れた真実は最初の「単純な話」の中に出てきた一人の男とはまったく別の男を描き出した。

う~~ん、そういう話だったのか~
解説の冒頭に「本作は、人間の”気骨”を描いた物語である」
確かに、その通り。

これが荒木源のデビュー作だそうで、なかなか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする