駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

官邸でクラスター

2020年05月26日 | 政治経済

              

 

  報道によれば「賭けマージャンで辞職した黒川弘務前東京高検検事長(63)の処分を巡り、事実関係を調査し、首相官邸に報告した法務省は、国家公務員法に基づく懲戒が相当と判断していたが、官邸が懲戒にはしないと結論付け、法務省の内規に基づく「訓告」となったことが24日、分かった。複数の法務・検察関係者が共同通信の取材に証言した。」とのことだ。

 安倍首相の説明と食い違っている。安倍首相は平気で嘘をつくと言われている。並の嘘つきは狼狽し手に汗を握り見破られやすいのだが、首相は名演技でまやかし睨みを利かすから周りは口を紡いでしまう。名演技を支えるのは旧い日本を取り戻すという自分の野望のためなら嘘も方便というアベノセオリーと思われる。

 どちらがが嘘をついているかには95%の人が首相と答えるだろう。寄らば大樹の人も気が付いていないわけではないからだ。

 森法務大臣にはがっかりした。お若く女学生のように見えるがガードは緩く茶番のご機嫌伺いでお茶を濁している。まなじりを決して辞めさせていただきますと言えないものか。嘘つきウィルス感染のクラスターは官邸にあり。

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川本三郎さんの謎

2020年05月25日 | 

         

 

 自分はさして多く小説を読むわけではなく、三十代以降は年に二冊も読めば多いくらいのものだった。五、六年前から小説に再挑戦と思い直してはいるものの、数ページでの挫折を繰り返している。ただ、気に入ったエッセイや旅行記は繰り返し読み、十名ほどの著者の本を時々順繰りに拾い読みしている。

 川本三郎さんの旅行記が好きで何冊も読んできた。そうした軽いというか気楽に読める物しか読んでいないのに謎と言っては過ぎるだろうが、永井荷風、林芙美子、松本清張について書かれているのがもう一つよく分からない。松本清張の小説は何冊か読んだことがあるが、永井荷風や林芙美子の小説は数十頁読んだだけで放り投げてしまい、まつわる話からのイメージしかないのだが、多少は読んだ松本清張にしても、川本三郎さんとどうも結びつかない。筋金入りの川本ファンに腰を据えて書いた仕事を知らないのにそういうことを書くのは的外れと注意されるだろうか。ただ、盛岡に住んでみたいとか西湘もいいなとか、健脚で歩き回り辿り着いた駅前の見知らぬ居酒屋で相撲放送を見ながらビールなどと書かれるので、どうして永井荷風や松本清張なんだろうと思ってしまう。否これは浅慮で、だからこそ荷風や清張なのかもしれない?。

 生半可な知識で利いた風な事を書くのはいかがなものかと思うが、一ファンとして管見の疑問も許容される気もする。作品と著者は別と言う考え方もあるかも知れないが、どんな人なのだろうと考えるのは自然と思う。

 しかし、世の中不思議なことよく分からないことが多い、その上に知らない世界が途方もなく広い。

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どうしたMRJ

2020年05月24日 | 町医者診言

       

 

 三菱重工のジェット旅客機MRJ(最近名前をスペースジェットと変えた)が頓挫している。専門外の人間に航空機開発の詳細が分かるわけはないが、納入延期を繰り返していることは分かる。精巧複雑な機械だから一二度の延期はあり得ることと理解できる。ようやく三度目の正直までは許容できるが、受注開始から足かけ十年六度目の納入延期と聞くと部外者でも一体どういうことだと声を荒げたくなる。日本のビジネス技術の信用が壊れてしまうからだ。相手は冷静冷酷だから発注取り消しが相次いでいる。

 昔の名前では響きがある悪いと名前をスペースジェットに変えたようだが、それも姑息に聞こえてしまう。

 技術立国日本というかってのキャッチフレーズが耳にこびり付き、日本人は優秀だから大丈夫と自分の科学技術音痴を棚に上げ妙な自信を持っている人が多いようだが、今や日本はIT後進国で実は生産性が低下しているのが現実だ。勿論、何でもかんでもITが良いかは問題だが、それは実力を付けながらの話で、出来ないのに問題にしては言い訳になってしまう。

 私はこの三菱MRJ開発挫折の直視と解明が、技術立国再興の手がかりになると見ている。恐らく技術だけでなく、低い生産性の問題、問題解決力の低下・・・、現在日本が抱えるあまり表に出てこない能力の問題が明らかになると思う。都合の悪いこと響きの悪いことを避け続けていると飯が食えなくなるのではと心配する。外部の人材による診察が必要とアドバイスしたい。

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昼飯抜き、私にはできないが

2020年05月23日 | 診療

                 

 

 相変わらず気温の上がり下がりが大きい。今朝はやや肌寒い。取り出した半袖を着ようか迷ったが、半袖の上に薄手のブレザーを着て来た。

 時々昼飯を食べないという患者さんが居る。所謂ブランチで、朝遅く食べるのかと思うとそういう人は少なく、朝夕普通の時間に食べて昼抜きの人が多い。一日三食の根拠などと言い出すと中々難しくなるが、世界の多くの人が一日三食なのでそれが現代の人間の生活に合っていると思われる。空腹の時間が長いと身体が飢餓と勘違いして代謝モードが変わるので好ましくないらしい。

 少なくとも子供の時は三食食べていたはずで、何の拍子か二食になったと思われる。殆どが男性で独り者が多く、二食だからといって痩せているわけではなくむしろやや太り気味の人が多い。三食、同じように食べられた方が良いですよとお話しはするが、身を入れて聴く人は殆どおられない。こちらも、それには慣れているから思い出したように繰り返しお話しするようにしている。そうすると時々、生活パターンを変えてくれる人もいる。

 慣れというか、適応力というか、人間は様々な不都合不具合の元で生きて行ける。不思議なことにそれに慣れるとそれでいいという保守性がでてくる。合理的な助言を睨んで拒んだりするから難しい。内科慢性疾患の診療をしていると時々それを感じる。

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何という人だ

2020年05月22日 | 政治経済

                 

                          

 黒川弘務氏をどんな人か全く知らなかったが、常識のない検事不適合の人物であったことがわかり驚き呆れている。賭け麻雀をやっていたことを問題にする人が多いようだが、私は新聞記者と接待麻雀を繰り返していたことに東京検察庁の検事長として適性に欠陥があると指摘したい。手を洗わない外科医のようなものだ。

 安倍首相のお気に入りだったかは、平気で嘘をつかれる首相が相手では証明は難しいが状況証拠は揃っている。こうした人物だったのをご存じなかったのか、こういう人物だったからお気に入りだったのか、どちらだろう。任命責任を認めておられるようだが、責任は感じたり認めたりするものではなく、取るものだと申し上げたい。

 公務員定年延長法案に関しては状況が変わったと、またもやまやかし論法を編み出す首相には黒川氏と同様否それ以上適性に欠陥を感じる。首相の仕事はお仲間を守ることではなく国民全てを守る仕事で公務の最たるものとご存じないようだ。歴史には責任と真摯の意味を変えた人物として記憶されるだろう。

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