モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

円錐を上から見たら…?

2023-04-20 23:28:59 | 学生ワークショップ

朝に弱いなとつくづく思います。マユカです!

火曜・木曜学生クラスでは4月の間、デッサンにおいて基本になる形を改めてじっくり描こう!と、1クラス25人×2クラスの50人が皆で一斉に同じモチーフを描く、ということをしています。火曜のブログで佐藤先生が書いていたように、はじめは球を皆に描かせました。きれいな正円をフリーハンドで描けるようになった翌週、今回は球の形を活かして、円錐を描いてもらいました。

円錐は2つの形から成り立っています。側面から見ると三角、上から見るとまん丸な正円。球も輪郭は正円ですが、影のつけ方を変えるだけでモチーフが変わって見えるのは面白いですね!(中央の写真は佐藤先生が撮影して印刷し、各テーブルで見れるように8枚も持ってきてくれました。こうしてモノクロで見ると円錐の特徴的な影のつき方が良くわかります。)

円錐の描き方としては、光が当たってる面の割合がだいたい2/3、残りの面の1/3が影の面になります。この影の両端に、稜線として一段階暗い黒を乗せてあげることで、画面にメリハリが生まれ、見やすいうえ自然な立体感を出すことが出来るようになります。
また、地面に落ちる影も重要になってきます。地面の【影】は三角形になり、円錐の側面から見た形を感じさせるため、この影が無いとどんなに円錐自体の【陰】がかけたとしても、少し違和感を感じてしまうほど、大切な要素です。

球や円柱、直方体などは似たような形のモチーフが多くあり、かなり応用も効くのですが、円錐というのは似たような形が少ないです。(カラーコーンや人物の鼻など)だからこそ描いたことが無い子がほとんどでした。
ですが上記の作品たちを見ていただければわかるように、尖った物を先端から描いた事が一度も無かったとしても、描き方や観察の仕方を知ると、ちゃんと立体感を持ったものが描けるのです。たったの2時間でも、しっかり向き合ったことで描き方も覚えられたのではないかなと思います。

最後に講評会をしました。同じ時間かけて描いた作品全部を並べて、友達の作品と自分の作品を比べることで、自分にないものを知り、次のデッサンに活かすきっかけになれば嬉しいです!!


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