カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

「死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う」

2008-02-12 15:11:08 | Weblog
 メモです。。。

「死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う」
森達也著/朝日出版社 2008/01出版 327p 19cm NDC:326.41 1,680(税込)

人は人を殺せる。
でも人は、人を救いたいとも思う。
書き下ろし最新作、死刑をめぐる三年間のロードムービー。

第1章 迷宮への入口
第2章 隠される理由
第3章 軋むシステム
第4章 元死刑囚が訴えること
第5章 最期に触れる
第6章 償えない罪
殺した人。大切な人が殺された人。処刑を執行する人、指示する人、管理する人。彼らのために神に祈る人。処刑台から生還した人。存置を主張する人、廃止を主張する人。いろんな場所に身を置いて、いろんな人に僕は出会った。

知っているのに誰も知らない、僕らが支える「死刑」というシステム。できる限りは直視したい。知ったうえで考えたい。罪とは、罰とは、命とは、何だろう?
著者渾身の書き下ろし最新作。死刑をめぐる三年間のロードムービー。

【目次】
プロローグ
第一章 迷宮への入口
第二章 隠される理由
第三章 軋むシステム
第四章 元死刑囚が訴えること
第五章 最期に触れる
第六章 償えない罪
エピローグ

【著者紹介】
1956年広島県呉市生まれ。映画監督、作家。1998年、自主制作ドキュメンタリー映画『A』を発表。2001年、続編の『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭にて審査員特別賞、市民賞を受賞。著書に『放送禁止歌』(知恵の森文庫)、『職業欄はエスパー』(角川文庫)、『いのちの食べかた』(理論社)、『悪役レスラーは笑う』(岩波新書)、『王様は裸だと言った子供はその後どうなったか』(集英社新書)などがある。

https://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/hwshosea.cgi?W-NIPS=9982851047
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春山さん。

2008-02-12 10:14:58 | Weblog
 春山さん。メモです。

 ***

壁ぎはに鳴るまへの寡黙ふかめたる春山さんの碧いチェンバロ  河野美砂子(歌集『無言歌』所収)

 ***

(トイレの水を流す音がした。《ふうう。。。》と息をつきながら扉を開けて銭形が出てきた。《うまく拭けてよかったわ。。。ちゃんと手を洗ってよ。洗面台はそこだから》不二子が入口の近くを指差す。《おーし、わかった》銭形はのしのしと洗面台に行ってごしごしと手を洗い始めた。《それで。。。》不二子は銭形のうしろから声を掛ける。《なにがわかったのかしら。。。》銭形は不二子を振り返る。《不二子さんは、あのハンカチをホテルの前の屋台のおやじに貰ったそうだが、そいつがルパンなんだ》《えっ!?》《マスクをしたメロンの図柄は特別な図柄なのだ。ルパンがすでに王党派メロンという秘密結社に入り込んだというたしかな情報がある。今回ルパンは王党派メロンが守っている秘密のお宝を狙っとるのだ。それをわしは追いかけとるわけだ》ここまで話して銭形はハッとした。いきなり声が大きくなる。《。。。。いかん!!!、しゃべっちまったじゃないか!!!!》その声を聞きつけたメガホン刑事こと春山刑事は、上司銭形警部の声のしたその方角に向かって猛然と走り出す)

メガホンを櫂にし人を掻き分けて春山泳ぎぬ 女性便所へ  河村壽仁
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