モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

空に伸びる聖堂

2013-11-29 20:58:05 | 大人 水彩
Sato_01佐藤 透明水彩

お隣日吉駅の慶応の銀杏並木、見事に色付いていて素晴らしいですね!思わずおお~と声が出てしまいました。秋も深まりましたね。

さてさて、本日はチケット制佐藤さんの水彩画をご紹介します。今回佐藤さんは、旅行で訪れたというオーストリアの大聖堂を描かれました。
この作品、何と言ってもスケール感が素晴らしいですね!尖塔が空に突き刺さるほどに伸びている様子、そしてそれを見上げる地上の人間。高くそびえる大聖堂の大きさがこれでもかと伝わってきます。

手前は濃く強く、奥は薄く弱く、基本ですが、これを意識するだけでぐんと作品が変わります。
今回も手前を暗くしコントラストを出すことで遠近感が強調され、建物がより前に迫り出してきています。よりエッジィになり、荘厳さや迫力が際立ちました。影の部分にのせた紫や暗い緑も主張し過ぎずに壁肌を引き立てています。この色の幅もじっくりご覧下さいね。左の影に入るブルーなど素晴らしく美しいです!

また、近くで見るとペンで描かれた線がとても美しく、魅力的なんです。
ペン画はラフな線やガサついたタッチ、インク溜まりも見せ所!そこもとても素敵なので、ぜひ佐藤さんのペン画なんかも見てみたいなぁ…なんて思います。

この大聖堂、とても立派なゴシック建築ですし思い切り冷たい印象にも振れそうな題材ですが、そこに暖かみやユーモラスな雰囲気が加わっているのがこの作品の魅力だと感じます。サインからも大胆なお人柄が伝わってくるようで、自然顔がほころんでしまいますね。次の作品にも期待が高まります! 庄司でした。

コメント
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