駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

GLOBEで読んだ瀬尾重治という人

2019年02月03日 | 人物、男

     

 

 瀬尾重治という人をご存じだろうか。私は今朝、朝日のGLONBEを見読んで初めて知ったのだが、こういう人の存在を知るのは大きな励みであり喜びだ。

 1967 倉敷の生まれ、海皮池に囲まれて育つ

 1976 近畿大学農学部水産学科に入学

 1979 恩師原田輝夫のもとで、世界で初めてクロマグロの人工孵化と仔魚飼育に成功

 1981 青年海外協力隊に参加しザンビア政府水産局に赴任

 1986 ザンビアで住民のたんぱく源となるミラーカーブの人口種苗生産に成功

 1988 JICA専門家としてマレーシア農科大学に赴任

 1990 高級魚マーブルゴビの人口種苗生産に世界で初めて成功

 1999 マレーシアサバ大学に助教授として赴任

 2004 同大教授に、2016近大サバ大水産養殖開発センターを設立しセンター長に就任、鰻と日本ナマズの人口種苗生産に本格着手

 この経歴を見ただけで単なる優れた水産学者だけではないのがわかる。飢餓貧困の地で己の研究力を生かした人生。世界平和のためになどというのは簡単、ではあなたは何をしたかが問われる。瀬尾さんは実績を誇大に誇るわけでもなく、自分が育成した魚介類の料理店が並ぶのをえへへと見守る程度だ。この記事を読んで自分も何か人の役に立続けたいと思った。

 Globe(グローブ)は幅広い題材をなだらか柔軟な取材力で滋味ある記事にしており、広く読まれて欲しいと感じた。

コメント
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