駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

川本三郎さんの謎

2020年05月25日 | 

         

 

 自分はさして多く小説を読むわけではなく、三十代以降は年に二冊も読めば多いくらいのものだった。五、六年前から小説に再挑戦と思い直してはいるものの、数ページでの挫折を繰り返している。ただ、気に入ったエッセイや旅行記は繰り返し読み、十名ほどの著者の本を時々順繰りに拾い読みしている。

 川本三郎さんの旅行記が好きで何冊も読んできた。そうした軽いというか気楽に読める物しか読んでいないのに謎と言っては過ぎるだろうが、永井荷風、林芙美子、松本清張について書かれているのがもう一つよく分からない。松本清張の小説は何冊か読んだことがあるが、永井荷風や林芙美子の小説は数十頁読んだだけで放り投げてしまい、まつわる話からのイメージしかないのだが、多少は読んだ松本清張にしても、川本三郎さんとどうも結びつかない。筋金入りの川本ファンに腰を据えて書いた仕事を知らないのにそういうことを書くのは的外れと注意されるだろうか。ただ、盛岡に住んでみたいとか西湘もいいなとか、健脚で歩き回り辿り着いた駅前の見知らぬ居酒屋で相撲放送を見ながらビールなどと書かれるので、どうして永井荷風や松本清張なんだろうと思ってしまう。否これは浅慮で、だからこそ荷風や清張なのかもしれない?。

 生半可な知識で利いた風な事を書くのはいかがなものかと思うが、一ファンとして管見の疑問も許容される気もする。作品と著者は別と言う考え方もあるかも知れないが、どんな人なのだろうと考えるのは自然と思う。

 しかし、世の中不思議なことよく分からないことが多い、その上に知らない世界が途方もなく広い。

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