駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

本は読まれているか

2013年04月29日 | 

                    

 市井の臨床医として生きてきた私が読んだ本の量などたかがしれているが、それでも政治記者達が本当に本を読んでいるのだろうかと訝しく思うことが増えた。

 もとより知識を得るのは本からだけでないのは承知しているが、記者には必須の教養があるはず。手の内を隠す芝居を見破れず、セットメニューを供するのに易々諾々と加担されては敵わない。教養は、矛盾しているようだが、知性の限界を教えてくれる。そこから人間を突き動かす未明の部分に肉薄して遍く知らしめようとする報道力が生まれてくるのではないか。

 村上春樹の新刊が飛ぶように売れたと聞く。大衆作家?山本周五郎の全集が出る。司馬遼太郎は国民作家と持ち上げられていた?。副産物としても、こうした作家が読むとメディアリテラシーの力も付くように思う。

 本当に本は読まれているのだろうか。

コメント
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