駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

結婚できる理由

2013年04月15日 | 世の中

          

 この十数年結婚が遅くなり、三十過ぎても独りで居る若者というか中年が増えてきた。患者さんを診ているので実感がある。それにはいろいろな分析や解説がされている。しばしば経済的な事がその理由として第一に挙げられるのだが、果たしてそうだろうか。

 高々一人の医院受付事務員を選ぶのに大変苦労した。帯に短し襷に長し、外見と内面のバランス(と言ったところで二十分では分からない)、今居る職員との相性はどうかいなーなどなど。

 職員の採用選択でさえこんなに苦労するのだ。配偶者を決めるなんて、それこそあーでもないこーでもないと条件を付け始めたらできっこないと連想した。この人と決めることが出来るのは目が眩むからだと今更ながら気が付いたと申し上げたい。恋は盲目というが、あばたもえくぼに見える高揚が決断を下させるのだと思う。どうも、今は盲目になりにくい時代らしい。余計な情報が多すぎて青春のときめきが減ったのだろう。

 そんなんでいいかですと、大丈夫。ちゃんと冷静に見たからといって、間違いない選択ができるとは限りません。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

塚田九段の涙

2013年04月14日 | 趣味

                         

 人間棋士一勝二敗を受けて将棋電王戦第四局が塚田九段とコンピューター棋士プエラアルファとの間で戦われた。報じられたところによると矢倉戦から、コンピュータ棋士が駒得し勝勢となったが、塚田九段が粘り入玉に漕ぎ付け引き分けに持ち込んだとのこと。

 塚田九段は「谷川九段と指しているような感じがした。私が敗けると団体戦敗退となるので、絶対あきらめないと頑張った」と語り、感極まり涙を見せた。

  プエラの作者伊藤氏は入玉対策が十分でなかった。引き分けは仕方がないと述べている。

  何だか、伊藤氏の感想はコンピュータ的で人間の私はあまり気持ちがよくない。絶対あきらめないと思いながら戦い、何とか引き分け涙を見せた塚田九段に人間の私は拍手を送る。尤も、こうした感想は人間的なものとコンピュータに言われてしまうかもしれない。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長い舌に巻かれない

2013年04月13日 | 政治経済

 安倍首相は声は明瞭なのだが滑舌はもう一つで、発音には不明瞭なところがある。発音はともかく、本心の右傾化路線の鎧を言葉で覆い柔らかく見せ、関門を通ろうとする姿勢に多くの国民は気付いていると思う。

 本心は出さずにとにかく外堀を埋めてしまおうと維新も巻き込む気配が濃厚だ。何度も書いてきたが言葉で当座をまやかすのを認めない見破る力が必要と思う。

 例えば、福島原発放射能汚染に全く収束の気配はなく、福島原発周辺は死の街なのは変りはない。死の町という表現は現実を正確に表現している。これを負のイメージの部分だけを取り上げ非難するような柔い精神では、長い危機は乗り越えられない。除染という言葉も紛らわしく移染が正確な内容の表現で、瓦礫は全国に分散させず、世代を超えて住むことができない福島原発周辺に集積するのが科学的な方法のはずだ。被災地の痛みを分かつためという分散は情緒的過ぎると思う。

 知り合いの防水専門家が放射能汚染水を洩れないと称する現在のプール法の言葉によるまやかしを明瞭に指摘している。以下に許可を得て引用しておく。真実を事実を直視しないで、危機は乗り越えてゆけない。以下引用

  さて、東京電力福島第1原発の地下貯水槽から、放射性物質を含む

 汚染水が漏れた問題でマスコミは騒いでいますが・・・

 あの、貯水槽を防水する防水工事は当社の専門であり、プロの目から

 みた漏水事故を書いてみます。

 今回問題になった貯水槽の床、壁面は加硫ブチルゴムというゴムシート

 の3重貼り施工になっています。

 この防水工事の難しいところは、シートとシートの重ね合わせ部分の

 施工精度です。

  シートの大きさは通常は巾1.2mで長さ15~20mのもので、これを

 重ね代100mm、その部分に加硫ゴムの接着補助材を挟んで施工

 します。(場所が大きな場合は最初から10m幅などもメーカー特注で

 できます)

   いずれにしても、現場で重ね合わせ、接着剤で接合(これを何千回も

 繰り返して貯水槽の床と壁を3重にしてあるわけです。

 もちろん、施工完了時には水張り試験もして引渡しとなりますが・・

 放射能汚染水を入れても良い?なんて精度ではありません。

 必ずといってよいほど漏ります!

  (いまや、各自治体にある産業廃棄物(コバルトや有機溶剤)の危ない

 ものを埋め立てている場所の下にもこの手のシート防水がしてあります。

 ※いつかは、漏水し地下水汚染するのは間違いありません。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本病のワクチンを

2013年04月12日 | 世の中

         

 風疹が流行と大々的に報道された途端に風疹ワクチンが売り切れて?しまった。急に無くなるのも奇妙だが、末端の当院にはワクチンのワの字もなく、薬卸の販売員の申し訳ありませんの最敬礼だけが配達された。卸としては下手にどこかの医院に売って何であそこばかりと怒られるのを見越して一時販売を止めているのかもしれない。

 とはいっても実は数週間前に予約しておかれた患者さんの分は三人分確保され冷蔵庫に入っていた。その患者さんにはこれは貴重な黄金ワクチンですよと打ってあげたことだ。

 本当なら妊婦の周辺や、妊娠の可能性が高い新婚夫婦を優先すれば、そこそこ賄える数があるはずなのだが、隣家にカラーテレビなら我が家もというお国柄だから、我も我もとどうにも止まらないのだ。

 隣のおばさんが頭のMRIを撮ったから、私も撮ってもらったですって?。あんた自転車で走り回ってるじゃない。それなら五千円の保険診療でなく、五万円の脳ドックにして下さい。「ちふれ」じゃなくて、資生堂やカネボウお使いでしょ。と内心思うこともある。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

襟裳の春は?

2013年04月11日 | 自然

            

 風はひんやりしているが、我が街はもう春満開だ。境内の桜は跡かたもなく散り、桜餅の葉が緑も初々しく茂っている。 

 襟裳の春はまだ遠いだろうか?何もない春こそ春なのだろうと訪れたこともない襟裳の春を想う。もう四十年も昔になるのか。森進一が歌った「襟裳岬」は新鮮だった。演歌歌手と思われていた森進一とフォークの流れに生まれた歌の組み合わせは、気持ちの良い驚きと新しい感覚を与えてくれた。

 思えば森進一はこの歌に触発されたか、かねてから抱いていた?自分の考えを打ち出すようになり思わぬ?紆余曲折を重ねてしまう。振り返れば、マスコミは森進一を暖めてはくれなかった。

 太平洋を望む襟裳の岬で、何もない春風に吹かれてみたい。きっと心洗われるだろう。

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする