今朝は秋晴れですがすがしく、心が洗われるようだ。
風が吹けば桶屋が儲かるいうのは出鱈目のようで、本当のところもあるようだ。それは物事は複雑に絡み合って影響し合っているということ。もうひとつは、残念ながらその複雑な絡みを完全に解きほぐすことはできないということだ。つまり風が吹いて桶屋が儲かるのは、極めて低い確率なのだが、それがどの程度かは中々正確にはわからない。まして埃が目に入って云々という話は、まあお話に過ぎないということだ。
医者と薬に殺されないために・・という本が大手出版社から出ており、結構売れているようだ。風が吹けば桶屋が儲かる程ではないが、話が飛躍していて納得出来ないところが多い。それでも確かにそういう側面はあるので、注意する必要はあるなと教えられる部分はある。ちょっと眉唾ではあるが、科学的であろうとする姿勢は評価したい。個別の症例を挙げて非難しても得るものは殆どない。
単に薬の数が多いから駄目だというのは、患者さんを実際に診ていない机上医の独断と偏見で、高齢者は複数の病気を抱えていることが多く、七八種類の薬が必要なことは稀ではない。勿論、軒並み十種類の薬を投与するような処方には問題があると思うが。
製薬メーカーには売らんかなの姿勢があるのでそれを勘案して対応する必要があり、多くの臨床医はそうしていると思う。医師も程度の差はあっても名誉や利益から自由ではなく、診療に偏りがあり得る。怖いのは我こそはまともと主張される先生方かもしれない。
勿論、相性はあるが、病気は身近なものなので、時と数の試練に耐えた医療機関を我が目と脳で選ぶのが良いのではないかと思う。レストラン食堂と同じ、行きつけの良店にしくものはない。