最近の短歌連作メモから、です。
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訳経の僧ら机に微睡(まどろ)めば月光(つきかげ)は西塔の脚もと照らす
親方の椅子から白き煙立つ アスフィータとふ犬のゐる家
姫さまの鏡は手掛かり アスフィータ王女(ひめ)様を追ふ爺や七十歳(しちじゅう)
なぜかしら 爺や一体(いったい)何故かしら 王女(ひめ)様の呟きを鏡はうつして
こんなにも月夜は明るい プジョー製自転車を漕ぐ黒き猫たち
アジトにはすでに一人の影もなし 秋原警部はゆくりとガム嚙む
王宮の前で火曜に店開く花屋の主人の小指のサファイア
アスフィータ王女(ひめ)様の鞄が口開く 子守りに疲れし少女の部屋で
母さまはどんなお顔そして声 少女の夢に月光(ひかり)は差し込む
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訳経の僧ら机に微睡(まどろ)めば月光(つきかげ)は西塔の脚もと照らす
親方の椅子から白き煙立つ アスフィータとふ犬のゐる家
姫さまの鏡は手掛かり アスフィータ王女(ひめ)様を追ふ爺や七十歳(しちじゅう)
なぜかしら 爺や一体(いったい)何故かしら 王女(ひめ)様の呟きを鏡はうつして
こんなにも月夜は明るい プジョー製自転車を漕ぐ黒き猫たち
アジトにはすでに一人の影もなし 秋原警部はゆくりとガム嚙む
王宮の前で火曜に店開く花屋の主人の小指のサファイア
アスフィータ王女(ひめ)様の鞄が口開く 子守りに疲れし少女の部屋で
母さまはどんなお顔そして声 少女の夢に月光(ひかり)は差し込む