カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

目覚めて寝付けずに。

2020-12-09 01:30:00 | Weblog

目覚めて寝付けずに枕頭の本へ手を伸ばし、ローレンス・ブロック版『(パリの)マルテの手記』のような『(ニューヨークの)マット・スカダーの手記』ならぬ田口俊樹先生訳『八百万の死にざま』(ハヤカワ文庫)を開いて読み出す。この訳文の日本語が昔から好きである。田口先生は高校時代の英語の恩師。先生は、英文和訳も和文英作文も、文法ガチガチに直訳で不自由に訳すよりもニュアンスを汲んで表現やイメージを豊かに膨らませて日本語や英語を美しくチャーミングに駆使して訳すことを推奨してくださったから、英語という科目の勉強が非常にたのしくなって好きになった記憶がある。明日の仕事が早いからはやく休まないと、と思いつつ、頁を繰る手も止まらない。


そういえば、昨日の薄暮の夕つ方の帰り道、目白台の胸付坂の下のしづかな神田川の橋上に、ドラマのロケ隊の方々がたくさんおられた。訊いたら、来年2月頃にテレビ東京で放送されるドラマの撮影の由。タイトルや出身者のことは教えてもらえなかった。

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