駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

些細なことでもない

2015年05月26日 | 世の中

                           

  今朝は青空で暑くなりそうな空気が漂っていた。湿度が高いので、不快指数も上がりそうだ。

 定時の電車に乗ったのだが、例によって入り口付近は込んでいる。車掌の入り口付近に立ち止まらず・・・のアナウンスもあり、空いている中ほどにすいませんと進もうとするとブロックして動こうとしない中年男が居る。声を大きくしてもよけてくれないのでちょいと強引に前に進んだのだが、多少肩が触れた。振り返ると案の定睨み付けているので睨み返してやった。たかだか15cmほど身体をよけることがなぜ出来ないのだろうか。喩え本人は次の駅で降りるとしても、空いている中へ人を進ませるのがなぜ気にくわないのか?。

 しかしまあ、こういう人が世の中には少数ながら居る。大体が比較的がっちりしたどこか険のある男だ。希だがおばさんも居る。これが顔見知りだと恐らく周りの迷惑も顧みず大幅にさっとよけてくれるだろう。自分と知り合いだけ優先の人達だと推測する。

 込んでいる電車も中ほどはある程度空いていることが多い。降りる時に多少不便ではあるが、中ほどに詰めて貰えれば、もっと多くの人が乗れるし、多少の隙間も出来る。だから、車掌がしきりに、中ほどまでお進みくださいとアナウンスするのだ。

 60%の方が私を支持されるだろう。35%の方がそういう人は相手にしない方が良いですよと教えてくれるだろう。残る5%の人が年寄りは大人しくしていろと言いそうだ。

 塵も積もれば山となる。こうした心の動きや態度が集団や国の動きに繋がってゆくような気がする。私の行動を支持される方やそういう人には関わらない方がという方は声を上げない方が多そうだ。こういうのをサイレントマジョリティと言うのだろうか。

 

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山緑水明の国の駅

2015年05月25日 | 自然

             

 今朝は曇っている。暑くもなく涼しくもなく静かで変哲のない朝だ。誰も居ないのをいいことにカラスが道ばたでゴミ袋をつついていた。私の足音に面倒くさげにちょっとだけ離れ、行き過ぎるのを待っていた。雀は居なくなったが(狡)賢い雑食のカラスは市街地を生き延びている。

 山国日本は道路番号二桁三桁の路を、いくつか例外はあっても小一時間山側に走れば谷間に出る。豪雨の後でなければ、谷川が濁っていることはなく、今の季節山は黄緑から深緑の微妙な美しいグラデイションを見せている。五十年前に比べれば道路、特にトンネルが驚くほど整備され、埃が舞い上がる砂利道はなくなった。おまけに四半世紀前から道の駅というものができ、高速道路のサービスエリア顔負けの休息施設があちこちに出来ている。中にはえっこんな鄙びたところにと周りに似つかわしくないような美術館レストラン併設の施設もある。

 昨日立ち寄った山に囲まれた山梨県富士川沿いの道の駅にはフレンチレストランが出来、・・のコンフィなどがメニューにあり、制服を脱げば農家のおばさんと思しきウエイトレスがコンフィというのはと聞かないのに料理法を説明してくれた。家族連れが多いせいか子供の遊戯施設も整っており、ちびっ子が駆け回っていた。

 緑の山々を見渡しながら、千五百円で市街地なら二千円は下らないフレンチを戴いた。行き届いたサービスや小綺麗なウエイトレスは望めなかったが、十分満足できた。主に中部地方しか知らないが、全国津々浦々にこうした道の駅が出来ている。誰の発案か知らないが、温故知新のように思う、目立たぬヒット政策だと思う。

 高速道路のサービスエリアマニアは聞いたことがないが、道の駅マニアは数多く、全国津々浦々の道の駅を踏破しようと走り回っているおじさん達が出現している。たぶん女性はいないだろう。 

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鳥並み

2015年05月24日 | 趣味

 出先でパスワードが分からなくなり、今朝はブログをアップできなかった。家での習作に鳥を書き始めたのでアップしておく、鳥並みの記憶力になりつつあり、ちょいと心配と言っては鳥さんに悪いかな。

 これは写真が趣味のT先生の写真を模写し始めた小品。T先生はアンドロメダ星雲を撮影しようと真夜中に出かける強者なのだが、絶好の撮影場所の山の峠には先客が居たりするというから、のめり込む世界は深いようだ。

 

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話半分は本当

2015年05月23日 | 世の中

す            

 仲人口と言う。昔は結婚すれば簡単には別れられなかったし、親御さんには感謝されるだろうから、許容範囲の表現というか、ある種の知恵でもあったろう。

 ところがこれが株屋の株の話になると話半分以下にした方がいい。株は儲かりません止めた方がいいですよと言う現役の株屋さんに会ったことはない。当たり前かも知れないが、自分に都合の悪いことは言われない。そういう人の話は半分以下に聞いた方がいい。

 私もほんの少し株を持っているのだが、もう25%位損をしている。株というのはと話すほど経験も知識もないのだが、毎日恐らく朝昼晩夜と監視していないと駄目だと言うことは分かる。私の様に多くて週一度普通は月一度下がってしまうと嫌気がさして数ヶ月に一度しか株価をチェックしないようでは、売り買いで儲けることは出来ないとは断言できる。恐らく売り買いで儲けるにはある程度の知識と才能があり、それを仕事にしないと無理だろう。優良株を長期保有というのであれば話は別かも知れない。

 長く生きていれば分かるはずなのだが、殆どの人の話には何らかのバイアスが掛かっているので、それを勘案して話を聞く知恵を持つ必要がある。複数の立場の異なる人の意見を聞いて判断しないと間違える確率が大きくなる。客観性再現性を重視する科学の話も、程度は軽くてもこうしたバイアスから逃れられない。

 まして権力がらみ権力志向の人達の話は四分の一どころか中身はひとかけらと言うこともあるから眉に唾を付けて聞くことだ。権力のお墨付きの人には一層注意が必要だ。

 そこへゆくと掛かり付け医の言葉は貴重だ。信頼と評価が得られるように患者の立場になって発言してくれるからだ。これも話半分?。

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ドローンの行方

2015年05月22日 | 世の中

             

 首相官邸に放射性物質を積んだドローンが落下しているのが発見されて以来、ドローンの負の部分が強調されている。政府は拙速でもドローン規制の法案を作る意気込みのようだ。福井の男が犯人らしいが詰まらんことをして呉れた。お陰でドローンの行く手に暗雲が立ちこめてしまった。

 尤も人身事故が起きる前に、これをきっかけに適切な規制法案が迅速に出来るとしたら、あながちマイナスばかりでもないかもしれない。

 ドローンに限らず新しい技術によって生まれた便利な機械は、どんなに素晴らしい発明であっても人間が使う以上必ず悪用する人が出てくる。これは人類始まって以来の伝統というか真実で、手放しで礼賛していると必ず落とし穴がある。そういえば四十年ほど前のことだが、胃カメラの調子はどうだかと、今日は何色と看護師のスカートの中を覗く医者が居た。今じゃあ問題だろうが、その頃はさほど問題にはならなかった。

 新技術は理解できる人がごく少数でも、悪用に関しては殆どの人が専門家たり得るので、防ぐ法案を作るのはさほど難しくないだろう。問題は角を矯めて牛を殺すことのないように有効活用との線引きを如何にするかにあると思われる。これだけ自動車が普及し誰でも使っているわけだから、ドローン規制も試行錯誤を繰り返しながら、妥当なものを作ることが出来ると思う。

 問題は軍用ドローンの規制だろう。機密扱いになると思うが味方や非戦闘員を傷つけないようによく考えて欲しい。

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