駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

根深いイスラム世界の争い

2016年01月10日 | 小考

             

 サウジアラビアとイランが争いを始めた。始めたと言うよりは、表に出てきたと言うべきかも知れない。詳しいことは知らないが、争いの種は以前からあったようだ。ISの存在と原油安が引き金となっているのではと素人は思う。根底にはイスラムの宗派対立があるようだが、日本人の私には殺し合うほどまでというのが感覚的に理解出来ない。千年越しの遺恨というのも日本人には中々分かりずらい。まあしかし、歴史的記憶を引きずる方が世界標準で、まあまあそんな昔のことと水に流そうとする日本人の方が少数派らしい。

 デカルトの我思う故に我ありは確かにそうかなと思うが、お釈迦様の天上天下唯我独尊は一寸違うのではと思う。この言葉の解釈には諸説があるようで、字面での解釈は間違いとも言われるが、唯我というのは争いの始まりのように感じる。

 日曜の朝から難しいことを考えてしまった。いつも争いの絶えない世界ではあるが、多数の難民を生む争いがイスラムの地に出てきたのは、非常に深刻な事態と気付いたからだ。複雑で根が深く世界に波及して行き、五年十年では決して解決は出来ないと予想する。

 今までサッカーから政治までいろいろ予想してきたが半分くらいは当たっているので、これも当たらずとも遠からずだろう。何を町医者がとコメントを戴いたこともあるが、人生と政治には誰しも考えがあると申し上げたい。

コメント
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