昨夜はU23日本サッカーイラク戦を念力を送りながら観戦した。どうなることかという1-1の終了間際に原川が冷静にシュートを決め、劇的な勝利を収めた。目を疑う、信じがたい勝ち方だった。良くやった。
自称セミプロ解説者の私の目から見ると久保は凄い。鈴木のセンタリングに合わせただけと謙遜のコメントだが、決めるところで決めることの出来るフォワードは日本には数少ない、貴重な存在なのを証明した。ハリルホジッチの食指が動いたのではないか。
奈良の起用は問題だった。失点も誰も言わないが奈良のクリアがスローイングでなくコーナーキックになってしまったことに端を発している。好プレーも多かったのだが、ディフェンスは芽を摘むことと決め手を与えないことが第1の仕事なので、手倉森監督の意図は分からないが、岩波の方が良かったと言いたい。
南野にはまだ合格点をやれない。一瞬だが判断が遅れてチャンスを逃している。もっと力があるはずだ。これではホジッチは呼ばないと思う。
指摘する解説者が殆ど居ないようだが、室屋が素晴らしい。冷静で賢い好プレーが光った。彼に救われた場面は数多い。彼にもホジッチは食指を動かしているに違いない。
手倉森監督を高く評価するが、ギリギリでの判断は未だ未だと感じた。武蔵の脚が吊った瞬間にすぐオナイウに代えられるよう、準備をしておくべきだった。動けない武蔵がピッチに居た時間、僅か二、三分だが、隙が出来ていた。イラクに司令塔が居らず助かった。監督の実力は本番最後の一瞬に間違いない判断が出来るかどうかにある。ジーコもザックも本番でちぐはぐをやらかした。今までの戦いで成長するのは、選手だけではなく、手倉森監督自身でもあるだろう。
錦織、捲土重来。まだ先があるということだ。