本日載せている水彩画は、そんなハードな入試を見事に突破したマイ(中3)の作品。4時間という時間は長いようにも感じますが、出題されるモチーフの大きさや量もさることながら、質感も様々な物が出され、構図を見つけて下描きをして形をとって色をつけて……と、なかなかやることが多くて4時間とあっても中3にとってはギリギリ描ききれるかどうかというところ。一度描いたところを、あとから描き直すor描き足す時間なんて無いんです。
それにしても、よくここまで描けるようになったもんです。自然物なら多少形が狂っていても誤魔化せますが、ここの入試は工業製品というか、人工物も多く配されるようですね。形のハッキリ決まっているモチーフは、しっかりと捉えなければデッサン力が無いと判断されてしまう可能性もあります。かといって形をとるばっかりに時間も使えない。とにかく間違えたり描き直したりすることが命取りになるので、試験も並々ならぬ集中力で臨んだのではないでしょうか。
遠いところからミオスまで通い、自分のファッションにも手を抜かず(こういうこだわりは美術系には大事ですよね)、悩みながらも前進し合格を掴み取った彼女を全力で誉めたいです!!試験後のアトリエの授業では「何もやる気がしない…」と抜け殻のようになっていたマイですが、また四月から切磋琢磨の日々が待ち受けてますので、今はゆっくり休んでほしいです。とにかく合格おめでとうございます!