駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

お天道様が顔を出せば

2015年07月11日 | 身辺記

         

 十日ぶりに青空が拝めた。お天道様が顔を出せば真夏、じっとしていても汗がにじむ。台風は西に逸れたようで九州の人達はほっとしているだろう。それでも、次々とやってくるから気を抜くことは出来ない。昔のように九州に台風が向かうようになったようで、大変だなあと同情する。

 昨日は久しぶりの青空で患者さんが多く忙しかった。今日はどんなもんだろう。医業はサービス業に分類され、町中の個人医院は患者さん任せ、客商売の感覚もある。常勤4名パート4名の従業員と共に診療に当たっているのだが、勤務医時代と違って私は医師でもあり経営者でもある。要するに責任者なわけだ。

 日本に溢れる零細、小企業の一つと言っていいと思う。何となく食堂レストランや町工場の経営者に親しみを感ずる由縁だ。恐らくこの七八人というのが、一番まとまりやすく、チームとして力を発揮しやすい人数なんだろうと思っている。

 運悪くと言っても、皆少し年を取ったから病人も出る。一人婦人科系の病を得て三週間ばかり休むことになったのだが、残ったメンバーが率先して穴埋めを申し出てくれ、その間をしのげそうでほっとしている。大企業であれば一人二人の欠落を補うのは容易だろうが、小零細でもチームとして動いてくれるから何とかなるのは運営の妙だろう。尤も私が倒れると穴埋めは居ない、そのせいか大事にしてくれる。勿論、自分でも健康管理には気をつけている。

コメント
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