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モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

構想を考える

2008-08-23 00:15:00 | スタッフ講師
St330050愛佳(高3) デッサン(6時間)

こんばんは。千野紗織です。
今日は学生クラス、愛佳ちゃんの「想定デッサン」をご紹介します。

「想定デッサン」とは・・・
主に美術系の学校(大学)の受験の課題の一つとしてあるのですが、実際にセットされたものをそのまま描くのではなく、「飛ぶ」「はじける」といった言葉だけのイメージで描いたり、モチーフを渡されて、それを自分なりに解釈して、自由に構成して描く課題です。(主に、発想力、構成力、そして描写力を見ます。)

今回の課題は「ビー玉を使って夢を表現する。」というもの。

ビー玉に水滴の様なイメージを重ねて、幻想的に広がっていく感じ・・・見せたいものも明確に伝わってきてなかなか良くなってきていると感じます。しかし、見ていると、本当にこの作品は紙の向きがヨコでいいのか?という疑問が湧いてきます。真ん中に大きなビー玉があり、そこから雫がおちて、波紋が広がる・・・・と同時にヨコにもビー玉のような、水滴のような粒が飛んでいきます。これではヨコの流れなのか、タテの流れなのか、明確に伝わってきません。本人に、「どちらがメインなの?」と聞いたところ、したたり落ちる雫(+波紋)でした。

そう、実はヨコの小さなビー玉は最後の方に描きたしていったものだったのです。したたり落ちる雫(タテの流れ)がメインであるのだったら、構図をタテにすれば、途中、ヨコの余白に苦しむこともなかったかもしれません。本人の感想では「構成に時間がかかり、水とビー玉の透明感を表現するのが難しかった。」とのことでしたが、もう少しだけ、「何を見せたいのか、どこを強調したいのか」ということを明確にすると良かったですね。

想定デッサン・・・、私も受験時代に何枚も描きましたが、自分の頭で一からひねり出して描かなければいけないので、なかなか、どうして、大変です。

日頃から、色んなものを注意深く観察したり、雑誌の切り抜きを集めたり、自分の「ネタ」「引き出し」を少しでも多く作ることが大切だと思います!
がんばれ、受験生!

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