駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

昼飯抜き、私にはできないが

2020年05月23日 | 診療

                 

 

 相変わらず気温の上がり下がりが大きい。今朝はやや肌寒い。取り出した半袖を着ようか迷ったが、半袖の上に薄手のブレザーを着て来た。

 時々昼飯を食べないという患者さんが居る。所謂ブランチで、朝遅く食べるのかと思うとそういう人は少なく、朝夕普通の時間に食べて昼抜きの人が多い。一日三食の根拠などと言い出すと中々難しくなるが、世界の多くの人が一日三食なのでそれが現代の人間の生活に合っていると思われる。空腹の時間が長いと身体が飢餓と勘違いして代謝モードが変わるので好ましくないらしい。

 少なくとも子供の時は三食食べていたはずで、何の拍子か二食になったと思われる。殆どが男性で独り者が多く、二食だからといって痩せているわけではなくむしろやや太り気味の人が多い。三食、同じように食べられた方が良いですよとお話しはするが、身を入れて聴く人は殆どおられない。こちらも、それには慣れているから思い出したように繰り返しお話しするようにしている。そうすると時々、生活パターンを変えてくれる人もいる。

 慣れというか、適応力というか、人間は様々な不都合不具合の元で生きて行ける。不思議なことにそれに慣れるとそれでいいという保守性がでてくる。合理的な助言を睨んで拒んだりするから難しい。内科慢性疾患の診療をしていると時々それを感じる。

コメント
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