英保 『シフォンケーキがおすすめ…』 油彩
土曜日担当の岩田です。本日は先日の麻場さんに引き続き、「THE 横浜展」に出品される英保さんの作品を皆様にご紹介致します。
作品のモチーフとなったのは横浜山手の丘にある「えの木てい」です。こちら洋館なのですが1階がカフェになっているらしいです。タイトル「シフォンケーキがおすすめ」にもあるようにそのカフェのメニューにあるシフォンケーキが英保さんのおすすめとのことです。
英保さん、今回は今迄に無いチャレンジを幾つかしています。その一つとして描き始めの下塗りでとても鮮やかなピンクを使いました。絵を見てみるとやはりその影響もあり非常に鮮やかな印象を受けますね。上から絵具を置いて描き重ねていてもその効果が良い感じで出ています。
更に今回もう一つのチャレンジとしてペインティングナイフを使って建物を描いています。そのおかげで絵具が立体的に盛られているので単なる色として見えるだけではなく、油絵具の持つ物質としての面白さが同時に見えてきています。そしてその表現が白い建物の存在感に繋がっていると言えます。
このように油絵具というのはオイルに対して少なめに絵具を溶きながらキャンバスが透ける程薄く描いていったり、はたまた今回の英保さんの絵のようにオイルを少なめにして絵具そのものをキャンバスに盛るように置いてあげたりすることで様々な見え方をするものです。その辺りは油絵具が持つ最大の魅力ですね。
例えば1960年代に日本で「具体」というグループを作って活躍した白髪一雄という作家はキャンバスに筆やナイフで描くに留まらず、壁から壁にロープを張って、床に大きいキャンバスを置き、ロープに掴まったまま足で絵具を混ぜるように絵を描いていました。皆さんも機会があったら是非白髪の絵を見てみて下さい。足で描いたその油絵具の表情たるや圧巻です。
英保さんの今後のチャレンジにも期待致します!ただし足では描かないで下さい・・・。
土曜日担当の岩田です。本日は先日の麻場さんに引き続き、「THE 横浜展」に出品される英保さんの作品を皆様にご紹介致します。
作品のモチーフとなったのは横浜山手の丘にある「えの木てい」です。こちら洋館なのですが1階がカフェになっているらしいです。タイトル「シフォンケーキがおすすめ」にもあるようにそのカフェのメニューにあるシフォンケーキが英保さんのおすすめとのことです。
英保さん、今回は今迄に無いチャレンジを幾つかしています。その一つとして描き始めの下塗りでとても鮮やかなピンクを使いました。絵を見てみるとやはりその影響もあり非常に鮮やかな印象を受けますね。上から絵具を置いて描き重ねていてもその効果が良い感じで出ています。
更に今回もう一つのチャレンジとしてペインティングナイフを使って建物を描いています。そのおかげで絵具が立体的に盛られているので単なる色として見えるだけではなく、油絵具の持つ物質としての面白さが同時に見えてきています。そしてその表現が白い建物の存在感に繋がっていると言えます。
このように油絵具というのはオイルに対して少なめに絵具を溶きながらキャンバスが透ける程薄く描いていったり、はたまた今回の英保さんの絵のようにオイルを少なめにして絵具そのものをキャンバスに盛るように置いてあげたりすることで様々な見え方をするものです。その辺りは油絵具が持つ最大の魅力ですね。
例えば1960年代に日本で「具体」というグループを作って活躍した白髪一雄という作家はキャンバスに筆やナイフで描くに留まらず、壁から壁にロープを張って、床に大きいキャンバスを置き、ロープに掴まったまま足で絵具を混ぜるように絵を描いていました。皆さんも機会があったら是非白髪の絵を見てみて下さい。足で描いたその油絵具の表情たるや圧巻です。
英保さんの今後のチャレンジにも期待致します!ただし足では描かないで下さい・・・。