ふと目覚めてラジオを点けたら、五木ひろし氏の歌う『長良川艶歌』のちょうど「添へぬ定めと知りながら」の一節が流れてきた。聴きながら、幼い日にこういう歌詞を聴くたび祖母が大号泣していたのを思い出した。祖母の小学校を卒業した十代から二十代に掛けての人生のことはまったく知らないが、祖父と所帯を持つ前、どうやら親から認めてもらえなかった大好きだった人との結婚話の絡んだ大恋愛があったらしい。そんなことをしみじみ思い出し考えた。
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