駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

THE SOONER THE BETTER

2015年02月07日 | 町医者診言

              

 今朝は小鳥がピーチクと騒がしかった。春が来ると騒いでいる様に聞こえた。

 もう十年、高血圧と脂質異常症の薬を飲んでいる。おかげで血圧も脂質も正常域にあり、母の享年を越えることが出来た。両親とも高血圧症だったのだが、私は五十五才くらいまでは中性脂肪は高かったが、血圧は正常で自分は大丈夫なのだと思っていた。五十七、八才の頃、何の気なしに血圧を測定したら140/90くらいでいつもより高めだった。あれちょっと高いと二三週間測定してみるとやはり140/90前後で微妙な値が出た。高血圧が専門の畏友E君にどんなものかねえと、様子を見ればいいですよという答えを期待して聞いたら、「先生、本格的に高くなる前に治療しなければ駄目じゃないですか」とたしなめられ、早速降圧剤を開始したのだった。

 重大なことが起きる前に早期に芽を摘むことが如何に大切か我々は分かっていても中々出来ない。今度の和歌山の事件、後から妙な振る舞いの男が居たとの情報が多数寄せられているようだ。田舎だから目立っただろうに、田舎だから騒ぎにしたくないという抑制が掛かったのだろうか。

 大事件や雪崩が起きる前に防ぐことが如何に大切か、そして実際に行動しないと駄目だということを教えられる事件が続いている。勿論、病気、事故や事件だけでなく政治外交の世界にも同じ事が言えるだろう。 

コメント (2)
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