カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

モートン・グールド。

2020-12-23 03:57:05 | Weblog

モートン・グールドは、小学校三年の12月のクリスマスプレゼントで貰った親しみやすいクラシック音楽名曲を集めた音楽カセットテープのオーケストラ指揮者のひとりだった。そのカセットテープ添付の解説紙に、彼が作編曲家としても旺盛に活躍されているとあり、その作品に興味を持った。つい先日、ラジオでモートン・グールドの交響曲である『ラテン・アメリカン・シンフォニエッタ』が流れることを知り、仕事中だったから予約録音した。ちなみに、モートン・グールドは、作曲に当たってピアノを全く使わなかったという。頭のなかで全てを為して譜面紙に書き留めていったのだそうだ。ショスタコーヴィチと同じ、と思った。

http://www.bruceduffie.com/gould2.html

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梶原さんの一首。

2020-12-22 11:06:46 | Weblog

梶原さい子さんの歌集『ナラティブ』(砂子屋書房、2020年4刊)より。

あの海へ向かふ列車ににじみたる近景のさくら遠景のさくら  梶原さい子

宮城県に生まれ育ち、いまも暮らされている梶原さんは、あの3月11日の東日本大震災のときも宮城県にいらして、凄惨な津波被害も身近に経験された。この一首には〈さくら〉が二回印象深く登場する。だから、冒頭の〈あの海〉とは、春3月の海のことだろう。たくさんの人々の普段の生活とささやかな幸せとかけがえのない家族友人知人の生命を無情にも呑み込み遥か遠くへ運び去った、非情な海だ。作中主体の眼に映る〈あの海へ向かふ列車〉とは、現実の列車ではなくて、亡くなった人々のおられる彼岸に向かっていく列車の姿なのかもしれない。近くの桜も遠くの桜も作中主体の眼からは滲んで見えている。その有り様のしずかな佇まいがじつに儚くて切なくて、そこに醸し出される手をいくら伸ばしても届かぬ遥けさが、ひたすらに読み手の胸を打つ。そんな一首だと思う。

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モルゲン。

2020-12-20 05:56:59 | Weblog

モルゲンは、オランダ語では〈朝〉でドイツ語では〈明日〉らしい。なんとなくエルガーのニムロッドのことを考えていたら、それと雰囲気の似たオーケストラが聴こえてきたので、取り敢えずメモしてみた。

イギリス流の澄明さに日頃からすごく惹かれているも、今朝の気分はとりわけ北欧の澄んだ空気を求める感じで、しごとに出掛ける前には、グリーグのチェロソナタイ短調をしばし。

https://youtu.be/GgdpeLx0TGI

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昨日。

2020-12-17 05:05:00 | Weblog

昨日は師走仕事の合間の一日休みも、ひとつずつ宿題片付けを。好楽師匠のお嬢さんがやられている美味しいたい焼き屋さんでお土産をひと包みしつらえてもらい、短歌会でお世話になっているジュンク堂のご担当の方へ暮れのご挨拶と精算伝票の受け取り。ついで、近くのネットカフェにしばしこもり、パソコン借りて請求書起こして、編集部の先輩にメール送信。あっという間に一日終了。

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誕生日。

2020-12-16 21:32:23 | Weblog

今日は、ベートーヴェン(1770年生まれ)と山本直純さん(1932年生まれ)の誕生日の由。おめでとうございます!ということで、こちら。




https://youtu.be/r2WpAfXGOY8

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雑駁。

2020-12-16 10:35:54 | Weblog
昨日の仕事を終えた夕方の時間。夕方とはいえ外は早々と暗くなっていて、帰宅しようと準備中のこと。唐突に聴こえてきたオーケストラの響き。最初は金管だった。取り敢えずメモしてみた。

短歌メモから。

森番は三等官Sに食堂の方をゆび差す〈いそげ〉と小声で

明日死ぬかもしれぬと言はれてもスープに浮かぶトマトとチキン
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夢を見た。

2020-12-14 06:09:27 | Weblog

それは、どこかの広々とした店内の中華レストランで、はじめましての遠い親戚も含めたたくさんのメンバーが集まった食事会をしている夢だった。そこには、亡き父もニコニコと参加していた。もしかしたら、生者死者関係なく、みなさん出席していたかもしれない。和気藹々と近況報告やご先祖談義に花咲かせつつ、次々に運ばれてくる美味しい料理にみんなで舌鼓を打っていた。ふと、父のほうを見ると、楽しそうにニコニコした父は、食事の手を止め、持ち込んだ紙片になにやら一所懸命に俳句か短歌のようなものを書こうとしていた。生前の父は俳句も短歌もことさらにしていなかったので、へええ、ほおお、と微笑ましく思った次第。

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ふと目が覚めて。

2020-12-14 01:57:38 | Weblog

ふと目が覚めて、頭の中でオーケストラのヴァイオリンが鳴っていた。これはたしか、誰かの有名なシンフォニーの中のワンフレーズだったはずと思うのだけれども、正確な作曲家の名前も作品タイトルもさっぱり浮かんで来なくてもやもやしてしまった。。なんとなく、チャイコフスキーの交響曲第2番かなという気もしつつ。。もやもや。。

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多和田さん。

2020-12-11 06:23:03 | Weblog

いろいろ忙しいこの頃。今朝は、仕事に出かける前、名文家の多和田葉子さんの小説の二、三ページの文章を舐めるように黙読し、その文章リズムを頭の中で反復して脳の目覚めを促し、脳を激励する。昨晩は、仕事の後、ジブリ『熱風』入手。特集は〈宇梶静江さんアイヌを語る〉。

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流れ込む。

2020-12-10 02:58:35 | Weblog

本当の祖父という人が作曲家だったらしい、という話が密やかにあって、でもそれは一体どんな名前のどんな人なんだろう、どんな作品を残した人なんだろうという問題が心の奥にずっとあった。昨晩、深夜にふと目が覚めて、何気にラジオを点けたら、とある作曲家の作品特集が始まった。番組キャスターの方が作曲家プロフィールを紹介されて、おや、とまず思い、作品が次々と流れて来て、耳傾けているうちに何だか妙に他人とは思えなくなっていった。その人には息子さんがいて、同じく作曲家だったらしい。番組の後、その人と息子さんについてネットでいろいろ詳しく調べ出したら、たくさんの写真資料も出てきた。実にたくさんの情報が一気に流れ込んできた。本当に、流れ込んできたという感じだった。そして、カチリと何かがどこかにはまる音が聞こえたような気がした。もしかしたら、偶々当たったかもしれないと思った。朝早くから仕事だったが、眠れなくなってしまって、ずっと起きて調べていた。本当の祖父と思われる人が、実にたくさんの美しい作品を残したことがわかって、密やかに嬉しくなった。

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