駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

桝添知事の主張は当然

2015年07月26日 | 町医者診言

            

 千キロ先の台風までは感知できないのだろう、朝から蝉が喧しい。短い地上での命、この刹那に彼等に良い配偶者が見付かれば良いのだが。

 桝添知事が新国立競技場予算が建設費が肥大化し中止になった責任を追及している。これは当然で、人のお金だと思って無責任にじゃぶじゃぶと使う感覚を是正しなければ、又同じことが起きる。私のような零細個人事業主は大きな借金をして起業しているが、利子を付けて返済しなければならないので無茶な額は借りないし、額に汗して必死になって返済する。背水の陣が大きな担保になっているのだ。

 いつも山ほど出てくる言い訳は罪を解消しない。責任を取らなければならないという覚悟がこの国を支えてきたのではなかったか。責任を取らない人物と方式が敗戦を招いたことを思い出す必要がある。恨みを買いたくないのか人を咎めるのを嫌う風潮があるが責任を追及することは間違いと過ちを減らすためには必要なことだと思う。勿論、匿名の過剰な非難は傾聴に値しないが。

 今日は山小屋に出かける。二三度気温が低くても直射日光は強烈でどんなに暑いだろうと思う。夏こそカレーでカレーを用意した。今日はポークだ、評判はどうかな。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

顔付きは口以上にものを言う

2015年07月25日 | 政治経済

                      

 一昨日から又暑い日が続いている。蝉たちも天気の様子をうかがいながら恐る恐る這い出して一斉に声を上げ始めた。安定というかお決まりの天候にならず、いつまでも不安定で今度は台風十二号の行くえに注意を払わなくてはならない。

 人の顔のことに言及するのは微妙でちょっとためらうが、職業柄顔付きには細心の注意を払っている。目は口ほどにものを言いというのは真実で、顔つきはそれ以上のものを語ってくれる。

 幸い当院ではこの二十五年一度も警察を呼ぶようなことになったことはないが、同業者と話をしていると警察を呼んだことのある医院の方が多い。難癖というか言いがかりというか些細なことで怒鳴り出す患者さんがお見えになる。最善の対処法は予防で、この顔つきはと思ったら丁寧静かにしかし断固として対応することが大切だ。まあ四半世紀もやっていれば待合室や駐車場で怒鳴ったりする患者さんが数名居られたが、警察を呼ぶほどのことにはならなかった。

 なんだかおかしい顔つき、実はこれを政権の四人衆に垣間見る気がして心配している。なんだか危機をちらつかせたりし始めたが、果たしてどう対応すれば最善かを考えてしまう。報道機関はそれこそ4Kで四人衆の表情顔つきを余計なコメントを付けずアップして欲しい。一般の方も変化に気付かれるだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏痩せVS夏太り

2015年07月24日 | 旨い物

           

 万葉集に鰻とり食せと歌われているくらいだから、昔から夏痩せというものがあったらしい。昔はといった方が良いかも知れない、というのは夏太りするんですよと言う中高年のおばさんが多いのだ。十五年くらい前はああそうですかと言っていたのだが、この頃は私もと言う人がどんどん増えて夏やせ派を追い越したと思う。尤もこれは中高年女性の話で、男はさほどでもない。暑さが和らいだわけではないから、空調の下でアイスクリームでも食べているのだろうか。甘い飲み物は飲まないように指導しているのだが、ついお茶と言えばお茶請けが欠かせない女性が多いのだろうと想像する。

 かくいう私も帰宅するとつい冷凍庫を開けて、アイスクリームを半分ほど食べている。半分で済めば良いのだが食後にテレビを見ながら残りの半分を食べてしまうことが多く、減量の難しさを自ら実感している。

 この頃は男の飲み会に対抗して女子会というのが盛んなようだ。この会食というのも減量の大敵で、罪を分かち合うというか良い言い訳になるようで、たまにでもないのにたまにはいいか折角だからとご馳走を平らげているらしい。私も厳しいばかりでは実効が得られないと月一ぐらいならと申し上げているのだが、どうもそれでは収まっていないようだ。

 私の臨床観察からものを申せば、人間には傾向というか持ち味というものがあって、どうも夏やせは元々痩せぎすな人に認められる現象のようである。石麻呂はメタボ体型ではなかったと推測する。

 週明けには中国生まれ日本育ちの鰻をと思っているが、美濃の産の私は蒸さない直焼きが好みなので近隣に僅か二軒しかない名古屋で修行した店まで出掛けることになる。蕎麦寿司鰻、全部好きだがご馳走と言えば鰻だなあ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スケープゴートに似つかわしくない人

2015年07月23日 | 小考

             

 今朝も蝉が鳴いていたがどうも声に勢いがない。それは当然と同情する。張り切って地上に出てきてもこんな訳のわからんお天気では気勢も削がれるというものだ。一体今は何月なんだろうどころか、ここはどこと言いたくなる奇妙な空模様だ。どんよりとした鉛色の雲の下を湿り気を帯びた暖かいような冷たいような北風が吹いている。

 この人のことを書いてもしょうもない気もするが、森元首相が私は迷惑していると言い出した。運の悪い人でよってたかって叩くほどの悪い人ではないと思うが、迂闊な発言が多く、しばしば非難されてきた。それでもスポーツ政界に君臨している所を見ると、つまりは森さんと同じ感覚の人が多いのではないか。叩いている記者の中にも似た感覚の方も居られるのではと推測する。

 当事者精神の欠如と過大な被害者精神が横溢する中に過剰な責任を感じる人が所々に混在するのが日本社会のようだが、政治家には過剰な責任を感じる人は希有で責任転嫁に長けた人が多い。森元首相はそうしたあくどい人ではないようだ。別に弁護するわけではないが、批判はもっと他の人にと思う。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

じっくりと夏がやってきた

2015年07月22日 | 診療

                      

 冬はきっぱりと来る。夏はじっくりと顔を出すのだろうか。何と言っても青空と日射しに夏を感じる。残念ながら私にはもう夏休みはない。短いお盆休みがあるので、北陸方面に小旅行を考えているが、子供の時のようなワクワク感は望めない。

 近くの医院が通りに面した一等地に移転される。引っ越しのため二週間ばかり休院された。当然慢性疾患で通院される患者さんには投薬日数を配慮されたはずなのだが、ノー天気な患者さんがおられいつもの薬がなくなったから十日分出してくれと私の所にやって来る。お困りでしょう,いいですよとお出しするのだが、処方内容を見ると大きなお世話だがちょっと首を傾げるものもある。今は依存性や副作用の問題から、エチゾラム(デパス)という睡眠剤は出来るだけ出さないのが原則になっている。患者の強い希望でやむを得ず出されているのかも知れない。私も二十年前はたくさん出していた。抗不安作用もあり、切れ味が良いので好まれる患者さんが多かったのだ。今でも状況に依っては頓用あるいは短期間出すことはあるが、使う量は十分の一に減っている。

 睡眠剤と安定剤は濫用してはならないが、欠かせない薬で上手に使うことで慰藉を得られる患者さんも多い。直接の恩師ではないが、研修医の頃外来で補佐をさせて貰ったY先生は三分診療ながら患者さんの心を掴み、ああいう顔つきで手に汗を握っている患者にはこれが効くんだよとしばしば弱い安定剤を使われた。私も門前の小僧でいつの間にか、患者さんを見てそうした薬を処方するようになった。有効なことが多い。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする