駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

ステイホームからどう抜け出すか

2020年05月13日 | 世の中

              

 

 今日も良い天気だ。気温はやや低めだが、これくらいが丁度良い。新型コロナ感染は地方自治体と国民一人一人の努力注意で徐々に減ってきている。何とかぶり返しを最低限にしてゆっくり新しい生活様式にはいってゆけたらと願う。

 もう二ヶ月近くになるので、ステイホームを守り過ぎて運動不足体重増加に陥っている患者さんが結構おられる。散歩は構いませんよ、自宅でテレビ体操などの運動をと指導しているが、テレビを見ながら口をもぐもぐになってしまうようだ。お上の指導を良く守る割に、自分には甘い人が多い。困ったことだが糖尿病の人に、そうした傾向が強い。血糖のコントロール状況を見て指導しているのだが、良くなったり悪くなったりの繰り返しになる人が三割くらい居る。血糖を下げる薬も良いが血糖が上がると頭が痛くなるとか、吐き気がするとかという薬も悪くないのではと思う。症状がないせいか食べることが楽しいせいか、節食は難しい。

 食事以外の時に口をもぐもぐさせると間食はいけません、あるいは歩数が少ないと今日は運動不足ですとと警告を出すプログラムを携帯に入れてはどうかと思う。残念ながらうるさいと外してしまう患者さんも多そうだ。

 徐々に警戒レベルが下がってゆく、新型コロナが問題にならなくなるには一年以上掛かると思う。それが過ぎても平成の時代のような生活は戻ってこないだろう。三密を避ける暮らしで、仕事がなくなる人に新たな仕事を創出しなければならない。仲間で固まり忖度まみれ言葉でまやかす安倍内閣には期待できない。誠実に事実を見つめ自由闊達に考える方向に政治をと蟷螂の斧を振り続けたい。

 日本の仕事の仕方は生産性が低いこと、科学技術が社会に十分生かされていないことに気付いている人が少ないと思う。

コメント
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